SCP-6838

評価: +8+x
blank.png

アイテム番号: SCP-6838

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: オンタリオ州北部または近隣地域の森林における異常に明るい光を伴う現象の報告は、SCP-6838の性質の更なる理解を目的に財団エージェントによって調査されます。

SCP-6838-1の死は公的には神経衰弱後の体調悪化に起因するものとして説明されています。これに反する情報や証拠は、標準プロトコルに則り財団エージェントおよびwebクローラによって隠蔽されます。

説明: SCP-6838はノバスコシア州在住のグレゴリー・ムーア(以降SCP-6838-1と呼称)の失踪と死に関与したと考えられる未知の勢力に対する指定です。

財団は依然としてSCP-6838の性質をほぼ完全に認識できておらず、既知の情報は以下に限られます。

  • SCP-6838はオンタリオ州北部の森林地帯に生息しているとみられる。
  • SCP-6838は異常に明るい光を伴う視覚効果を生み出す。
  • SCP-6838はSCP-6838-1の死に関与した可能性が高い。

2019/04/08、SCP-6838-1は数人の家族に会う目的でノバスコシア州ハリファックスの住居を出て、約17時間かけてオンタリオ州キングストンへ車で移動しました。到着からおよそ2日後の2019/04/11、理由は不明ながら対象は北方へ車で移動しました(補遺6838.1を参照)。その後11日間の対象の所在はほとんど判明していません(補遺6838.2を参照)。

2019/04/23、SCP-6838-1はその家族がかつて所有していた山小屋の居間で死亡しているのが発見されました。SCP-6838-1の死体はほとんど手つかずで損傷はほとんど見られず、通常の人間の死体と比べ異常に遅い腐敗速度をしていました。直接の死因は特定不可能でした。

現在、SCP-6838の出現や、他の人物がSCP-6838の影響を受けた例は確認されていません。

補遺6838.1: 2019/04/08、SCP-6838-1はユーザーネーム "I'llPostMoore" でparawatch.net上の以下の投稿に返信しました。この投稿はSCP-6838-1が2019/04/11に森の中へ向かった原因となったと思われます。

LUX 2019/04/07 (日) 21:40:10 #1848131


自分以外にオンタリオ出身の人はいますか?
私は北オンタリオの森の近くに住んでいて、時折森の真ん中で異様に明るい光を見かけるんです。それはいつも私一人の時で、他の人に見せようとしたんですがそうすると現れません。
だれか似たような経験のある人はいますか?他の森で見たことはありません、ここだけです。誰か写真か何かくれたらよいのですが。

REEEEEEEEE4 2019/04/07 (日) 08:13:37 #1848131


いや、聞いたことないな。なんで自分で写真や動画を撮ってこられないんだ?w

I'llPostMoore 2019/04/08 (月) 08:13:37 #1848131


やっと俺と同じ経験をした人に出会えた!

俺がオンタリオに住んでた頃、家族は北にコテージを持ってた。俺はいつも抜け出して木の上で遊んでた。時々俺の周りの森が、木の後ろにデカい投光器でもあるかのように突然かなり明るくなった。今考えると実に奇妙だが、かなり落ち着く感じだったのを覚えてる。

お袋と親父が俺を見つけて家に連れ帰るといつも光は消えてしまった。ある時、嵐の中で迷って光の中に入りかけたことがあった。雷が怖くて逃げたけど、とても不思議な感覚だった。

実は明日家族の元を訪れることになってるんだが、時間を作って北へドライブできるか、写真を一、二枚撮れるか確かめてみるよ!

元投稿の調査では有意な成果は得られませんでした。ユーザー "LUX" の特定の試みは、いずれも北オンタリオ地方の無人の荒野を示す結果となり成功しませんでした。

補遺6838.2: 以下は2019/4/11から2019/4/23の期間におけるSCP-6838-1との既知の全接触です。

  • 2019/4/11、午前11:22: SCP-6838-1は森の中の小屋に立ち寄り、車を出て敷地内を歩き始めた。建物の所有者らに遭遇すると、SCP-6838-1は家族が以前この建物を所有しており、「思い出を蘇らせている」と説明した。立ち去るよう求められると、SCP-6838-1は従い車で去った。
  • 2019/4/13、午後3:07: その区域でハイキングをしていたグループがSCP-6838-1を発見した。接近すると、SCP-6838-1は光を見たかどうか尋ねた。何を尋ねられているかわからず、グループはSCP-6838-1に最寄りの道路を指さした。
  • 2019/4/13、午後9:30: 運転手は、SCP-6838-1が前述の道路の真ん中に立っていたと報告した。運転手は、もし対象が衝突の数秒前に森に逃げ戻らなかったら手遅れになるまでSCP-6838-1の存在に気付かなかったと主張した。バックミラーを見た際、運転手はSCP-6838-1を追って樹木限界線に戻っていく二人目の人影を目撃したと主張した。
  • 2019/4/16、午後6:48: SCP-6838-1は前述の小屋に引き返したとみられる。SCP-6838-1は車がなくなっていることに気付いた同じ所有者らから、再度立ち去るよう言われた。小屋を30秒間見つめた後、対象は来た道を後戻りした。
  • 2019/4/22、午前1:55 SCP-6838-1が母親の電話に以下のボイスメールを残した。
SCP-6838-1: やあお袋。電話しなくてごめん。

(葉が音を立てる)

SCP-6838-1: 子供の頃、俺がいつも森の中で見た光の話してたの覚えてる?

SCP-6838-1: また見つけたんだ。

(紙をシャッフルする音)

SCP-6838-1: 何枚か写真撮ったんだけど、自分で見せれたら良かったのに。

SCP-6838-1: 多分これでさよならだ。

(かすかに子供の笑い声が聞こえる)

(通話終了)
  • 2019/4/23、午前8:19: 前述の小屋の所有者らは寝室の階下で少なくとも二名が歩き回る音で目が覚め、音が止んで10分待ってから階を下り、そこで死亡したSCP-6838-1を発見したと述べた。小屋の扉には鍵がかけられたままで、窓は割られていなかった。どのようにしてSCP-6838-1やその他の実体が建物に侵入したのか、彼がその時点で生存していたのかは不明。

補遺6838.3: SCP-6838-1の所持品検査後、対象の電話のカメラロールから以下の写真が発見されました。

forest_1
forest_2
forest_3
特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。