
通販アプリに掲載されていたSCP-687-JPの画像
アイテム番号: SCP-687-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 現在SCP-687-JPはサイト-81██の低脅威度オブジェクト収容ロッカーに保管されています。SCP-687-JPを使用した実験を行う際はカント計数器を設置し、ヒューム値の変動が見られた場合はその数値を記録してください。また、実験によるスタッフの負傷に備え、実験SCP-687-JP-1の結果に基づき選出された専門医療チームを配置してください。
説明: SCP-687-JPは、ケミカルウォッシュ加工の施された男性用のジーンズパンツです。SCP-687-JPの材質や耐久性に関して通常のジーンズパンツとの差異は確認されませんでした。対象の裏地には製造元や原材料、洗濯方法の記載されたタグの上に『しばしば、とんでもない悲劇がかえって笑いの精神を刺激してくれる』1と記されたタグが重ねられています。
SCP-687-JPの異常性は、対象を着用したうえで後述する条件が発生した際に確認されます。SCP-687-JPの着用者が故意であるか否かに関わらず一般的に失敗とされるものやそれに類似した行動を引き起こした場合、着用者を中心としておよそ5mの範囲にテレビ番組等でよく使用されるスタッフの笑いに似た出所不明の笑い声(以降「録音笑い」と表記)が発生します。録音笑いが発生した状態で着用者を視認した人間は例え人命に関わるような深刻な状況だったとしても概ねそれらを面白がるような反応を示します。
また、発生した録音笑いに対して周囲の人物が違和感を感じることは無く、視認者への影響は人種や年齢、性格、過去の経験によってある程度左右されることも確認されました。特に過去いじめ行為やモラルハラスメント等を受けた経験のある人物や、強い共感性羞恥を感じる人物は録音笑いに対して影響を殆ど受けないことが実験SCP-687-JP-1の結果から判明しています。
SCP-687-JPは、██博士が対象をフリーマーケット型通販アプリにて匿名の出品者から購入し実際に着用したことで異常性が発生、判明し収容に至りました。現在SCP-687-JPの出品者を特定中です。しました。(追記及びインタビュー記録SCP-687-JP参照)
追記: SCP-687-JPを出品した人物の特定が完了しました。出品者はお笑い芸人[編集済]氏(本名██ ██)の妻であり、██氏本人は番組撮影中の事故による負傷で現在入院中です。また、██氏はデビュー当時から仕事中SCP-687-JPを決まって着用していたことが確認されました。