SCP-6926
評価: +6+x
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アイテム番号: 6926
レベル1
収容クラス:
euclid
副次クラス:
eshu
撹乱クラス:
dark
リスククラス:
notice

アイテム番号: SCP-6926

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-6926の年次収容試行は、主にその活動に関するソーシャルメディア上での報告を追跡するように設計された財団ウェブクローラを用いて行われます。

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ミニバイクを取得した後のSCP-6926 (アメリカ合衆国フロリダ州にて)

SCP-6926が引き起こした異常現象の報告は追跡され、目撃者には適切な記憶処理が施されます。

説明: SCP-6926は短い白髭を生やし、禿げかかった高齢男性に似たヒト型実体です。SCP-6926は常に伝統的なサンタクロースの描写と大まかに類似する服装をしており、寒冷な気候の際には追加の衣服を着用しています。

SCP-6926の半径25マイル圏内では次のような現象が発生します。

環境への影響:

  • 現地の気温が、氷や雪の存在を維持できる程度まで低下する。
  • 現地の家屋内に、飲みかけのアルコール飲料が出現する。

人間に見られる現象:

  • 疲労感と無気力感の増大。多くの場合、被影響者は通常よりも長時間眠り続ける。
  • 終日、一貫して時間を把握できなくなる。
  • 前日にアルコールを摂取していた場合、消費量がどれほど僅かでも激しい頭痛が生じる。
  • 憂鬱感と後悔 (理由は被影響者ごとに異なる) 。

これに加えて、SCP-6926は場所の瞬間移動、氷雪の操作と制御、肉体的接触を介したアルコール中毒の誘発、祝日をテーマとする/関連する飲料 (エッグノッグ、アイリッシュ・クリーム、コカ・コーラ等) の生成といった多様な異常性を示します。SCP-6926は自らの年1回の活動を助長する目的でのみ、これらの能力を行使します。

SCP-6926は毎年12月26日、“ボクシング・デー”を祝日としている国家に出現します。活動中のSCP-6926は、前夜に社交的な集まりが開催された場所、より具体的には手付かずの食品や飲みかけの飲料が前夜のまま放置されている会場を巡回します。この間、SCP-6926は飲酒、食事、一般的リラクゼーションといった娯楽活動に従事します。SCP-6926は現地時間で12月27日の午前12:00になると消失します。

発見ログ: SCP-6926の異常性による局地的現象は1995年12月26日、イギリスの██████村で最初に確認されました。現地気候の唐突かつ劇的な変化を受けて、当該地域の財団エージェントが調査に派遣されました。SCP-6926は、前夜からはしご酒をしていた民間人に混ざって、現地のパブを渡り歩いているのを発見されました。目撃者たちへのインタビューは、SCP-6926が一晩中泥酔しており、同年9月22日に発生した機密性の高い事件について様々な言及を行っていたことを明らかにしました。

インタビューログ: 以下は1996年、SCP-6926がサイト-17の年次職員ボクシング・デー懇親会に突然出現した際に記録された即興インタビューです。

音楽が流れる中、財団職員がお互いに話し合っている声が聞こえる。職員がSCP-6926の存在に気付くと、部屋が静まり返り、音楽が止まる。SCP-6926から大きなバリバリという音が聞こえる。アグニュー研究員が近寄る。

アグニュー研究員: おおっと。あー、すみません。どなたですか?

SCP-6926: よう。どうした? 俺はサンタクロースだ。

アグニュー研究員: ええ… その、あなた、ここで何をしてらっしゃるんです?

SCP-6926はクッキーを食べ続ける。

SCP-6926: 今は食ってる。

アグニュー研究員: そうですね。でも、ここを訪れたのには何か特別な理由でも?

SCP-6926: 食いもんだ。おめえも食うか?

アグニュー研究員: 遠慮します。 (身振りで警備員に通報するように促す)

アグニュー研究員: すると、あなたは聖ニコラオスなんですね?

SCP-6926: いいや。サンタクロースだ。まあ、少なくとも今日は違うかな。オフだから。

アグニュー研究員: サンタクロースにしてはあまり陽気には見えませんね。

SCP-6926はコーラの缶を手に取り、ぬるいことに気付く。缶の周囲に霜が形成され、SCP-6926は笑顔になる。

SCP-6926: 知ったこっちゃねえや。

アグニュー研究員: なんとも不思議なもんです。子供時代の私はサンタを信じていませんでしたよ。

SCP-6926はアグニュー研究員を見る。SCP-6926はコーラを一口すする。

SCP-6926: おめえはバカだよ。

アグニュー研究員: 他にご用件は?

SCP-6926: もうここはいいかな。どっか他所に行く。おめえのせいでちょっと白けちまった。

2名の警備員が入室し、SCP-6926に接近する。2名はSCP-6926を拘束し、廊下に連れ出す。間もなく、警備員たちは酩酊している様子を見せ始め、唐突に床に倒れる。SCP-6926は再入室する。

アグニュー研究員: ちょっと! いったい何を -

SCP-6926は近くのテーブルに置かれたウィスキーの瓶を掴む。

SCP-6926: ハハッ。ちょろいもんだぜ。

SCP-6926は消失する。

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