未解明アーティファクト6980号
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目録番号: 6980

収容等級:

保管案内: 本品は現在、コンパウンド-15の西格納庫にある標準保管ロッカーに収容されている。実験目的で6980号を使用する際は、主席学者 ブラックビークの眉月 の事前承認を必要とする。6980号が生成した写真は全て保存し、更なる調査のために研究所データベースに提出しなければならない。

梗概: 未解明アーティファクト6980号は、1264年に双子王国で回収された、製造元・モデル不詳の自己現像式カメラ1である。内部解析において、構造上の異常や、奇跡論的増強の証拠は確認されていない。

対象は機能性があり、視覚映像を撮影できる。しかしながら、6980号を用いて撮影された全ての写真には、過去に外宇宙論研究課が遭遇したことのない並行次元 (暫定的に地球-6980と指定) に対応するものと思しき自然風景が映り込む。

実験によって、地球-6980の地勢や生態系は撮影者の居場所次第で異なることが確認されている。気候、生物相、地形がベースラインと根本的に相違することから、地球-6980は遥か過去の不特定な時点で我々の世界から分岐したものと仮定される。更なる研究が進められている。

付録-1: 今日までに、アーティファクト6980号の実験は8大陸全てで実施された。以下は下級学者 ニュー・ロングブリッジの若き安寧 が編纂した実験記録の抜粋である。

日付: 05-09-1265

場所: 双子王国、コンパウンド-15

生成された画像: 不毛な砂漠が広がっており、生命体は存在しない。背景には星が見えるが、その並びは現在や歴史上の配置と一致しない。

日付: 08-01-1266

場所: 大アンティポディア公国、ドリームウッド山脈

生成された画像: 広大な海の表面。視覚的にベースラインの月と区別できない巨大な衛星が確認できるが、その後の調査結果は、地球との距離が若干 (~1.2%) 離れている可能性を示唆した。

日付: 34-02-1266

場所: 退廃荒地、マーシフル湖

生成された画像: 曙光の中で撮影された、なだらかな熱帯草原。中央左側には、肥大した頭蓋と哺乳類の特徴を持つ直立した二足歩行生物が映っている。当該生物は身長およそ9ハンドで、先端に石を取り付けた木製の槍らしきものを所持している。地球-6980に生息する知的生命体が直接確認された初の事例。

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軌道上から撮影された地球-6980。

付録-2: 32-03-1268、統括者 キングスクレストの舞光 は、地球-6980の地質学的相違の程度を調査する目的で、6980号を一時的に研究所宇宙基地 インフィニティ へ移送することを承認した。64枚以上の画像が軌道上から撮影され、生成された写真はより広範な研究所データベースへと提出された。

これらの写真から、北半球の大部分を占める巨大な氷床を見ても明らかなように、地球-6980の気候は当初の想定より遥かに寒冷であることが判明した。地球の主な陸地のうち6つが確認できるものの、距離は著しく離れており、一部の陸地 (ブルーランドやニュー・クラウドマウントを含む) は完全に水没していると考えられる。

地質学的異常課は、地球-6980の地形が、56~64MY2後の未来に予測されるベースライン地球のそれに推定72%類似することを指摘している。


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