SCP-6986
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アイテム番号: SCP-6986

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-6986は当初の場所から回収され、類似する非異常な墓石と入れ替えられ、現在はサイト-81の標準的なSafeオブジェクトロッカーに保管されています。周辺でSCP-6986の異常性と一致する特異な感情を報告した人物は記憶処理されます。

SCP-6986-1事象の発生中にSCP-6986の本来の位置を監視するため、財団エージェント1名がチャップリン墓地に駐留しています。SCP-6986-1事象を目撃した民間人は記憶処理されます。

説明: SCP-6986は、インディアナ州アレクサンドリアのチャップリン墓地で発見された花崗岩の墓石です。SCP-6986の碑文は以下の通りです。

サイモン・プール

1955 - 2003

愛情ある父、親切な夫、輝かしい手品師。彼の思い出は優しさと共に在る。

SCP-6986は軽度の記憶補強特性を示します。オブジェクトの碑文を読んで理解した人物は、墓石と周辺環境を鮮明に記憶します。また、“サイモン・プール”という名前に賞賛や尊敬の念を抱き、あたかも当該人物をよく知っているかのように話し始めます。これらの効果は軽度の記憶処理治療に耐性を有しますが、より強力な治療でほとんどの記憶や愛着を除去できます。

チャップリン墓地の記録は、サイモン・プールという名前の人物が確かに埋葬され、SCP-6986が墓石として設置されたことを示しています。いつ、どのようにSCP-6986が異常性を得たかは判明していません。インディアナ州の公記録によると、プールは人生のある時点でアレクサンドリアに居住し、パーティー出張手品師として様々な事業所に雇用され、結婚し、1994年に息子が誕生しています。プールの妻は1998年に死去し、息子は存命です。プールの息子の所在地は現在不明であり、妻はチャップリン墓地でプールの隣に埋葬されています。妻の墓石は異常ではありません。

SCP-6986-1は、当初SCP-6986が存在したチャップリン墓地の一区画に影響を及ぼす現象です。毎週金曜日の現地時間15:34になると、1輪の花がSCP-6986の当初の位置に自然発生的に出現します。花の種類は様々ですが、いずれも一般的に愛情や好意と関連付けられるものです。花は異常ではなく、出現後にSCP-6986の当初の位置から安全に除去できます。

SCP-6986-1事象で出現する花の約30%には手紙が付随します。手紙の内容は多岐にわたるものの、いずれも異常ではありません。あるSCP-6986-1事象の後に回収された手紙の書き起こしを以下に掲載します。

最近は調子が良い。新しい出会いもあったし、学校にも戻ろうかと考えてる。近々そっちを訪ねるつもりだ。

俺を誇りに思ってくれていると嬉しいな。会えなくて寂しいよ。

-マイケルより

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