SCP-6994
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捕獲されたSCP-6994実体

アイテム番号: SCP-6994

オブジェクトクラス: Euclid Explained Keter

特別収容プロトコル: SCP-6994は、塩濃度33PPMの海水で満たされた大型の水中収容セルに収容されます。いかなる状況下でも、SCP-6994に休養、慰撫もしくは必要のない栄養を与えてはなりません。SCP-6994実体の財団職員に対する反抗もしくは敵意が認識された場合、すべてのSCP-6994実体は直ちに終了されます。

説明: SCP-6994は、アメリカ合衆国及びカナダの東海岸原産のオオグソクムシの一形態であるBathynomus basatanusという種です。SCP-6994は、表面的には巨大なオオグソクムシの非異常種1に類似しています。

SCP-6994の生態は、重要ないくつかの要素において他の等脚類から逸脱しています。SCP-6994は、陸生のクモに類似した紡績突起を持っており、粘性及び粘着性のある液体の分泌のためにそれを用います。SCP-6994は、この液体を用いて住処をつくり、陸上での探索の補助のため、水の入った袋を構築すること2ができます。また、カマキリ科に属する陸上捕食動物に類似した4本の大きな鎌のような前肢を有しています。これらの前肢は主に突発的な運動のほか、狩り及び捕食者に対する防衛にも用いられます。最後に、SCP-6994は人間とほぼ同等の知性を持っています。SCP-6994は、符号及び対面における符号から、なる表象を基調とする意思疎通方法を利用し、前脚を使用しジェスチャーを行います。

補遺1
SCP-6994のより恒久的な収容セルの建設中に、SCP-6994の生息地の周辺の海底で新しく化石記録が発見されました。これらの発見物には、SCP-6994に異常性がなく、ただ従来の水生の等脚類の進化上の近縁種であることが示されていました。主任研究員のジェラルド・バノックはこれらの発見物が疑わしいと考え、この件に関するさらなる研究を命じました。

1組のダイバーがSCP-6994の実体を捕獲し生体解剖することでその生物学的な構造を確認しました。DNA標本及び身体的類似性は、SCP-6994が古代の等脚類の進化上の直接の子孫であることを示し、SCP-6994は異常がないとされSCP-6994-EXとして再分類されました。

事件報告
2020年7月17日、マサチューセッツ州ソールズベリービーチで4人の遊泳者らが行方不明になったと報告されました。さらなる探査の結果、SCP-6994の糸疣の糸が沖合約700メートルにあるSCP-6994により構築された洞窟に通じる足跡とともに発見されました。遊泳者らの遺体は洞窟の内部で発見され、SCP-6994の前肢により生体解剖がなされ、注意を払っていることと好奇心の可能性が示唆される方法で殺害されていました。SCP-6994が使用した方法は、財団エージェントが最初の解剖で用いた方法と同様であると考えられています。

補遺2
2021年5月8日、ジェラルド・バノックは、今まで発見されていなかったSCP-6994の進化に関する証拠を引用し、SCP-6994をKeterに再分類しました。これにより、より厳格な収容プロトコルが制定され、頻繁にSCP-6994の終了が行われ、サイト内での収容へ移行されました。

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