SCP-7025
アイテム番号: SCP-7025
オブジェクトクラス: Euclid
Level 1/NAGL
極秘
特別収容プロトコル
北米五大湖地域の全ての財団職員は、大量輸送に使用される運行中のバスから少なくとも100mの距離を置くように最大限努力することが求められます。解析部門がバスの位置と運行経路をリアルタイムで予測・監視し、財団職員のバス回避を支援します。
北米五大湖地域のサイト管理官委員会は、同地域内の基幹職員のあらゆるサイト外休暇を差し止めています。
監督評議会の要請に応じて、ロックフェラー財団は影響地域内の公共バス路線の廃止または切り替えを目指す政治的ロビー活動を開始しました。
説明
SCP-7025は北米五大湖作戦地域に影響を及ぼす統計的異常です。この地域の財団職員がバス事故で死亡する確率は著しく高くなっています。
影響地域の民間人のバス関連死亡事故は毎年約5万人に1人の割合で発生します。同地域の財団職員は50人に1人がバス事故で死亡します。この傾向は、バスが財団職員全体の死因第1位となり、56名の職員が死亡した1997年に初めて観測されました。現在の収容プロトコルの導入によって、バス事故で死亡する財団職員の割合は減少していますが、ゼロには至っていません。
現在まで、SCP-7025の発生源として検出可能な力、現象、実体は確認されていません。職員の死に関与するバスは異常性を示さず、死亡事故の究極的な原因は全く平凡なものです。観察と実験の結果、運行していない不活動状態のバスが職員に及ぼす危険性は最小限に留まるものの、走行中のバスに近接した職員はほぼ確実に死亡することが判明しています。
以下はSCP-7025に起因する死の特筆すべき、または斬新な例をまとめた表です。
故人 | 職位 | 死の経緯 |
---|---|---|
エドリック・ヒバート | 上席研究員 | 道路を横断中、スクールバスに轢かれて死亡。バスのブレーキは故障しており、最終的には製造上の欠陥が原因と判断された。これに類似する事故が、SCP-7025の最も一般的な発生例である。 |
リチャード・ハウ | 警備員 | スクールバス8の字レースの観戦中、飛来したバスの破片に直撃された。 |
デンヴァー・ガーランド | 保守技術士 | 乗車していたバスがヘラジカに衝突した際、喉にベーグルを詰まらせて窒息死。 |
ブルーノ・アムンゼン | 用務員 | バスに乗車しようとした際、氷に足を滑らせて転倒。 |
ヴィクター・ヴァン・ラレン | 副管理官 | 自宅の壁を突き破った非番のバスによって死亡。運転手は泥酔していた。 |
ジェイド・マーチャンド | 管理補佐 | バスが橋から転落し、下の川で遊泳していた人物の真上に墜落した事故で死亡した乗客17名のうちの1人。他5名の乗客が財団の従業員だった。 |
ヴィクトリア・ブラッシングトン | 勤務医 | 遊泳中に墜落してきたバスによって圧死。 |
ジョセフ・サットン | 機動部隊エージェント | ブラッシングトン医師を殺害したバスの潜水調査中、残骸に引っ掛かって溺死。 |
クリーヴ・マッキンリー | フィールドエージェント | SCP-7025の調査としてバス発着所の張り込み中、一酸化炭素中毒で死亡。 |
サイモン・ブキャナン | 収容監督者 (SCP-7025) | バスのエンジンのバックファイアー音に驚愕し、心臓発作で死亡。 |
ノリーナ・カラブレーゼ | 物流ドライバー | バスの爆発で焼死。 |
ページリビジョン: 4, 最終更新: 07 Sep 2022 00:51