SCP-7096

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アイテム番号: SCP-7096

オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル: 既知のSCP-7096は全て自己無力化されたと思われます。SCP-7096の活動を目撃した全ての市民には、適切な記憶処理を行い、前記の実体によって生じた全ての死傷者は、IRA所属の狙撃兵によるものであるとされます。

説明: SCP-7096は、1990年から1994年にかけて、アイルランドの道路に設置された標識群のシルエットが標識内を自律的に移動する一連の現象です。標識には "Sniper at work1"という言葉が書かれています。シルエットは言葉を話したり、知恵や高い知性を示したりする気配はありません。また、準軍事的な戦闘服を着用してライフルを所持しており、人を視認すると敵意を表します。対象がSCP-7096の実体に十分に接近すると、実体はライフルで射撃し、その弾丸は看板の外に飛び出して、同種類の他の弾丸と同様にダメージを与えます。SCP-7096の活動地点はほとんど使われていない道路であり、尚且つSCP-7096は著しく射撃が不得手であったため、死傷者は3名のみです。 この活動以外では、SCP-7096の実体はほとんど休眠状態です。

補遺:
1994年4月6日、SCP-7096は休眠状態において新たな姿勢をとり、コップを持ち椅子に座る様が観察されました。また、SCP-7096は2日間、人間に対して敵対的な態度を表しませんでした。

1994年8月31日、SCP-7096の実体は敵対的な態度を完全に示さなくなりました。また、多くの者が自分の看板を放棄し、工事関係の看板を中心に点在する他の道路標識の中にいるのが確認されました。ネクタイを締め、紙を持ち、他の道路標識の人々と会話をしているように見え、彼らは自由自在に移動するようになりました。この現象がSCP-7096との接触によるものなのか、それともSCP-7096以外の道路標識にも見られる現象なのかは、現時点で不明です。

2ヶ月後、SCP-7096の全実体が本来の道路標識を放棄し、標識は空になりました。また、多くの工事看板に2人の人物が描かれるようになったことが報告されています。現在、さらなる調査を実施中です。

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