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SCP-7121: カアタストロフィックな不正行為: カアミュニケーションとカアラテラルダメージをもカラスもの。
著者: JorgeMtzb
スペシャルサンクス: この記事の建設的な批評と公正を助けてくれたExiAsWell、
Zoobeeny、そして
Doctor Fullham、彼らの声なしにはこれはできませんでした!チャットとこの素晴らしいコミュニティの皆さんに感謝します。
翻訳責任者: Tetsu1
翻訳年: 2024
著作権者: JorgeMtzb
原題: Cawsing Cawllateral Damage
作成年: 2023
初訳時参照リビジョン: 19
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-7121
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SCP-7121
特別収容プロトコル: SCP-7121はサイト-19の標準動物収容ユニット内に収容されます。収容房へのアクセスはレベル2以上の職員に厳しく制限され、房内に立ち入る全ての職員は最小でも2名の追加の人員を同伴する必要があります。SCP-7121の収容房は1日2回、損傷や改竄の兆候がないか検査されます。
収容違反の発生時は、警備員は文書SCP-7121-B536に概説されている緊急プロトコルに従わねばなりません。職員はSCP-7121を物理的にその場所から移動させようとしてはならず、食物あるいは非脅威的な物体で収容ユニットへと誘い込む必要があります。上記の試みが失敗した場合、職員は増援を待つ間、直接視線を維持する必要があります。いかなる状況においても、SCP-7121の存在下では、どれほどそのエリアが安全に見えても機密情報を開示してはなりません。SCP-7121に関わる研究と実験は、最低でも1名のレベル3クリアランス職員の承認の下、収容ユニット内で実施されねばなりません。
説明: SCP-7121は1羽のCorvus brachyrhynchos(一般的なアメリカガラス)の雄個体であり、体長45cm、翼幅約70cm、体重500gです。その種の生物として特異な身体的または行動的特徴を示しませんが、財団施設に侵入する持続的な能力を示しています。SCP-7121をサイト-19から取り除く複数の試みにも拘らず、恐らく外部の援助なしに、制限区域内に一貫して再出現します。
SCP-7121は、扉を開けた職員の背後に続く、エアダクトを利用して保安区域にアクセスする、サイトに入る車両に秘密裏に乗り込むなど、様々な手段で財団施設に侵入するのが観察されています。更に、SCP-7121は完全に取り囲まれ、安全に封じられていると考えられる区域に出現したりそこから脱出するのが観察されていますが、その手段は依然として不明です。初期のSCP-7121の出現は繰り返し無秩序と広範囲にわたる混乱を引き起こし、除去の試みは繊細な研究機器に有害であると判明しました。SCP-7121による将来的な違反を防ぎ、その存在を検知するため、SCP-7121がどのようにしてセキュリティ対策を回避できるのか判断するために更なる研究が必要です。
インシデントログ - SCP-7121 - 収容違反:
インシデント番号 | インシデント説明 |
#001 | SCP-7121は当初、サイト-19のカフェテリア内で飛行しているのを発見された。研究スタッフは当初SCP-7121を通常の鳥と誤解し、施設から除去しようとした。これにより複数の研究員や職員がSCP-7121を捕獲しようとする大規模な騒動が起きた。SCP-7121はなんとか捕獲を逃れ、視界から消えた。 破損した皿やグラスは交換され、サラ・キム研究員は職場での負傷に対して補償された。カフェテリアとその周辺エリアの大規模な捜索が行われたが、SCP-7121は発見されなかった。 |
#002 | SCP-7121はサイト-19休憩室のテーブルの上で発見された。研究スタッフは、SCP-7121が彼らを観察し、その食べ物に興味を持っていると報告した。次席研究員エゼキエル・マーティンスは白衣を即席の網としてSCP-7121を捕獲しようと試みた。当初は抵抗し飛び去ろうとしていたが、SCP-7121は成功裏に捕獲され、サイト施設の外に移動させられた。SCP-7121は付近の止まり木の頂上に止まってから飛び去るのが観察された。次席研究員エゼキエル・マーティンスは白衣のポケット内の硬貨が数枚盗まれていると報告した。 |
#003 | SCP-7121はサイト-19の武器庫内にいて、銃器と砲弾の入った棚の上に止まっていた。警備員は鳴き声によってその存在に気付き、SCP-7121を捕獲しようと試みた。SCP-7121は武器庫を飛び回って捕獲を回避し、様々な物体に止まり、複数の弾薬箱を倒した。 この騒動の間、SCP-7121はなんとか視界から飛び去り、扉から脱出した。大規模な捜索にも拘らず、SCP-7121がもう一度見つかることはなかった。棚を詳しく調べると、SCP-7121は小さな装飾品や光る物体を隠していたことが発見された。セキュリティ違反に関して正式な報告がサイト管理官に行われた。 |
#004 | SCP-7121はSCP-███の上で、その収容室内で羽繕をしているのを発見された。SCP-███はSCP-7121が存在していても平然としているように見えた。複数試みが失敗した後、研究員は付近の保管室から少量の穀類を入手し、SCP-7121をおびき出すことに成功した。SCP-7121はバッグを掴もうとしたところを捕獲された。SCP-7121のアノマリーとしての正式な指定が提案され、分類は保留中。 |
#005 | インシデント#004の後、SCP-7121は実験室に護送され、そこで採血、遺伝子分析、行動観察を含む多数の試験と実験が行われた。異常な特性は検出されなかった。SCP-7121には鳥類追跡用GPS装置が装着され、監視カメラを備えた標準動物収容ユニットに配置された。 約15分後、施設全体が停電に見舞われ、非常用発電機の電源が点くまでの数秒間、全ての照明と監視カメラは機能しなくなった。電力が復旧すると、GPS信号はロストしており、SCP-7121はどこにも発見されなかった。その場から1本の銀のスプーン(恐らくサイトのカフェテリアから持ち出されたもの)が発見された。収容ユニットは無傷と判明し、強制的な侵入や損傷の痕跡は観察されなかった。停電の原因調査は進行中。GPS装置はまだ回収されていない。 |
#006 | SCP-7121はサイト-19の核弾頭サイロ内で発見された。警備員はSCP-7121がミサイル誘導システムの上で止まっているのを目撃したと報告した。SCP-7121は正式なSCP指定を与えられた。 |
補遺: 理解できません。我々はこれをあらゆる方法でテストしましたが、こいつはただのクソガラスです。どうやって我々の施設に侵入し続けているのかはわかりませんが、いかなる異常な行動も示していませんし、どのような形の脅威も呈していません。それなのに我々はセキュリティ対策を強化し、これを収容し続けるために数えきれない人と時間を無駄にしています。確かにこいつは本当に迷惑ですが、それでも大声で鳴くのは普通の鳥です。誤解しないでください、私はこれをただ無視して勝手にうろつかせるべきだと言っているのではありません。ですが私が考えているのは、それが呈する脅威のレベルについて現実的になるべきで、それに応じてリソースを割り当て真の脅威を呈する実際のアノマリーに集中すべきだということです。我々の注意を必要とするもっと重要で差し迫った問題があり、そこに時間を使うべきだというのに、こんなものにかなりの時間と労力を費やしているのは馬鹿らしく、愚かでさえあります。
サイト-19への公式通知
一部の研究員がSCP-7121の状況を軽視し、それが冗談や冷笑の対象となっていることは認識している。「サイト-19は鳥すらも収容できないって聞いた?」SCP-7121の正式なそして特にKeterとしての指定に対する懐疑は理解できる。しかし、財団の職務は人類の安全を保障し、潜在的な脅威から守るということだと全員に思い出してほしい。それはただの鳥かもしれないが、我々が何度セキュリティ対策を改善しようとも確保施設に忍び込み続ける鳥だ。それだけでも懸念材料としては十分なはずだ、
更に、我々の関知していない何かが起こっているかもしれないということは無視できない事実であり、それは取ることのできないリスクだ。我々はSCP-7121が知性を持っているかもしれないこと、そして一見平凡な外見は真の性質をカモフラージュするためのものかもしれないことを考慮せねばならない。SCP-7121の動機が何か、侵入を助ける協力者がいるのかは不明だ。かなり不便には思えるかもしれないが、隠し持っているかもしれない未知の性質とそれに関わる潜在的なリスクを考慮すれば、SCP-7121の収容が最大級に重要なことは明らかだ。SCP-7121が脅威を呈さないと絶対的な確信を持って判断できるまで、どれだけ馬鹿らしく見えようとも、我々はその収容を真剣に受け止め続けなければならない。極めて小さなアノマリーでも検査せずに放っておけば壊滅的な結果を齎しうるように、我々が何かを過小評価した瞬間に不意を突いて重大な損害を引き起こすものだ。財団職員としての我々の義務の一つは、どれだけ重要でなく控えめに見えようとも、全ての脅威一つ一つを真剣に受け取ることだ。
SCP-7121の収容に際限なく費やされる時間とリソースのために、職員がSCP-7121の存在を面白がったり苛立ったりすることは理解できるが、財団の収容プロトコルには理由があることを思い出してほしい。たとえSCP-7121が「ただのクソガラス」であっても、それが執拗かつ収容の困難なアノマリーであることはわかっている。状況の冷笑や放棄は、自己満足や警戒心の欠如へと繋がる可能性があり、最終的には職員や一般大衆の安全を危険にさらしうる。見える範囲のあらゆるアノマリーを収容し理解するという義務に勤勉かつ熱心で居続けることが重よZWasdftb uni klopñp`´ pñoimvredvf gfg ddejlop ç+´pikuytdc36bhm0pç’.pl8t<ç+
拡張版インシデントログ抜粋 - SCP-7121 - 収容違反:
インシデント番号 | インシデント説明 |
#574 | SCP-7121はサイト-19管理官のホームオフィス内で発見された。管理官は、SCP-7121がコンピュータのキーボードから窓枠へと飛び乗って首を傾げ、それらを長時間観察した後に窓から飛び去ったと報告した。 |