クレジット
タイトル: SCP-7184 - שאול זבת חלב ודבש
原題: SCP-7184 - שאול זבת חלב ודבש
著者: ©︎basirskipreader
作成年: 2022 (rev. 6)
アイテム番号: SCP-7148
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 肥沃な三日月地帯の周囲に様々なオアシスが確立し維持され、SCP-7148の出現を阻止するために取り残された人々に食料と水が支給されます。ビデオカメラ、マイク、アキヴァ放射線追跡装置、温度計などの記録機器がSCP-7148を追跡および監視するためにその場所に設置されています。砂漠におけるその存在は、カバーストーリー 6F3 ("宗教的な巡礼者")の流布を通じて説明されます。
SCP-7148によって提供されたSCP-7148-F実例群はすべて没収され、異常性が除去された場合に配布されます。
説明: SCP-7148は、ネゲブ砂漠の周囲およびその内部の半径5kmを徘徊する、傷だらけのレバント人男性です。ヘブライ語の未知の方言で話します。それにもかかわらず、人間がSCP-7148から直接話しかけられた場合、母語で話しかけられているかのようにその言葉を理解します。
脱水症状や飢餓に苦しんでいる人がSCP-7148と接触した際、彼らには皮と腱で包まれた小さな種子の形状をした白い物質と共に、革袋に保管されたヤギ乳が別個に供給されます(以下、SCP-7148-FH及び-FMと呼称)。SCP-7148は、SCP-7148-FH及び-FMと引き換えに、植物の種子と新鮮な土壌を優先し、あらゆる物品との取引を申し出ます。申し出の拒否が影響を及ぼすことはなく、依然としてSCP-7148がSCP-7148-FH及び-FMを与えることにつながります。
SCP-7148-FH及び-FMの炭素年代測定により、それが青銅器時代後期頃まで遡ることが明らかになり、一方ではSCP-7148-FHおよび-FMの経時劣化分析により、40年間は十分に持続することが実証されました。 SCP-7148-FH及び-FMの異常な微粒子およびカロリー分析により、両方においてアキヴァ放射線の微かな痕跡、そしてカロリーがゼロであることが実証されました。
補遺: 機動部隊ダレット-603 ("砂漠のキツネ") はアラビア砂漠への遠征中に食糧を使い果たしました。グループ内の中程度の飢餓により、SCP-7148はダレット-603の5m以内に出現しました。 機動部隊に接近した後、SCP-7148は彼らにSCP-7148-F実例を与えようとしましたが、SCP-7148はSCP-7148-FHと-FMの両方が不足している事に気づきました。ナイフを持ち出すと、その皮膚を1m2切除し、痛みにうめき声を上げながら自分自身から1Lの血を抜き取りました。皮膚と血液はそれぞれSCP-7148-FHとSCP-7148-FM実例へと変化しました。機動部隊ダレット-603は、以降の出現の追跡を改善するため、この機会にSCP-7148にチップを埋め込みました。
補遺: 以下は、チップ装着後のSCP-7148最新ログです。
[SCP-7148は財団砂漠のオアシス付近で発見される。それはSCP-7148-F実例群を運んでいる。 SCP-7148をより良く観察するため、SCP-7148に接近したカメラが選択される。]
[後に民間人のジェイコブ・リーボヴィッツと特定された未知の人物が、SCP-7148に接近する。軽度の脱水状態にある。SCP-7148はその人物に気づき、SCP-7148-F実例と共に接近する。]
リーボヴィッツ: 飲み物をありがとう。
[SCP-7148の不明瞭な呟き。]
リーボヴィッツ: 種?イチジクの束があるが、これで十分か?
[SCP-7148が頷く。リーボヴィッツは微笑む]
リーボヴィッツ: 君の食糧が無ければ、恐らくそこらで倒れてたよ。元気でな!
[リーボヴィッツがエリアを離れる。 SCP-7148は、様々な植物の様々な種子が入った袋を取り出す。種子を一握り掴んで砂地に埋め、オアシスの付近に木を集め、種子の周囲にフェンスを形成する。 SCP-7148はイチジクを食べるが、すぐに非常に重篤な嘔吐に見舞われる。]
[SCP-7148から10km離れた地点、財団の風速計が砂嵐を検出する。]
[砂嵐はSCP-7148から500m離れている。SCP-7148が砂嵐に気づく。素手で砂を掘り始める。]
[砂嵐はSCP-7148から100m離れている。身を隠すための小さな穴が開いている。SCP-7148-FHがその穴を覆っている。]
[40日間、砂嵐のため一切の映像撮影が不可能となる。穴の付近にあるマイクが嗚咽や割れる音を検出する。]
[砂嵐が静まった後、SCP-7148は穴から這い上がる。財団由来のオアシスは完全に砂に覆われ、植えられた種子やフェンスはどこにも見当たらない。SCP-7148は砂の上に崩れ落ち泣き叫ぶ。穴は高品質のSCP-7148-FHおよびSCP-7148-FM実例群で覆われている。SCP-7148はさらなる傷跡で覆われている。]
[泣いた後、SCP-7148は作成されたSCP-7148-FH及び-FM実例群を集め、飲み込む。SCP-7148は再び歩き出す。 SCP-7148付近のマイクが音声を検出する。]
SCP-7148: …איפה נבו…1
後書き: 砂嵐の間、財団の機器は異常に高いレベルのアキヴァ放射線を検出しました。