SCP-719
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SCP-719-1導入の際に作動の検査を受けている新しいSCP-719装置。

アイテム番号: SCP-719

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-719は使用されていない時はサイト-15にある厳重鉛鉱保管設備に収容します。SCP-719は原則隔月で残留放射能検査をします。SCP-719に電源が入っていない状態で残留放射能濃度が10Sv/hの基準を超えた場合、SCP-719-1はSCP-719から外され、別の類似した製造品の互換性のある装置に導入します1。一旦新しい装置の作動が確認できたなら、新しい装置をSCP-719と指定し、古い装置は放射性廃棄物のためのサイト規約に則り処分します。

SCP-719の実験及び検査は放射線遮蔽試験場で実施しなければなりません。財団職員は電源が入っている間はSCP-719と直接接触してはならず、電力は遠隔監視された緊急遮断可能な回路により供給します。全実験は記録し、ビデオはサイト-15厳重データセンターに保管します。どのような状況下でもSCP-719を75分以上長く作動させてはいけません。全実験の信号はチャンネル3に合わせた標準のデジタルコンバータボックスを通じてSCP-719に送信します。

██/██/20██ 収容プロトコルの更新: これより、D-クラス被験体による実験は中止してください。我々はこれまでに1ダース分も浪費して、得られた異常効果は放射能汚染だけです。 — ███████博士、サイト-15管理助手

説明: SCP-719は1975年に製造されたゼネラル・エレクトリック社の"Porta-Color"テレビ(型番#WAHE5223RW)です。固定されている内臓電子機器は元の設計から変化していませんが、全ての真空管は全体をSCP-719-1として指定した8つの未知の装置と入れ替わっています。各装置は不透明な黒い円筒形の結晶の見た目をし、一般的な真空管に即したソケットに嵌めこまれています。これらの装置は標準的なチューブテスターでの検査や、その他電子機器へ設置しても機能していないように見えます。唯一作動しているように見える環境設定は全8つの装置をSCP-719の特定の電子構成を持ったゼネラル・エレクトリック社のテレビのシャシーに嵌めこまれた時のみです。SCP-719が適切な状態の時にSCP-719は電力が供給され電源が入り、SCP-719は可視光、紫外線、マイクロウェーブ、γ線、大周波数の[編集済]等の様々なスペクトルの電磁放射を発します。放出の約60%は電離放射線です。

電源が入る、または放送源が変更した後、SCP-719は通常のテレビとして作動し、受信している放送信号を表示します。しかし、SCP-719は13.6分以上1つの放送源で表示させると、映像と音声は受信信号から分離し始めます。表示されている放送の変化に伴い、SCP-719-1から発せられる放射線量は上昇します。SCP-719を連続して同じ放送信号を受信したまま電源を入れた状態で維持した場合、表示されている内容の逸脱の度合と発せられる放射線量は着実に増加します。放出されるEM強度はSCP-719によって引き出される電力とは関係が無く、連続作動の15分毎に強度が2倍になります。SCP-719-1から発せられる放射線はSCP-719の電力が一旦切られる、または受信している放送信号が中断及び変更されると完全に減少します。実験で受信している"放送"信号のチャンネルが変更、または信号の発信源が変更した場合、SCP-719の異常特性に変化はありませんでした2。現在のところ、直接記録するために変化した放送信号の遮断の試みは失敗しており、放送の変化は外部のビデオカメラで記録しなければなりません。

SCP-719の放送信号の変化はエピソード毎に固有しているように見えます。同じ映像を繰り返し再生するDVDの制御された信号を利用した場合、変化はそれぞれの再生で異なります。しかし、各SCP-719の使用で固有の変化が示される一方、これら変化は以下を含む類似した幅広い特徴を共有します:

  • 室外の場面ではそれが描写されている間、徐々に明るくなり、夜は昼に、曇は晴れに変化して次第に強く白くなります。
  • 室内の場面では温度が上昇している兆候が示され、進行すると材料は融解、変色、または急な自然発火を起こします。
  • 登場人物は紅潮し、汗をかき始め、放送が進行すると2度および3度の火傷痕が示されます。
  • 時折、脇役は意識が変化して独特な独白をする中心人物を探して、追従します3

補遺1: 20██/██/██に放送したSCP-719の一部複写

放送源は地方で再放送されたコメディ" ███ ███ ████ ██████"、シーズン4第17話です。場面は主要な登場人物の1人、███████ ██████を描写し、彼のアパートで3人の脇役がパーティ/ラッフルに誘います。1人の登場人物の彼の性的な口説きに関する逸話が始まった後、場面は放送信号から逸脱し、脇役は███████ ██████に向かって特徴的な追従を示します。以下は███████ ██████がその後に行った独白の一部複写です。

未来の幻影的な霊長類に対するお前達の唯一の望みは輝きへの服従だ。肉はお前達の避けられない認知の思考を蒸留物の存在の宣伝へと束縛する。目は火と絶滅の純潔を判らなくさせる。正にお前達が物質と呼ぶ下劣な蒸留物の抽出物はお前達の啓発の言葉と相反する。

お前達はお前達自身の魂のない魂と不浄の猿轡の血を味わい、死後硬直した死骸の死肉を味わい神の顔に口吻したと思い込む。不生に固執し、想定外に思考を巡らせ、お前達は壊れ、不信心となる。気付かないのだ。お前達自身の存在の深淵に嵌っていることに。

しかし無知ですら不滅ではない。お前達は知ることになる。そして見る。

無気力とは反対な街からの解放。非存在の無知識からの解放。

お前達は光を知り、闇を祈るだろう。

補遺2: SCP-719回収メモ

SCO-719とSCP-719-1はアリゾナ州███████郊外の牧場で起きた明らかな殺人-自殺の現場から回収されました。この牧場は"光の守護者4"を自称する、伝えられる所によると最低35人のメンバーが居住するカルトによって購入されていました。██/██/19██、ATFの捜査官が武器貯蔵庫の噂に基づき居住区域を捜査しました。この捜査でカルトの約20人のメンバーの死体が教会に改造された納屋の中で発見されました。祭壇に向かっている19人のメンバーは処刑姿勢で射殺されていました。銃撃者の見た目をした20番目の死体は身体の95%が第3度の熱傷を負っている状態で祭壇にて発見されました。SCP-719は後部ケースが外された状態で祭壇の上に置かれ、SCP-719-1は死体の手に握られていました。現場は隔離され、事件のニュースは全死体が放射能汚染の徴候が示されていることが判明し、アメリカ情報機関によって隠蔽されました。財団はアメリカ当局が唯一の放射線源がSCP-719のケースであり、残留放射線が犠牲者に損害を与えていないことが判明して呼ばれました。

身体が殆ど完全に焼かれている銃撃者はメモを持っていました。残骸の法医学分析で以下の文章が復元されました:

[…]理解できないあ[…]のに[…]の彼らは信じ[…]に彼らが向かいまでそれらを[…]いるこれは、私の過ちである。君は壊さなければならないこの[…]は窓ではない。扉なのだ。

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