SCP-7200

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アイテム番号: SCP-7200

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 機動任務部隊シータ-5("大船")が派遣され、登録された商船の消失を調査し、必要に応じてカバーストーリーを提案します。発信された無線信号は標準手続きを用いて隠蔽されます。

更新 2022/07/04: プロジェクト・コンビニエント・フラッグが施行され、期待のできる結果を実証しています。Euclidへの再分類や収容プロトコルの更新は収容委員会による最終審査待ちです。(補遺7200-3を参照)

説明: SCP-7200は国際水域における非軍用船の消失をもたらす異常現象です。

船舶がSCP-7200に影響を受けた際、その船舶は不意に方向を変えて速度を上げ、それによりときおり貨物が投棄されます。船舶に呼びかける試みや遠隔で操作する試みは全て失敗しています。

典型的には、船舶を起源とする短波無線の送信もまた観測され、その無線には聴取者によって不快な金切り声と形容される音声が含まれます。ミーム的分析では、その音声信号が異常であるとは判明していませんが、無線には乗らない認識災害性質を有する可能性があると示されています。

このイベントの数時間後、船舶のトランスポンダーは停止します。この時点を過ぎると、どの船舶も既知の手段では検知されなくなり、事実上回収不能になります。

2016年4月のこのアノマリー出現以降の初年は、SCP-7200イベントが船舶に影響を与える可能性はおよそ0.006%/年でした。それ以降、確率は着実に上昇しており、直近の2021年12月においては0.072%/年と測定されています。

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2016年におけるSCP-7200の発生。

補遺7200-1: 収容試行

コードネーム: サイド・アイ(Side Eye)
失敗

概要: 20,000隻の商船にセンサーを搭載し、継続的に異常活動を報告し、SCP-7200の原因の究明を試みる。

結果: 喪失した船舶からのセンサーのデータは決定的ではなかった。船舶の喪失に続いて、センサーはさらなる情報の報告を停止する。

コードネーム: イベント・ホライズン(Event Horizon)
失敗

概要: Eクラス職員を採用して訓練し、多種の異常環境を航行するための装備とともに100隻の商船に乗せる。

結果: 職員を乗せた18隻の船舶がSCP-7200イベントにおいて喪失し、新たな情報は挙がらなかった。作戦は中止される。

コードネーム: エスコート・ミッション(Escort Mission)
失敗

概要: 財団海軍の船舶(さまざまな国家の軍に偽装されている)が、SCP-7200イベントの際に介入する命令のもと、高価値のコンテナ船を護衛する。

結果: 財団海軍が存在する場でコンテナ船がSCP-7200イベントの対象となった事件が2件発生した。

  1. 影響を受けた船舶が海軍船の正面で突然急旋回する。海軍船は何とか衝突を避けるも、多数の船積みのコンテナが海軍船に落下して損害を受ける。海軍船は追跡し続けることができず、コンテナ船は逃走する。
  2. 2隻の海軍船が、SCP-7200イベントを受けているコンテナ船の両側を挟む。財団船舶は2時間追跡する。財団船舶は影響を受けた船舶の航海能力・推進能力への損害を試みる戦略を取るも、あまり成功しない。さらに11時間継続して追跡したのち、船舶は船体の深刻な損害にもかかわらず逃走する。
コードネーム: トロヤン・シーホース(Trojan Seahorse)
失敗

概要: 50隻の無人商船を購入し、従来の爆発物および限られた超常兵器を搭載して、海洋中に展開する。船内コンピューターはSCP-7200イベントを検知するようプログラムされ、そこに存在する異常オブジェクトの発見・破壊を試みる。

結果: 準備された船舶のうち1隻がSCP-7200イベントを受ける。船舶が即座に全ての兵器を直上に発射すると、重大な損害を引き起こして船舶は転覆する。救助隊は船舶の沈没を防ぐことができない。残存する船舶は速やかに呼び戻される。

コードネーム: シー・ニューク(Sea Nuke)
拒否

[監督司令部により拒否。]

コードネーム: コンビニエント・フラッグ(Convenient Flag)
進行中

概要: 以下を参照。

結果: 施行の間、商業船の喪失は着実に減少している。

補遺7200-2: プロジェクト・コンビニエント・フラッグ

財団渉外部門および諜報部門は、パナマ海事庁と交渉したのち、パナマに登録される商船の船級に特別な「SCPF」指定を確立しました。この船級は収容用途のみに用いることができ、船舶の大きさ、形状、製造品質の必要条件が緩和されています。

SCP-7200の収容作戦の一環として、財団はパナマに合計でおよそ150,000 m2の4つの施設(1つの登録施設、1つの孵化施設、2つの養殖施設)を設立しました。この魚の生産施設は、1年で数千万匹の海洋魚を飼育することが可能です。

登録施設において、財団海事検査官はSCPF船級の商船の登録を監督します。この船級に特有の性質のため、従来の商船登録の多くの段階は適用されません。例を挙げると、船舶はその小ささから安全性証明や建造証明を要しません。SCPF船級の船舶は無線通信装備を有さないため、SCP-7200イベントの際は信号の隠蔽は不要です。

魚は成熟したのち、養殖施設から登録施設に移送されます。国際海事法に従い、それぞれの魚にパナマ船籍およびめいめいの登録番号が適用されます。船舶の耐航性を確認してから、活動中の海事検査官は魚が外洋に放流されることを許可します。

補遺7200-3: 現状

SCP-7200イベントは頻度が上昇し続けています。しかし、プロジェクト・コンビニエント・フラッグの施行により、国際水域にある商船の99.98%以上はSCPF船級となっており、これにより民間の船舶の消失は0.3隻/年以下にまで減少しています。

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