SCP-723-J
評価: +11+x

アイテム番号: SCP-723-J

オブジェクトクラス :<

特別収容プロトコル: SCP-723-Jは実験研究室の2階の多目的クローゼットに収容されます。SCP-723-Jはこのエリアを自由にうろつくことが許可されているため、このエリアに侵入した職員は警戒を維持してください。SCP-723-Jをその前提("戦略的論争")から救い出すことは優先順位の低い行為であり、手の空いている飼育人にのみ許可されます。

説明: SCP-723-Jは1匹のPeriplaneta americana(ワモンゴキブリ)です。老年であると信じられ、下向きに曲がった触覚を持ちます。

SCP-723-Jの超常的な特徴は難解であり、研究員たちはそれのふるまいから言語化されていない感情的な混乱を観察しています。SCP-723-Jを観察した人間は、受け取った情報の少ない説明からそれの過去の経験を直感できます。それにもかかわらず、少数の職員はこの効果を免れ、多様な反応と付随的な反応がSCP-723-Jを知覚したことから生まれています。(以下は観察記録SCP-723-J-13:職員反応の部分的リストです)

█████博士:もし彼が研究エリアに住むつもりなら、過酷な場所にいなきゃいけないことになるよ。あそこは彼の種族には寒すぎる。僕は彼が今いる場所から出て行く方法を見つけることを祈る。

██████博士:彼が1人ぼっちでいるのを見てからかわいそうに思うようになったよ。実際私はここで他の虫を見たことがない。彼は家族を失ったんじゃないかと思うね。もしいたんなら、友人もだろう。かわいそうなやつだ。

███下級研究員:きっとゴキブリの妹は梅毒を持っていて、ゴキブリは彼女を救おうとしたけどそれが出来るほど素早く動けなかったんだよ。今、ゴキブリは永遠に生きるだろう、それが妹が生き続ける方法だからね。彼のゴキブリの心の中でさ。

█████研究員:おそらく彼がゴキブリの赤ん坊だったとき、ロイ・オービソンが彼のヒーローだった。彼のママとパパが喧嘩するたびに、彼は隅っこに逃げて、TVに出ているロイ・オービソンを見たんだろうね。そのおかげで彼らの怒鳴り声を聞かずにすんだんだ。そしてある日、彼の両親の激しい喧嘩に堪えかねて、あの悲しいゴキブリは逃げ去り、ロイ・オービソンのようにギターの弾き方を習うためにナッシュビルへのバスチケットを買った。でも彼を一目見るなり音楽教師は、彼は6本の脚を持っているのに手や指を持っていないからギターを弾けないと言ったんだ。それから彼はダイナーで生活することになり、ラジオで一曲でも多くロイ・オービソンの曲がかかるのを待ちながら自分がどんなに馬鹿だったか、ゴキブリであるがゆえにギターを弾けないことについて考えているんだ。

███████技術官:俺はそれがキーボードの上にいるのを見た、そして思った"こいつは醜いことが不幸に違いない。"

初期接触の際、SCP-723-Jはサイト-19職員パーキングビル39-Kのてすりで発見されました。サイトメンテナンスに報告されましたが、SCP-723-Jは派遣された職員が到着するまでの間に消失しました。SCP-723-Jはその後実験研究室の2階、とくに研究室の多目的クローゼットで頻繁に目撃されました。職員はSCP-723-Jが彼の夢であった清掃道具つきの管理人として暮らすことを全会一致で許可しました。これは彼が以前暮らしていたゴキブリ用モーテルよりいい待遇であり、彼は彼の不良のから離れる時が必要です。

オブジェクトの収容エリアの付近の食べ物はすべて安全な保管庫に置かれているため、SCP-723-Jがどうやって生命を維持しているのかは現在不明です。それにもかかわらず、SCP-723-Jの目撃発生率は維持されています。ですが、SCP-723-Jは対面すると直ちに逃げ去るようです。

補遺: 誤解によるアクシデントが原因で、SCP-723-Jはインシデント723-1に巻き込まれました。インシデントの引用記録を見てください:

██████博士: [無関係の会話のため削除済]じゃあブリーフィングはどうなったんだ?

エージェント・████: よかった。僕は-待て、キャビネットの下に何かいる。

██████博士: 何?どのキャビネットだ?

エージェント████: スナックが入ったやつだ。ゴキブリみたいだな。捕まえるよ。

██████博士: 待ってくれ、かわいそうなゴキちゃんかもしれない![エージェント████はすばやく接近しSCP-723-Jを標準財団支給スリッパで叩く]ゴキちゃんに気をつけろよ!

エージェント████: …ゴキブリについてあんたと█████博士と先月話し合ったが、あんたたちはどちらもどんなにがんばっても潰せなかったんだったな?僕はこいつがすばしこいからあんたたちが捕まえられないんだと思ったよ。彼らは健康に問題がある、わかってるだろ。

██████博士: [一時停止し]これが終わったら、彼が出て行く方法を…

エージェント████: それで気分がよくなるなら、あいつは、あー、価値のある相手だな。でも僕はあいつをスクラップにしてゴミ箱に捨てるところだよ。

██████博士: ゴキちゃーーーーーん

████/██/██、SCP-723-Jは無力化したと確認されました。その記録を認識する際の激しい苦痛から、SCP-723-Jは死後、ブラットディーア博士終世獲得賞とE-112火葬プロトコルを授与されました。財団の研修生は生ゴミ入れに入れられたままのSCP-723-Jから完全に回復することは出来ず、SCP-723-Jの非緊急終了に使用された靴は簡素な、略式の閉じた-靴箱セレモニーで焼却されました。██人の職員が出席しました。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。