Info
翻訳責任者: Tetsu1
翻訳年: 2024
著作権者: Dysadron
原題: There will be a Reckoning
作成年: 2023
初訳時参照リビジョン: 12
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-7277

SCP-7277の入口。
アイテム番号: SCP-7277
オブジェクトクラス: Pending
特別収容プロトコル: 予備探査の後、SCP-7277への侵入は禁じられています。機動部隊アルファ-1("レッド・ライト・ハンド")の隊員が常時SCP-7277の入口外部に駐在します。
説明: SCP-7277はサイト-19地下に位置する地下構造です。1構造へは、強化鋼鉄製の扉からアクセスできます。扉もそこへ続く構造も、財団の間取り図やその他の文書には描かれていません。金属製のプラカードが扉にボルトで固定されています。以前は文字が書かれていたようですが、判読不能な程に劣化しています。
扉は通路に通じており、通路は構造のメインスペースである直方体の廊下に通じています。サイト-19からの通路は廊下の突き当りに位置します。この廊下にはそれと異なる7つの隣接する通路に通じており、すべて同じ側にあり、すべて同一の鋼鉄製の扉に繋がっています。これらの扉の向こうの部屋にはアクセスが可能であり、各部屋には以下に目録化された固有の異常現象が存在します。

SCP-7277のレイアウト。
SCP-7277のメイン廊下には多数の人骨が存在します。完全なリストはまだ作成されていませんが、暫定的な推定では人骨は数万個と考えられます。全ての骨が同じ遺伝子プロファイルからなる完全な骨格を形成できるような骨は発見されていません。複数の骨は放射性炭素年代測定の対象となっており、廊下に沿ってサイト-19の入口から遠ざかるにつれ、人骨の年代は増加していきます。
以下の表はSCP-7277内の部屋の内容物の概要です。
部屋番号:2 | 説明: |
I | 部屋は中央にある巨大な黒焦げの木に占拠されています。部屋の床と壁は全てトネリコで構成されています。木の枝には人型存在の骨格が絡まっています。この骨格は寛骨3と下肢の骨がなく、一方で長さ数メートルの細長い背骨を有しています。 |
II | 対象は部屋の内容を肯定的(つまり、何が存在するか)な形でも、否定的(つまり、何が存在しないか)な形でも思い出すことができません。記録機器は入室時に必ず故障します。入室した対象が全員退出したかは不明です。 |
III | 部屋はサイト-19記念館と同一に見えますが、展示物はありません。部屋の後方の壁には、過去と現在の全O5評議会員の写真か絵画が提げられています。その下には、個人名のアナグラムの文字列が刻まれた金属製のプラカードがあります。部屋を探索する対象がこれらのアナグラムを解こうとすることは禁じられています。 |
IV | 部屋全体が濃く黒い霧で覆われています。入室した対象は部屋の内容を思い出すのが困難で、多くの場合、退出時には混乱、見当識障害、解離状態となっています。全ての対象は、霧の中で何かが側にいる感覚を語ります。 |
V |
内部は洞窟に類似しています。部屋は同時に未知の数の時間的混乱に曝され、その結果、様々な長さの同時時間ループが発生します。部屋に入室した対象は一つまたは複数の時間ループに囚われます。対象を前記のループから回収する方法は考案されていません。 部屋Vに関する文書は現在分析中です。試験がいつ開始し、どの程度の期間実施されているかは現状不明です。 |
VI | 部屋の内部は樹木環境に類似しています。動物相は観察されていません。部屋の内寸に制限はないようであり、以前の探索は何時間にもわたって行われました。部屋からの退出時、対象はすすり泣き始めます。対象はこの理由を説明することができません。 |
VII | 部屋は標準的な財団の収容房に類似しており、荒廃しています。収容房の壁には深い切込みがあり、天井からは粘性のある黒い液体が滴り、床にはコンクリートと鉄筋の破片が散らばっています。 |
SCP-7277に侵入した対象は、侵入後に心理的変化を経験します。対象の行動は、一様に憂鬱かつ虚無的な傾向を帯びます。彼らの仕事の成果は、量と質の両方の点で顕著に低下します。個人的及び職務的な事項の両方に対する無関心な態度が大きく増加しますが、対象はこの考えの起源を説明できません。
更新: サイト-19地下で地震活動が検出されたことを受け、O5評議会はSCP-7277への調査探索を認可しました。構造のメイン廊下は、サイト-19の先へと延伸していることが判明しました。廊下の延伸先には、新たな扉が存在していました。
2023年8月時点で、この扉を開く方法は見つかっていません。
SCP-7277の全調査と実験はO5評議会の直接管轄下にあります。これを補助するため、全評議会員は居住区域とオフィスをサイト-19へと移転しました。扉の後方の内容物にアクセスできるか確かめるため、毎日試験が実施されます。

更新されたSCP-7277のレイアウト。