SCP-732-J
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購入直後のSCP-732-J。

アイテム番号: SCP-732-J

オブジェクトクラス: 激カワAdorable

特別収容プロトコル: SCP-732-Jは桐生博士1デスクの上に保管されます。SCP-732-Jの高品質な光沢を維持するため、毎日定期的にティッシュペーパーを使った磨き上げのお手入れを行います。

説明: SCP-732-Jはタツノオトシゴを象ったセラミックの装飾用置き物であり、主に翡翠色で、高さ約3cmです2

大多数の人物はSCP-732-Jの影響を受けませんが、SCP-732-Jは次のような微妙な異常性を多数帯びています。

  • 耐久性 - SCP-732-Jはオフィスの床への1mの垂直落下を耐え抜いたことがあり、毎日のティッシュ磨き上げを2週間行わずとも埃が積もりません。
  • 視覚的ミーム効果 - SCP-732-Jの顔を直視した人物は一貫して、SCP-732-Jの魅力ある解剖学的特徴について自発的にコメントします。
  • 軽微な強制力 - SCP-732-Jを見た/取り扱った人物は、疑いを差し挟む余地の無い金銭的価値とお値打ち価格を認識します。長期間SCP-732-Jを取り扱った人物は、SCP-732-Jが一般的な通貨以上の価値を有する大切な記念品である、もしくは今後そうなると確信します。その時点で類似するタツノオトシゴを所有していない人物は、そのようなタツノオトシゴを入手したいという欲求を抱きます。
  • 精神影響特性を有する顔面構造 - SCP-732-Jはある程度緻密な技巧を以て制作されており、最も明白な特徴として僅かに湾曲した口元が挙げられます。これはSCP-732-Jが微笑んでいることを示唆しています。この特徴は鑑賞者の気分を向上させることが判明しています。
  • 潜在的知性 - SCP-732-Jの気取らない姿勢と穏やかな曲線美は、彼が聞き上手であることを示唆しています。

SCP-732-Jは██/██/██、定期的な財団職員団体旅行の際に、█████████の████ █████にある███████水族館のお土産屋で購入されました。SCP-732-Jは外見上ほぼ同一な置き物40個の製造セットの一部でした3

補遺 SCP-732-J-1: ちっちゃいセラミックのタツノオトシゴくんは現在、職員の士気を保つために、マーサー博士のデスクに貸し出されています。以下はこの収容プロトコル変更の確認直前に行われたインタビューからの抜粋です。

マーサー博士: タツノオトシゴくんはどうしてる?

桐生博士: ちっちゃいセラミックのタツノオトシゴくんかい?

マーサー博士: ああ。彼のことだ。

桐生博士: 元気だとも! 最後に見た時は、私のペーパークリップを見張っていたね。正直、君が彼について訊ねてくるとは驚いたな。お土産屋ではあまり夢中でもなかったろう。

マーサー博士: 研修生たちがね、竹の鉢植えの隣にいる時のタツノオトシゴくんは随分居心地が良さそうだと言うんだよ。別なのを買う予定はあるかい?

桐生博士: 多分。まさかまたあの話を持ち出すつもりか? 言ったはずだぞ、あんなに親しみやすくて、しかもデスクが揺れても転がり落ちない文鎮が手元にあるのは実に素敵じゃないか。それにタツノオトシゴくんはたった4ドルだったし、他の装飾品に比べて場所を取らない。その上、埃を被っても掃除が面倒じゃなくて—

マーサー博士: …実は、自分用に1つ買おうかと思っている。もしかしたら従兄弟たちにも。君のちっちゃいセラミックのタツノオトシゴくんは幸せそうだ。

桐生博士: ほう。

マーサー博士: それと… タツノオトシゴくんに帽子を作ってみた。

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帽子と一緒のSCP-732-J。

現時点で、SCP-732-Jの主要な強制力の影響を受けている人物の数は急速に増加しています。

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