クレジット
翻訳責任者: sharkcrash
翻訳年: 2024
著作権者: FLOORBOARDS
原題: Rhizomatic Serial Killer
作成年: 2023
初訳時参照リビジョン: 18
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-7413
アイテム番号: SCP-7413
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-7413はサイト-433の標準的人型収容室に収容されています。SCP-7413は食料やアメニティを必要としないため、収容室には何も置かれません。SCP-7413の上の天井には通常のリノリウム照明の代わりに投光器が設置されています。
SCP-7413が最初に回収されたとき1、以下のものを携帯していました:
- 3つの穴が開けられた3メートルの白いシーツ。穴には黒の油性マーカーで口と目が描かれている
- 左胸ポケットに何も書かれていない名札シールを貼った灰青色の作業服
- 茶色の"ソログッド"ブランドの安全長靴1足
- 肉切り包丁
これらの品々には特に異常な特性は見られず、収容室内のSafeクラス保管ロッカーにまとめて保管されています。例外として、肉切り包丁は、より安全な保管のために武器庫に隔離されています。
説明: SCP-7413は全長2.10メートルのプラスチック製の全身マネキンです。可動関節を除いて中は空洞です。SCP-7413の左肩と左上腕二頭筋に2つの穴が存在していますが、これは回収時に被弾した結果できたものです。SCP-7413は動き回ったり、言葉を発することが可能ですが、職員との対話を拒否しています。収容されて以来、SCP-7413は収容室の中央で動かずにいます。
発見ログ(要約): 米国██████州████████北部の警察管区で、中性的な低い声で「殺人犯が逃走中です」と告げてから切る電話が何度もかかってきました。
財団フィールドエージェント1人を含めた警察隊が、通報のあった都市林保護区にある荒廃した小屋に派遣されました。
中に入ると小屋は真っ暗であり、後の調査で照明装置が完全に取り外されていたことが判明しました。小屋にはベッドやトイレなどの家電製品はなく、室内のドアはすべて取り外されていました。メインスペース/リビングルーム、バスルーム、そして寝室と推定される部屋に沿って、15人の死体が回収されました。それぞれの死体は白いシーツで覆われ、顔の部分に沿って3つの穴が開けられており、その穴の上に黒の油性マーカーで目と口が描かれていました。後に16人目の人物が浴槽の中で発見されました。
警察隊長を務める刑事が署に報告を行っている間に、16人目の人物が立ち上がって寝室に入っていくのが目撃されています。
警官たちが寝室を調べようとしたとき、最初に入ったフィールドエージェントが灰青色の作業服を着用してプラスチックのマスクをつけた人物に壁の陰から肉切り包丁で襲われました。2

ボディカメラの映像から復元。
フィールドエージェントは内腿の前部を切り裂かれ、行動不能となりました。2人目の警察官が被疑者に2発発砲し、腕を直撃した後、被疑者は窓から飛び降りました。この時点では、異常活動の疑いがなかったため、フィールドエージェントは小屋に残って手当を待ち、他の警察官はその人物を追跡しました。
警官が近くの川でうつ伏せになっている被疑者を発見しました。被疑者は白いシーツと数枚の葉で覆われており、血は確認できませんでした。
警官の指示にも反応しなかったため、川から引き上げようとしたところ、それは実は被疑者ではなく全身マネキンだったことが判明しました。全身マネキンは被疑者の作業服を着用し、肉切り包丁を手に持ち、「シーツお化け」の衣装を着ていましたが、被疑者がどこに行ったかを示す足跡や具体的な証拠は見つかりませんでした。その結果、この夜の捜索は打ち切られました。現場に到着した救急隊員がフィールドエージェントを治療し、そのマネキンは証拠品として運び込まれました。
死体の検査が行われました。いずれも栄養失調、脱水症状、あるいはその両方が原因で死亡しており、誰も外傷を負っていませんでしたが、"スピリット・ハロウィン"が販売している偽の血のステッカーで覆われていました。また、それぞれの死体は前年に報告されていた行方不明者であることが判明しました。
フィールドエージェントが入院していたその一方で証拠品保管ロッカーでマネキンを検査していたところ、マネキンは「殺人犯は逮捕された」と中性的な低い声で発声した後、不自然にたるみ始めました。この情報はフィールドエージェントに提供され、当エージェントはこれらの調査結果をサイト司令部に転送しました。その後まもなくマネキンは回収されました。
収容のために運ばれてきたマネキン(現在はSCP-7413と指定)は自発的に動き、職員の手も借りずに収容室に入りました。SCP-7413は収容室の中央に立って天井を見上げ、それ以来そこに留まっています。