アイテム番号: SCP-7441 | LEVEL 4/7441 |
収容クラス: THAUMIEL | 閲覧制限 |

SCP-7441の標準的な実施方法 [倫理委員会要請により編集済]
特別収容プロトコル: SCP-7441の認識上の限界に関する最近の発見を受けて、SCP-7441の実地試験は倫理委員会命令により無期限に延期されました。無関係な研究に用いる目的でSCP-7441を実行する場合は、倫理委員会指令#117 (有知性アノマリーの大量利用について) で規定されていない、倫理的安楽死などの手段に限定されます。
説明: SCP-7441はウマに対する暴力を通して測定値上の知性を向上させる異常な手段です。この向上は大部分が一過性であるものの、SCP-7441の効果は経理、科学、警備、秘書業務の処理に有用であることが、生産性部門によって確認されています。
危害と認知力の正確な比率は現在不明ですが、比例関係にあると考えられています。暴力が複雑かつ大規模であるほど、経験する認知力の向上率は増しますが、その成果は逓減していきます。
補遺.7441.1: 以下は、ロイド・ハヴァーストロム研究主任が実施したSCP-7441試験の極めて簡略化された記録です。ハヴァーストロムは、それまで当該プロジェクトに参加していた研究員5名が辞任した後、ウマへの共感の欠如を自己申告したために指名されました。
対象者: 研究助手 バイフォード
目標: 認知力の平均的な上昇値を確認するためのベースライン試験。
暴力の形式: ウマは適度な力で肋骨を殴られた。
結果: 立ち会った医療職員は、バイフォードがウマの反撃による怪我の程度を迅速に把握し、診断したと指摘した。
対象者: 財務顧問 カー
目標: 財団のリソースに最近掛かっている財政的負担の増加に対処する。
暴力の形式: 10頭のウマを廃止された公共バスに積み込んだ後、バスを密封し、爆薬を取り付け、遠隔操縦で峡谷に落下させた。
結果: カーは1時間以内に財団サイト-66及び-53の完全な経費報告書を提出することができた。サイト-53はSCP-7441の試験に専念しているため、これまで予算計上が困難であった。
対象者: 収容担当官 ユリシーズ
目標: 月面エリア-32の今後の収容の取り組みを概説する。
暴力の形式: 数頭のウマを、宇宙探査部門から一時的に借り受けた高重力遠心分離機 (本来は極度の重力が異常物質に及ぼす影響を実験するためのもの) に入れた。内部の全てのウマを確実かつ完全に圧縮するため、実験は約30分間続けられた。
結果: ユリシーズは実験後数時間以内に複数のKeterクラスアノマリーの収容報告書を仕上げ、更にSCP-6663の打ち上げに伴った可能性がある物理特性についての長大な報告書を起草できたと報告した。遠心分離機の内部を洗浄する試みが複数回行われたにも拘らず、宇宙探査部門は返却の申し出を丁重に辞退した。
対象者: 神学コンサルタント主任 ボイド
目標: 個人的な宗教研究と科学調査を更に進展させる。
暴力の形式: 50頭のウマを密閉した収容室に入れ、室内を極低温流体で満たした。その後、これらのウマを1頭ずつ除去し、金属製の金床を高速衝突させて粉砕した。宗教的背景を鑑みて、ボイドはウマが天国へ行くのを防ぐために葬儀を行わないことを明示的に要請された。
結果: ボイドは昆虫と神学的アノマリーの関連性についての報告書で大きな進展を示したものの、その進展は過去の実験に比べると著しく緩やかなものだった。SCP-7441の効能が頭打ちになったか否かを確認する試みが進行中である。ボイドが実験後にサイトの精神カウンセリングに申し込んだことは無関係と判断された。
対象者: 研究主任 ハヴァーストロム
目標: 予測されたSCP-7441の限界を突破する手段を断定する。
暴力の形式: 約500頭のウマが、ハヴァーストロムによって、大型のゴミ圧縮機に似た構造の装置 (財団工学部門が岩石粉砕機と肉挽き機の役割を兼ねるように改造したもの)1 の内部に投下された。ウマの死骸が予想以上の剛性を示したために、装置を繰り返し整備する必要が生じ、実験期間は想定よりもかなり長引いた。
結果: ハヴァーストロム研究主任はSCP-7441プロジェクトを辞任した。
コメント:
「この考えはマズかった。」