SCP-747
評価: +6+x

アイテム番号: SCP-747

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-747のすべての個体は広さが30メートル×10メートルで、コンクリート製の15センチメートルの厚さの壁を持つ部屋に収容することになっています。全個体を同じ1つの部屋に収容します。SCP-747が職員に興味を持った場合は、速やかに手順SCP-747-B9が実行されなくてはなりません。いかなる状況下であってもSCP-747の異常な行動はレベル3以上の職員に報告されなくてはなりません。

SCP-747は、SCP-747の影響によって作られた物の他に、合計25体の人形を所持することが認められています。SCP-747の影響を受けていると見られる職員は、同じような状態で隔離されることになっています。万が一脱走が発生した場合、タスクフォース747-B8に警報が発せられ、速やかに再確保を行わなくてはなりません。緊急時に限り、レベル3以上のクリアランスを持った職員がSCP-747と直接の接触をすることを許可されます。

説明: SCP-747は、様々な動物のマスクを被った子供たちに関する現象です。すべてのSCP-747個体は、マスクを除いて、死亡した時の姿をした死亡した子供たちであるということが判明しています。調査によると、すべての子供たちの共通点として、生前に大事にしていた人形を所持していたということが判明しています。現在、6個体のSCP-747が収容されています:

  • SCP-747-01は男性で、およそ7歳、シマウマのマスクを被り、青いパジャマを着用している。
  • SCP-747-02は男性で、およそ12歳、ネズミのマスクを被り、水泳パンツを着用している。
  • SCP-747-03は女性で、およそ10歳、ブタのマスクを被り、典型的な私立学校の制服を着用している。
  • SCP-747-04は男性で、およそ14歳、ウサギのマスクを被り、冬物のコートを着用している。
  • SCP-747-05は女性で、およそ12歳、キリンのマスクを被り、縞模様のあるサリー(南アジアの民族衣装)を着用している。
  • SCP-747-06は女性で、およそ5歳、ヤギのマスクを被り、ミスコンテストなどで見られるような明るいピンクのドレスを着用している。

すべてのSCP-747個体は話すことが出来ず、また特定の人物に興味を持つ場合を除いて人間に気づきません。主に、SCP-747達は手作りの人形やお互いのことに興味を持ちます。SCP-747に知覚が備わっているかは定かではありませんが、観察によると周囲の環境に気づいており、障害物を避けて歩くことがわかっています。SCP-747は、厚さ10センチメートル以下の障害物であれば、すり抜けることができます。SCP-747は半物質的であるといえます;つまり、SCP-747は物体を持ち上げて触ったりできますが、長時間は続けることができません。

SCP-747は、21日間かけて人間を人形へと変形させる能力を持っています。そのために、まずSCP-747達は標的の人間を取り囲み、手を繋いで5秒から7秒ほど周囲を歩き回るという行為を行います。その後SCP-747は解散し、普段通りの振る舞いを見せます。彼らがどの人間を標的として決めるのか、また何故選んだのかは分かっていません。標的にされても、その場を離れたりSCP-747を避けたりすることによってこの行為を妨害をすることは可能です。しかし、ほとんどの人間はSCP-747との接触の際に"注意が向かなかった"、あるいは"ぼーっとした"ような感覚を受けたと説明しており、ゆえに妨害は難しいとされます。

SCP-747と接触した直後には症状は現れません。現在のところ、人形へ変形する過程を止めたり治療したりする方法は発見されていません。接触から15分後、犠牲者は風邪によって引き起こされるものに類似した四肢の先端のしびれを経験します。その後21日間にかけて、症状は着実に悪化します。最初の10日では、症状が悪化する一方でストレスやパニックは反比例して小さくなっていきます。変形は大きく3段階に分けられ、最初の状態から人形に完全に変形してしまうまでが含まれます。もしSCP-747によっての影響で作られた人形が破壊された場合、SCP-747は代わりの人形のための新しい標的を決めるまで人間に大きく興味を持つようになります。

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