
地球を離れる直前に撮影されたSCP-7485実例。
特別収容プロトコル: 偽情報チームδ-14は、拡散性反ミームを使用してSCP-7485の目撃を防ぐための待機状態を維持します。SCP-7485のそれ以上の収容は現時点では実行不可能です。
説明: SCP-7485は太陽系内で稀に目撃される地球外輸送機の指定名称です。オブジェクトのごく限られた観察を基に、財団は次の特徴を断定しています。
- オブジェクトは扁円形で、中央にはガラスのような回転楕円体型の部分があり、恐らくは乗員がそこから機体の外部を視認できるようになっています。意味不明のシンボルが刻印された鮮やかな黄色の物体が、通常は機体の最後部に取り付けられています。
- オブジェクトは光速を突破し、太陽系を迅速に航行できます。
- オブジェクトを操縦するのは、異様に細長い体肢を有する二足歩行種族です。乗員は白い防護服を着用しているらしく、より詳細な身体的特徴は確認できません。
- 乗員は財団側の撮影試行に気付いていないか、もしくは無関心であるようです。
SCP-7485が単一の実体なのか、同じような挙動を示す多数のオブジェクトなのかは判明していません。SCP-7485は1948年以降、周期的に太陽系で目撃されています。
補遺7485.1: 記録
長距離記録装置の進歩に続いて、Tsukalous.aicは太陽系に侵入したSCP-7485の活動を記録し、アーカイブするように要請されました。
日付: 2025/03/14
時刻: 11:03 AM - 11:35 AM
観察された活動: 機体はカイパーベルトをゆっくりと通過し、太陽系に侵入する。機体は海王星の周回軌道を一巡した後、土星に向かう。機体は土星の環の中にある複数の彗星の間を繰り返し飛行する。この間、赤い点滅光が機体の最後尾に時折見受けられる。機体はやがて停止した後、開けた空間へ向かう。
時刻: 12:15 PM - 12:45 PM
観察された活動: 機体は土星付近の開けた空間で停止する。乗員1名が機体から降り、最後尾から円錐形の物体を5個取り出し、楕円を描くように配置する様子が観察される。物体は未知の金属で構成されており、宇宙空間で完璧な静止状態を維持している。機体は30分間、これらの物体の間を縫うように飛行し続け、その動きを完了すると再出発のために反転する。
時刻: 12:55 - 1:10 PM
観察された活動: 機体は地球の大気圏に突入し、ミシガン州の人里離れた空き地へ移動する。機体が目撃された場合は一般社会に対する偽情報活動を行うため、収容チームが待機状態に入る。設置された記録装置に近接していたため、次の音声が財団によって採録される。内容は以下に書き起こされている。
音声
[[00:00]] 記録開始。録音全体を通して2つの声が聞こえる。片方はゆっくりと大きな声で、もう片方は穏やかかつ早口で話している。
[[00:10]] 乗員2名は短い間、理解不能の言語で会話しているようだが、やがて激しい擦過音が聞こえる。擦過音は5分間続き、時折発話に遮られる。
[[00:15]] 何かを荒々しく引き裂くような音、足を引きずるような音、更なる不明瞭な発話が聞こえる。
[[00:25]] 乗員たちは会話を終えたようである。機械的なシフト音が短く聞こえた後、機体は上昇し始める。
[[00:30]] 機体は空中に上昇し、速やかに録音可能範囲から離れる。このため、録音は自動的に終了する。
機体が大気圏から離脱するにあたり、Tsoukalous.aicは最後尾の黄色い標識を撮影できました。様々な取り組みを通して、Tsoukalous.aicは当該メッセージの解読に成功しました。以下にその内容が再現されています。