SCP-7520
評価: +1+x

アイテム番号: SCP-7520
レベル2
収容クラス:
euclid
副次クラス:
{$secondary-class}
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
warning

割り当てサイト サイト管理者 主任研究員 割り当てタスクフォース
サイト-400 アダム・デズモンド監督 N/A N/A

特別収容プロトコル: サイト-400のサイト管理者の許可のもと、カラン博士は財団における長期雇用の継続が認められています。ただし、カラン博士は特別な安全ヘルメットを、就寝中やトイレ利用中も含めて常に装着しなければなりません。

出現した園芸用の鍬は、回収し、適切な熱処理のため、玄妙除却施設AAF-Y/400に移送してください。


説明: SCP-7520は、サイト-400の異常交流・交渉部門部長である、ジャクソン・カラン上級研究員に現在影響を及ぼしている、現時点では詳細不明の異常現象です。

現在、毎日(午前1時〜午前12時の間に)完全に不規則なインターバルで、木製の柄がついた完全に同一の金属製の園芸用の鍬が、カラン博士の頭上およそ1メートルに5〜10本出現しています。これらの園芸用の鍬は、突如出現することを除いて、それ自体に異常特性は確認されていません。


補遺 7520-1 - 現象の概要: SCP-7520がいつから発現しているかについて正確な情報は確認できませんが、この特性を示す既知のインシデントで最初のものは、サイト-400の100周年記念イベントが多目的カフェで催された2018年6月8日のものです。

インシデント発生時にイベントに出席していた財団職員の報告では、本異常が発現したのは、カラン博士がカフェに入ってきてある発言をした直後であったとされており、この発言については複数の個人から「気分を害する内容」で、「思慮に欠けた発言」で、「敬意を逸した言葉」で、「軽蔑的な物言い」で、「非常に女性蔑視な感があるもの」であったとされています。

以下は、カフェに設置されていた監視カメラから得られた、インシデントの映像記録の書き起こしです。

映像記録 7520.1


<記録開始>

映像記録は、七色のリボンや飾り紐、色とりどりの風船が部屋の四隅に括り付けられており、数々のパーティ用の装飾が施されているカフェを映している。8卓のテーブルがカフェの中央に設置されており、常識的な大きさのチョコレートケーキがその上に乗せられていて、既に半分ほどは食べられた後である。その他の食べ物類やスナック、飲み物なども確認できる。

複数の財団職員が和気藹々と互いに交流している様子が確認でき、その大多数は、切り分けられたケーキが乗ったプラスチックの皿を持っている。カフェの壁と壁の間には大きな白い横断幕が掛かっていて、”HAPPY 100, 400!” と金色で書かれているのが確認できる。

カフェ内部に続く両開きの扉が突如勢いよく開き、カラン博士と、これに続いてほか2名の男性がカフェに入る。この3名は互いに笑みを浮かべたり堪えるような笑い声を出したりして、その後、カラン博士が大笑いをして2名の男性のうちの片方に頷いた。カラン博士はカフェテリア中央に歩いて近づき、その場にいた財団職員全員に向き合った。

カラン博士:息を潜めて)よーし。(大きく咳払いをしてヤれる女whoreはどこだ?

10本の園芸用の鍬hoeがカラン博士の頭上に出現して落下、博士の肩と頭に当たった。カラン博士は、自身の上に積もり重なる鍬に驚いて声を上げた。カラン博士が苦しそうに呻き声を出す一方、サイト職員からは複数の息を呑むような声が聞こえた。カラン博士と一緒にカフェに入った男性2名は、カラン博士を起こして鍬から引きずり出そうとした。

<記録終了>


カラン博士は軽い脳震盪を起こし、背中と額に軽度の裂傷を負いました。治療を受けた後、カラン博士はサイト-400の人事部門に呼び出しを受け、上記のような行動を二度と繰り返さないよう厳重注意を受け、財団業務について2週間の停職処分となりました。

本イベントの発生にも関わらず、サイト-400の100周年記念パーティは通常通り進行しました。

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