SCP-7556

評価: +11+x
blank.png

アイテム番号: SCP-7556

オブジェクトクラス: Safe/Neutralized

特別収容プロトコル: 海上でアノマリーの遺骸から脱落した体組織の所在地特定を目的とし、追って通知があるまで北大西洋のモニタリングが実施されます。SCP-7556と同様の発生上の異常を持つ他の生物試料が発見された場合、試料の起源の特定を目的として標本はサイト-184へ輸送されます。

Globsters.jpg

SCP-7556が最初に発見された海岸

SCP-7556の内臓・器官・付属肢の一部は現在サイト-184・サイト-44・エリア-12の生物収蔵翼棟に所蔵されており、現場の異常動物学専門家の承認の下で利用可能です。

説明: SCP-7556は、1988年にカナダ東部の海岸に打ち上げられた、起源および属が未定の巨大海洋生物です。当該生物の解剖学的構造は完全な肉食性に適応していると目され、このことから生存時においてSCP-7556は深海域の超捕食動物の地位を占めたことが示唆されます。当該アノマリーの生前の生息域は特定されていないものの、遺骸がカナダの海岸線上で発見されたことから、生息域には北極圏の大半と大西洋の大部分が含まれると推測されます。

最初に発見された時点でSCP-7556は死亡しており、部分的に腐敗した状態にあったため、生存時の生理機能は不明です。観察に基づき、上腹部に大規模な切創が存在することから、当該生物は攻撃や闘争で死亡した可能性が高いと結論されています(補遺7556.1を参照のこと)。

St_augustine_carcass.jpg

タッカー研究員による「バミューダ・ブロブ」の写真

発見:
SCP-7556の遺骸は1988年秋にカナダでほぼ全身が発見されましたが、別の場所で発見された残骸も存在します。同年冬にはバミューダでほぼ同一の体組織の塊が発見され、地元住民の注意を惹きました。調査と検査を経てこの組織塊は当該アノマリーに由来する脂肪組織と推測されましたが、その正確な生物学的機能に関する情報は重度の腐敗により不可逆的に欠落していました。試料はさらなる検査のためサイト-44へ移送されましたが、決定的な結果は得られていません。

最初のインシデントから数十年に亘り、大西洋・北極海の至るところで海中の水流や海流によって海岸に打ち上げられたSCP-7556の部位が発見されています。一般に、各目撃例は同定不能の別々の深海生物相からなると考えられているため、当該の現象は俗に「グロブスター」1という総称で知られています。しかし、目撃地点間の距離が開いていることから、当該生物は沿岸付近の海域ではなく外洋で死亡したことが示唆されます。

補遺7556.1: 解剖学的調査と初期収容
当該アノマリーが発見され公衆の目から隔離された翌日、未確認動物学専門家のウィテカー博士は相談を受け、選出された職員のクルーと共に遺骸の調査を実施し、生理学的構造・特徴を記録しました。

SCP財団

ウィテカー博士による解剖学的記録

1988年の未同定大西洋超捕食動物に関して

ten.PiCS|rekattihWJ#ten.PiCS|rekattihWJ
内線 6538
Fax 0697


持ち出し禁止

補遺7556.2:
SCP-7556の発見から2ヶ月後、下部に取り付けられた以下の防水タグが腐敗により露出しました。

SCP財団、サイト-228、標本02、Tvíburi10

███████・████の海底に位置した旧財団サイト-228は、維持・整備に莫大な費用を要するため、1940/12/19に運用を停止しました。上記が運用停止の公式な理由でしたが、経理部は維持費の数字が著しく誇張されており、実際の値を超過すると判断しています。消失した資金の用途は依然不明ですが、現状SCP-7556に直接関係する疑いがあります。さらなる調査が進行中です。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。