SCP-764-JP
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— 自動メッセージ —

以下のファイルはKeter級反ミーム実体を描写しており、未承認の端末からのアクセスは自動的に妨害されます。また、当該ファイルはレベル4/764-JP機密に分類されている為、全てのアクセス試行は記録されます。自動妨害を解除してのアクセス試行は即時終了処分の事由になり得ます。


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Fig 1.1: フォリアドゥ収容施設。

アイテム番号: SCP-764-JP

オブジェクトクラス: Uncontained1

脅威レベル: (暫定)

特別収容プロトコル(更新): SCP-764-JPは現在未収容であり、その現在地は未だ確認されていません。シェレール(Schérer)旧前哨基地を改修したエリア-764がSCP-764-JP収容計画の本部として利用されており、エリア-764から派遣された特別捜索師団エータ-167("フンボルト")がSCP-764-JPによる痕跡や反ミーム存在を捜索しています。SCP-764-JPの痕跡が確認された場合、Dクラス職員数名がクラスZ記憶補強薬2を服用し、現地に派遣された30機前後のドローンから送信される映像の精査を行います。SCP-764-JPが発見されなかった場合、精査を行ったDクラス職員は終了されます。

当該ファイルを含め、SCP-764-JPを描写した全ファイルはエリア-764の隔離サーバーに記録されます。SCP-764-JPの情報は原則全職員への記憶処理で隠匿され、必要な場合のみ一時的にSCP-764-JPファイルへのアクセスが許可されます。また、転送イベントの発生の可能性から、アクセスはクラスW記憶補強薬3の継続服用の上で承認されます。一連の手順の根拠は当該ファイルにのみ記載されます。

フォリアドゥ(Folie à deux)収容施設のコンクリートによる全面封鎖は解除されず、警備部隊は継続して付近の警備を行っています。フォリアドゥ収容施設への侵入は、SCP-764-JPによる更なる影響を受ける虞から禁止されています。


アーカイブ済特別収容プロトコル(2018/12/25無効): フォリアドゥ収容施設は実質的なSCP-764-JPの収容施設として機能しており、7名の武装職員で構成される警備部隊が警備しています。フォリアドゥ収容施設はコンクリートによる全面封鎖が施されており、O5評議会の許可のない侵入は禁止されています。

探査の為に投入された人員を含め、フォリアドゥ収容施設内の全人員の回収は行われません。探査を行う職員を除いて、探査に関わった全職員にはクラスB記憶処理が施され、検閲イベントの発生を予防します。

当該ファイルを含め、SCP-764-JPを描写した全ファイルはエリア-764の隔離サーバーに記録されます。SCP-764-JPの情報は原則全職員への記憶処理で隠匿され、必要な場合のみ一時的にSCP-764-JPファイルへのアクセスが許可されます。また、転送イベントの発生の可能性から、アクセスはクラスW記憶補強薬の継続服用の上で承認されます。一連の手順の根拠は当該ファイルにのみ記載されます。


Schérer.png

Fig 1.2: エリア-764として改修される前のシェレール旧前哨基地。

説明: 現在までに収集された情報は、SCP-764-JPが物理的実体を有する反ミーム存在であることを示しています。信用度が高いと判断されている、SCP-764-JPの特異性の仮説は以下の3つです。

  1. クラスⅣ-タイプA認識阻害特性4によって、SCP-764-JP及びその存在を直接的/間接的に認識することは不可能です。このため、SCP-764-JPの存在を確認する唯一の手段はクラスZ記憶補強薬の服用です。この影響はSCP-764-JPについて描写した文章情報には及びませんが、転送イベント(後述)によって反ミーム特性を付与される場合があります。

  2. SCP-764-JPについての描写が一定の情報閾値を超えた情報は、その情報が記録されている媒体の不自然な物理的破壊という形で破損/消失します。例として、SCP-764-JPの収容に関わっていたと思われる全職員は、SCP-764-JPに関する記憶の消失や脳機能の部分的/全体的な停止等の影響を受けています。この物理的破壊事象を"検閲イベント"と呼称します。検閲イベントは有機的/無機的問わず全ての媒体で発生し、現在財団が所有している全ての記憶補強薬はその発生を予防することに成功していません。検閲イベントが発生する情報閾値は可変であるという仮説が立てられており、当該報告書がSCP-764-JPの特異性について描写できている事実がその根拠として上げられています。

  3. 発生条件やプロセスは判明していないものの、SCP-764-JPは別の存在へ反ミーム特性を転送することができると推測されています。この反ミーム特性の転送は"転送イベント"に指定されています。転送イベントの事例として、残存データからSCP-764-JPの収容サイトであったと推測される施設(便宜上"フォリアドゥ収容施設"と呼称)に関するあらゆる記録は破損/消失しており、またフォリアドゥ収容施設自体がクラスⅡ-タイプC認識阻害特性5を帯びていることが挙げられます。このことから、反ミームオブジェクトの一部はSCP-764-JPの存在の痕跡であると思われますが、その判別の方法は確立されていません。また、検閲イベントを発生させる反ミーム存在はSCP-764-JP以外に確認されていません。

最初に執筆されてから1年以上、本報告書に於ける情報の損傷は確認されていません。このことから、SCP-764-JPによる検閲イベントの情報閾値は、フォリアドゥ収容施設が攻撃された際のものよりも上昇しているものと推測されています。しかし、現在までSCP-764-JPが発見されていないことから、依然としてSCP-764-JPのタイプA認識阻害特性は機能していると推測されます。

補遺764-JP.1: 歴史

2018/09/19、フォリアドゥ収容施設から1.3km南東に存在するシェレール旧前哨基地が、フォリアドゥ収容施設のレベルⅣ緊急封鎖命令6を受信しました。この時の発信座標は破損しており、復元には成功していません。しかし、当時のシェレール旧前哨基地は封鎖命令の受信から約2分でコンクリートによる封鎖の準備を開始しており、出動した部隊によって約4139 tのコンクリートによるフォリアドゥ収容施設の封鎖が行われました。この封鎖に関わった職員の内、フォリアドゥ収容施設へ向かった3名、及び封鎖命令を確認した1名の職員データは破損/消失しており、現在まで行方不明です。また、当時の状況について明確に証言できた職員は2名でした。シェレール旧前哨基地の建設目的は現在まで不明ですが、保管されていた機材等からコンクリートによる封鎖を目的の1つにしていたと推測されます。

シェレール旧前哨基地の事案の直後、SCiPNETのサーバーの一部に破損が確認されました。調査の結果、「SCP-764-JP」ナンバーのファイルが最も破損しており、かつ担当職員のデータが存在しないことが判明しました。財団反ミーム部門は残存データからフォリアドゥ収容施設内にSCP-764-JPが存在すると判断しました。

フォリアドゥ収容施設のコンクリート封鎖の後、1箇所だけ半径50 cm程度の穿孔が存在していることが確認されました。この穿孔の特徴として、一度封鎖された後にドリルか何かで開けられた痕跡があることが挙げられますが、これはシェレール旧前哨基地にある合金製100 mmドリルとおおよそ一致しています。周辺の封鎖を担当した職員は、何故この穿孔が存在するのか証言できませんでした。この穿孔は封鎖の翌日にコンクリートによって塞がれましたが、封鎖を行った職員は一度だけ「内部から間隔の短い足音がした」と証言し、その後証言内容を忘却しました。現在空いているのは、金網が取り付けられたフォリアドゥ収容施設の通気用小窓のみです。

補遺764-JP.2: 送信された探査記録

以下の記録は、2018/12/24にフォリアドゥ収容施設からエリア-764へと送信された映像の書き起こしです。この映像が送信された経緯に関する記録は存在していませんが、映像の内容はフォリアドゥ収容施設への探査記録であることを示しています。通信に応じた担当職員以外は財団データベースに記録された何れの職員データとも一致しなかった為、ここでは便宜上「探査人員#1/#2/#3」と呼称します。なお、通信に応じた職員の名前は、検閲/転送イベントの発生を防ぐべく記載していません。

探査記録764/フォリアドゥ#1

映像記録

記録開始

〈00:00:00〉

[映像はフォリアドゥ収容施設の封鎖用コンクリートを映している。映像左では、カメラに背を向け、フォリアドゥ収容施設の方を向いて探査人員#1が立っている]

〈00:00:02〉

探査人員#2: えー、こちらフォリアドゥ収容施設前。突入の為の準備が完了しました。

〈00:00:08〉

担当職員: 了解しました。では、改めて進入の際の注意点を確認します。この通信を最後に、そちらとこちらの通信は切断され、以降は互いに全ての連絡ができなくなります。あなたたちはSCP-764-JPの自己検閲の影響を強く受けて死亡するか、反ミーム特性の転送を受けて我々に認識されなくなるか、或いはその両方の影響を受けると思われます。また、クラスZ記憶補強薬の使用により、万が一無事に生還した場合も日常生活への復帰は不可能になります。宜しいですね?

〈00:00:28〉

探査人員#1: はい、問題ありません。むしろ——

〈00:00:32〉

[ノイズ音]

〈00:00:35〉

探査人員#1: ——も拘わらずこうしてまた職務に携われることに感謝しています。

〈00:00:40〉

探査人員#2: [カメラの方を振り向いて] 私も同じ気持ちです。どうせ死ぬのであれば、最期まで皆の役に立ちたいですから。

〈00:00:48〉

探査人員#3: 異論ありません。

〈00:00:51〉

担当職員: 把握しました。それでは、これより通信を切断します。クラスZ記憶補強薬を服用した上で、フォリアドゥ収容施設へ侵入してください。

〈00:01:02〉

探査人員#1: 了解。

〈00:01:08〉

[探査人員#1~#3は互いを一瞥した後、クラスZ記憶補強薬を自身の静脈に注射する。探査人員#1と#3は頭部を、#2は顔面を抑えて悶え始める]

〈00:01:10〉
省略
〈00:09:39〉

〈00:09:39〉

[映像の視点が不安定にふらついている。探査人員#2はうつろな表情で床に倒れており、呼吸はしているようだがほとんど動かない。その周辺には白衣を着た人物や機動部隊の装備を着た人物、更にはスーツを着た人物が複数名倒れており、こちらは呼吸含め一作の動きが見られない]

〈00:09:43〉

探査人員#3: [荒い呼吸] ……倒れている、人間たちは、フォリアドゥ収——収容施設の、職員たちのようです。

〈00:09:55〉

[カメラが、スーツを着て倒れている女性の名札に接近する。一瞬当該人物の口元が映像に映るが、死亡しているように見える。名札の表面は黒く汚れており、ひびや欠損が見られる。顔写真、名前、職務、所属サイトの殆どが確認できず、唯一確認できるのは「りかん(ector)」という文字列のみである。この文字列は管理官(Director)ではないかと推測されている]

〈00:10:07〉

探査人員#1: おい、こっち……。

〈00:10:18〉

[カメラはふらつきながら声の方へ向かう。その途中で、壁に打ち付けられたホワイトボードが映る。表面は黒く汚れているものの、手のひらのような痕と「どこ(where)」と読める乱雑な白文字が確認できる。探査人員#1が、Dクラス職員の衣服を身につけて倒れている人物の前でしゃがんでいる。当該人物は既に死亡しているように見える]

〈00:10:29〉

探査人員#1: カメラを…… [深呼吸] カメラを近づけてくれ。この名札に。

〈00:10:38〉 

[カメラは当該人物の名札に接近する。表面は黒く汚れているため職務は確認できないものの、オールバックのアジア人男性の顔写真や、「道策 常道(Tsunemichi Dousaku)」と読める名前、及びサイト-81██という所属が確認できる。財団にそのような職員が勤務していた記録は存在しない]

〈00:10:51〉

探査人員#3: ……つまり、前にも?

〈00:10:56〉

探査人員#1: [荒い呼吸] 多分、そうなんだろう。この日本人も、投入されて……。

〈00:11:09〉
省略
〈00:12:37〉

〈00:12:37〉

[映像には、天井が崩落した部屋が映っている。瓦礫の中にSCiPNETサーバーのような物体が覗いているが、起動していないように見える。映像右端に機密閲覧用端末と思われる物体が確認できる]

〈00:12:39〉

探査人員#3: ここは…… [深呼吸] フォリアドゥ収容施設の、情報室のようです。

〈00:12:47〉

[カメラが機密閲覧用端末と思われる物体に接近する。途中、探査人員#1が映像に映る]

〈00:12:54〉

探査人員#1: ……じゃあ、電源を接続します。

〈00:13:00〉

[探査人員#1がコードを取り出し、目の前の端末に接続する。端末の電源ランプが点灯する。探査人員#1のものと思われる手が端末の電源ボタンを押すと、端末の画面に起動時のアニメーションが映し出される。同じアニメーションが続く約2分間、探査人員2名の荒い息が記録される]

〈00:15:14〉

[端末の画面が変化し、SCiPNETのホーム画面が表示される。画面下にネットワークに接続されていないという警告文が表示される]

〈00:15:17〉

探査人員#1: ええと……SCP-764-JP、と。

〈00:15:29〉

[探査人員#1のものと思われる手が、検索ボックスに「SCP-764-JP」と入力し、確定ボタンをタップする。32秒後、画面が変化し1件の検索結果が表示される]

〈00:16:01〉

探査人員#3: よし、これだな……。

〈00:16:04〉

[探査人員#3のものと思われる指が、検索結果の「SCP-764-JP」というファイルへのリンクをタップする。47秒後、多くのデータ破損表示が見られる報告書ファイルが開かれる。画面下には添付ファイルへのリンクが3件表示されているが、財団が受信した添付ファイルは2件である]

〈00:16:53〉

探査人員#3: ケーブルは、ちゃんと繋がってるな?

〈00:16:57〉

探査人員#1: [咳き込む] ……ああ。

〈00:17:01〉

探査人員#3: わかった。じゃあ、データを送信するぞ。

〈00:17:09〉

[端末の画面に、データ送信のポップアップが表示される。29秒後、4件のデータが正常に送信されたというポップアップが表示される。ポップアップのXボタンがタップされ、2つのポップアップが閉じられる]

〈00:17:43〉

探査人員#1: ……一応、添付ファイルも確認した方がいいかもしれないな。

〈00:17:51〉

探査人員#3: そうだな。じゃあ……。

〈00:17:55〉

[最初の添付ファイルへのリンクがタップされる。その後もう1つの添付ファイルも閲覧され、どちらも財団が受信した添付ファイルであることが確認できる。]

〈00:17:58〉
省略
〈00:19:13〉

〈00:19:13〉

[最後の添付ファイルが開かれるが、突然映像の端末画面部分にノイズが出現する]

〈00:19:15〉

探査人員#1: これは……何だ?かなり破損が激しいが……。ええと、神はあいつなんかじゃ——

〈00:19:25〉

[ノイズ]

〈00:19:27〉

探査人員#1: ——に従うなんてごめんだ。財団なんて屁でも……。俺に勝てるものな——

〈00:19:33〉

[ノイズ]

〈00:19:58〉

探査人員#1: ……なんだ、この、子供みたいな……。

〈00:20:03〉

探査人員#3: [深呼吸] ……公式の文書じゃないのは確かだ。兎に角、これも送信された訳だし、分析はあちらにお願いしよう。

〈00:20:17〉
省略
〈00:25:43〉

〈00:25:43〉

[映像の大半をステンレスの扉が占めている。室名札は黒く汚れているが、辛うじて「食糧貯蔵(Lard)」という文字列が確認できる]

〈00:25:51〉

探査人員#3: ……もう、全部調べたよな……。

〈00:25:56〉 

探査人員#1: ああ。後は—— [咳き込む] あと残ってるのは、この、食糧庫だけだ。 [深呼吸] ……行くぞ。

〈00:26:09〉

[映像に、探査人員#1のものと思われる両腕が扉を押すのが映る。扉が開き、内部の電灯が点滅している部屋に移動する。壁には複数の引っ掻き傷が見られ、「助けて(Help)」と読めるものも散見される。部屋の床には食糧の袋などのごみが散乱しており、角にはわずかに食糧が積み上がっている。映像の中央には、映像の約7%を占めるノイズが存在している。]

〈00:26:10〉

[13秒間沈黙]

〈00:26:22〉

探査人員#3: あの——あのSCiPは、いない——(That - that SCiP, isn't - )

〈00:26:27〉

[ノイズ音] 

〈00:26:28〉

[カメラが床に落ちる。映像に、探査人員#3が倒れるのが映る]

〈00:26:34〉

探査人員#1: [深呼吸] 俺たちは見ている、でも彼らは見ていない。だから——

〈00:26:43〉

[探査人員#1が膝から崩れ落ちるのが映る。以降、映像に特筆すべき変化は見られない]

〈00:26:45〉
省略
〈00:59:59〉
記録終了


この映像記録の受信の後、計2回に渡ってフォリアドゥ収容施設から探査記録が送信されました。これを受け、SCP-764-JPの特別収容プロトコルは改定され、オブジェクトクラスはUncontainedに再分類されました。以下は、3回の映像記録の中で共通して確認された信頼性の高い情報の一覧です。

  • 倒れている職員の数の不自然な増加(2回)
  • 床に散乱した食器や食糧の袋(3回)
  • 崩落した4箇所以上の天井/床(3回)
  • 文字列に見える複数の黒い汚れや引っ掻き傷(3回)
  • SCP-764-JPが「いない」という探査人員の主張(2回)

補遺764-JP.3: 残存データ

以下は、SCiPNET上の「SCP-764-JP」ナンバーのファイルから発見された報告書データです。その大部分が破損していたことから、SCP-764-JPによる検閲イベントの影響を受けたものと推測されています。この時、閲覧に必要なクリアランスはレベル4/764-JPでした。信頼性は不明ですが、SCP-764-JPの異常性の参照の為に保存されています。

発見された報告書

文書

アイテム番号: SC[DATA LOST]
オブジェクトク[DATA LOST]r[DATA LOST]ed|●

[DATA LOST]ロトコル: SCP-[DATA LOST]はエリア[DATA LOST]m3の鉄製収容ユニット内に収容されています。毎朝、無人ド[DATA LOST]の通気用小窓を通じて収容ユニットへ進入し、食糧を支[DATA LOST]緊急時には、収容ユニットは自動的に解錠されます。

[DATA LOST]己検閲イベントの予防の為、エ[DATA LOST]の全職員にはクラスW記憶補強薬の継続服用とカバニス(Cabanis)ミームエージェント7への暴露が義務付けられています。また、SCP-764-JP担当職員にはバイタルサインモニ[DATA LOST]
記憶補強薬をはじめとする必要物資は、[DATA LOST]から1.3kmの地点に建設されたシェレール前哨基地より、月初めに無人ドローンで輸送されます。シェレール前哨基地の全職員は、SCP-764-JPに関するあらゆる情報の閲覧/記憶が許可されませ[DATA LOST]Pの収容違反が発生した場合、エリア-[DATA LOST]域はコンクリートにより封鎖されなければなりません。手順764-アベラール(Abélard)8に従い、生存している全職員[DATA LOST]内各地に設置された非常ボタンを押し、シェレール前哨基地へ[DATA LOST]鎖命令を送信してください。なお、非常ボタンが押されなかった場合も、担[DATA LOST]15名の生命停止が確認された段階で自動プログラムが封鎖命令を送信します。その後、封鎖命令に付属して出さ[DATA LOST]令によって、定[DATA LOST]要物資が送られます。

[DATA LOST]

フォリアドゥ収容施設から回収された映像の中で最も破損具合が軽度だったものには、食糧貯蔵庫内部の様子が記録されていました。記録日時は破損しており、その大半は音声と映像両方で発生しているノイズでした。しかし、時折食糧袋が散乱した床の様子が映し出され、また一度だけ男性のかすれた声のような音声が記録されました。分析した研究員は、この音声は「畜生(Damn it)」と発していると主張しました。なお、分析に関わった3名の職員が脳機能停止によって死亡しています。

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