SCP-7706

評価: -1+x
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アイテム番号: SCP-7706
レベル3
収容クラス:
anomalous
副次クラス:
{$secondary-class}
撹乱クラス:
null
リスククラス:
warning

特別収容プロトコル: SCP-7706が情報空間の自然定数である性質上、適切な収容方法は現在財団に知られていません。そのため、代替として、収容行動は、学術機関、数学や統計学の研究所などの複数の関連機関におけるSCP-7706の存在に関する知識を最小化することに焦点が当てられます。財団の管轄外でSCP-7706が個人または団体に発見された場合、近くに駐在するエージェントは、一般に公開される事実の量を最小限にするために、記憶処理、偽情報の流布、データ妨害、"ガスライティング"の使用が許可されます。

SCP-7706に関する研究と実験は、現在特殊数学部門により主導されています。


説明: SCP-7706はすべての既存の情報、データ、知識の不可視領域である集合的情報空間内に主に存在する自然形而上学定数に対して指定されています。SCP-7706は、ゼロ(0)、負の一(-1)、負の小数(特に-0.1,-0.001,-0.0001など)から完全に構成されている、と大まかに定義されているおそらく無限個の項からなる数列の形をとります。

SCP-7706が単一の概念に適用された場合、その概念に物理的な方法で(そしておそらく非物理的方法でも)、直接的または間接的に影響することができます。実施された実験や分析により、SCP-7706に適用された概念は通常単に空(または非存在)になることが発見されています。すなわち、適用された概念はベースライン上の人間の知覚では理解・解釈できなくなり、しばしば基本的な反ミーム的要素を持つようになります。

しかしながら、財団により実験された概念の大部分に該当することですが、数に関連しているかつ/あるいは数字に強い意味を持つ単一の概念にSCP-7706を適用した場合、多かれ少なかれ、興味深く予測できない結果を齎します。これはしばしば、周辺の大規模な悪化、当所の現実性の低下、時間的不安定化、心理的荒廃、さらに疑いなくそれ以上の形で発生します。

初期発見/インシデントログ: SCP-7706は1973年に、[ミーム災害が除去されました | 生成されたプレースホルダー: TOPLINE]として知られる金融会社の経理部である[ミーム災害が除去されました | 生成されたプレースホルダー: KEVIN MURPHY]によって発見されました。TOPLINEの顧客数の突然の減少をメモ帳で計算している最中にSCP-7706を発見したKEVIN MURPHYは意図せず会社の金融財産すべてをSCP-7706に適用した結果、TOPLINEのオフィスビル3つすべて及び内部の全ての人物・物品が(KEVIN MARPHY含め)自然発生的に非存在化しました。

インシデントの数的性質のため、SCP-7706の収容方法の確認、場合により考案のため特殊数学部門が即座に派遣されました。収容が不可能であると判明したため、(収容プロトコル参照)、部門はSCP-7706をアノマリーに分類し、評価及び実験を進めています。

実験ログ:

前書き: 以下の実験は暫定サイト-34内で実施されました。


実験ログ-7706/1

選択された概念: [ミーム災害が除去されました | 生成されたプレースホルダー: D-&@$∆]、カナダ系の人間の男性。

観測された結果: D-&@$∆は消失し、非存在化した。


実験ログ-7706/2

選択された概念: Θ'

観測された結果: 実験チャンバーの壁と床が識別不能なほど”溶けている”と描写される状態になった。チャンバー内の研究員は避難が指示されたが、収容室のドアが使用不可能になったため、天井が彼らを覆い、閉じ込めた。回収のための努力は無意味であると証明され、職員は喪失したものとみなされる。

SCP-7706とΘ'のクロステストは現在禁止されています。


実験ログ-7706/3

選択された概念: 5-次元超多面体

観測された結果: クラスEワームホールが実験チャンバーに出現した。ワームホールはミーム的影響を放出したため、研究員はワームホールに強制的に侵入させられた。実験チャンバーは封鎖され、機動部隊が即座に派遣された。到着した時点で、ワームホールは既に閉まり、消失していた。侵入した人物は回収不能であると判明した。

生存した職員は、実験チャンバーから常に香に類似した匂いがすると報告した。この匂いの根絶及び除去は不可能である。


実験ログ-7706/4

選択された概念: π

観測された結果: 南極の中心に半径およそ3キロメートル、深さ3キロメートルの巨大な円形の穴が突如出現したと報告された。副次的な地質的災害は、アノマリーの使用と強制的な地殻プレート操作によって阻止することができた。


実験ログ-7706/5

選択された概念: π2

観測された結果: 南極大陸の穴が拡大し、およそ半径10キロメートルとなった。副次的な地質的災害は阻止するには重大かつ即時的だったため、余儀なく世界オカルト連合(GOC)へ協力を要請した。衝突回避のため、カバーストーリー3456/FH"異常現象"がGOC職員に散布された。

SCP-7706とπの実験は現在禁止されています。


実験ログ-7706/6

選択された概念: 0.0017777777

観測された結果: 全ての研究員が49分間緊張病の状態になった。覚醒後、職員に重度の混乱症状がみられ、大多数は存在しないフィクション作品について無意味につぶやいていた。


実験ログ-7706/7

選択された概念: 7-次元超多面体

観測された結果: 影響は観測されなかった。


実験ログ-7706/8

選択された概念: e

観測された結果: 影響は観測されなかった。


実験ログ-7706/9

選択された概念: SCP-7706

観測された結果: 影響は観測されなかった。


実験ログ-7706/10

選択された概念: 無限大(∞)

観測された結果: 影響は観測されなかった。


実験ログ-7706/11

選択された概念: 無限小(ε)

観測された結果: 影響は観測されなかった。SCP-7706は非意図的に無力化された。

実験は停止された。

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