SCP-7717

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アイテム番号: SCP-7717

オブジェクトクラス: Ticonderoga1

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SCP-7717

特別収容プロトコル: SCP-7717の全ての観察事例は各ファイルに記録され、影響されたデータはコピーしてから復元を試みます。SCP-7717の恒久的な収容は現時点で実行可能だと考えられていますが、最優先課題ではありません。

説明: SCP-7717は財団が作成した写真資料や文書に無作為に出現する品種不詳のリンゴです。SCP-7717は変色、腐敗、表面に付着した結露の喪失の兆候を全く示しません。

これまでのところ、SCP-7717が直接的に観察されたことや、財団以外の記録に出現したことはありません。このため、SCP-7717が純粋にミームなのか、物理的な実体なのか、その両方なのかは不明であり、状況によっては判別不可能です。

発見: SCP-7717は1973年3月4日、古いファイルのデジタル化作業中に発見されました。2,000点以上の写真、映像記録、その他の資料の背景に、同一の模様を有するリンゴが映り込んでいました。技術の近代化とデジタル記録の容易化によって、財団内資料におけるその存在の管理手段が導入されてから、SCP-7717の観察記録は飛躍的に増加しました。

補遺7717.1: SCP-7717観察記録

簡潔にまとめるため、一部のデータを省略しています。全173,693件のログは要請に応じて開示されます。2

日付 観察記録
1973年3月4日 2,000件以上のSCP-7717観察事例が初期発見時に記録された。
1982年11月11日 SCP-7717観察事例の集計が全世界的に完了した。相当数の機密ファイルを編集し、アノマリーを除去する必要が生じた。

除去が成功しなかったファイルは再度作成され、アノマリーの有無をスキャンされた。
1985年8月23日 ミームハザードを記した文書が手違いで印刷された。しかしながら、SCP-7717が上から重ね掛けされていたため、職員に危害が及ぶことはなかった。
1987年1月1日 SCP-7717はサイト-47の元旦の集合写真に映り込んだ。
1991年5月5日 アルピン博士のID用に撮影された写真の前景にSCP-7717が映り込んだ。アルピン博士はこの写真を滑稽だと考え、“人の子”というコードネームを取得した。3
1994年2月7日 クァン博士が緊急会議のためにオフィスを離れた際、自動撮影カメラがシャッターモードに設定されたままだった。クァン博士はそのまま休暇を取った。

SCP-7717の新たな観察事例が急増した結果、スキャニング用ソフトウェアとサーバがクラッシュした。それ以降撮影された写真は後ほど手作業で記録する必要が生じた。クァン博士は燃え尽き症候群となり、一時的に休職した。
1997年9月21日 数名の研究員が情報を捏造し、一部の要注意団体に売り渡したとして身柄を拘束された。この行為が明るみに出たのは、拘束されたカオス・インサージェンシーのエージェントから押収された書類にSCP-7717が映っていたのが切っ掛けだった。
1998年10月10日 動画内でSCP-7717が観察された既知の最初の事例。SCP-7717はサイト-10の食堂の監視映像に出現した。数分後、ギャラット博士がSCP-7717を手に取り、摂食した。目撃者の証言によると、彼女はリンゴから“めちゃめちゃ変な味”がすると主張していた。

本稿執筆現在までSCP-7717は再出現していない。上席研究員らはNeutralizedへの再分類までの猶予を審議中である。





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