SCP-7763

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⚠️ コンテンツ警告
アイテム番号: 7763
レベル4
収容クラス:
euclid
副次クラス:
{$secondary-class}
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
caution

特別収容プロトコル:
FSWBF(財団夏季水風船大会Foundation Summer Water-Balloon Fight)はSCP-7763を防ぐ方法が発見されるまで無期限に中止されます。

説明:
SCP-7763は年に一度開催されるFSWBFに関連する異常現象です。現象発生時、チームの一員として活動していないメンバーの風船全てが突然尿で満たされます。

SCP-7763は第3回FSWBF中のインシデントの後に初めて発見されました。ゲイリー・ラナンの懲戒報告書のコピーは以下の通りです。

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懲戒報告B-X29384 13/7/2012


複数の目撃証言に基づき、ゲイリー・ラナン研究員は課外活動中の不適切な行為により契約を解除された。目撃証言では、以下の出来事が説明されている。

  • FSWBFは通常通り開始し、複数のチームが形成された。
  • ラナン研究員はどのチームにも属していない唯一のメンバーだった。
  • 開始から約5分後、ラナン研究員は尿で満たされた風船を投げ始めた。
  • 目撃者は事態にすぐに気付きラナン研究員に問い詰めたが、彼は気付いていないように振る舞った。
  • 課外活動は早期に終了し、複数の目撃者がラナン研究員に関して人事報告書を提出した。

この調査の支援のために彼の同僚が作成したラナン研究員の人物プロフィールが添付されている。

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ゲイリー・ラナン研究員

ラナン研究員は、ハル大学で応用生物医学を専攻し、卒業直後の2009年6月から財団に雇用されました。今日まで、ラナン研究員の不適切な行為に関する報告書は提出されていません。ただし、本人保護のため匿名とするものの、財団構成員の一人が、ラナンが雇用されて1年目に彼から望まない恋愛感情を向けられたことを人事に証言しています。この好意は、対立により停止したと伺っています。

同僚たちは、ラナンを率直だが冷静な人物と説明しています。普段はエネルギーが低く職務に集中していますが、勤務時間外では気を緩めています。上司は彼を理想的な職員と説明しています。インタビューを受けた人物はいずれも、インシデントに至るまでこの振る舞いに変化を確認していません。

医学的には、ラナンは大学の最終学年で重度のうつ病と一連のパニック発作を経験し、現在抗うつ薬を服用しています。以降、彼は治療を受けており、財団の精神科医は彼が安定していると判断しています。

最初のインシデントと報告を受け、ラナン研究員の行動に関する調査が開始された。この調査中、最初の報告を担当した複数の職員がラナン研究員に詰め寄った。その出来事の転写が以下に添付されている。

<記録開始>

<インシデント中に風船を直接投げつけられた2名、デイビッズ研究員とプラム上級研究員が、エージェント・ビストフと共にカフェテリアに入室する。ビストフは他の財団職員に部屋を出るよう指示したが、うち複数名が後に、この際に強要されたと感じたと証言している。部屋が空になると、一行は部屋の角のテーブルで独りで食事をしているラナン研究員に接近する。>

ビストフ: まーだ自白したくないってか?

<ラナンは驚いて3人を見上げる。>

ラナン: 何したいんだ。

<ビストフはテーブルの前に座る。デイビッズとプラムは彼の背後に立ち続け、ラナンを見つめる。>

ビストフ: 言わなくてもわかるだろさあ。馬鹿キッショいなあゲイリー。

ラナン: 僕はやってな-

ビストフ: やってない? この2人にもそれ言ってみろよ。ちゃんと目ェみて、僕はやってませんって言ってみろよ。

<ラナンは2人を見上げると、両手で頭を抱える。>

ビストフ: 無理なんだろ? だって嘘なんだから。

<ラナンは泣き始める。>

ラナン: 違うん-

ビストフ: 何が違う? クソキモゲイリー。お前も友達だって思ってたんだよ。でもぜーんぶ台無しにして、こんなことやらかした。変態野郎。

ラナン: 出てって-

ビストフ: 出てって? そうして欲しいのか?

ラナン: お願い-

<ビストフは2人を見上げる。2人はわずかに動揺した様子で頷く。>

ビストフ: まあいいよ。出てってやる。俺がお前の立場なら自首してるけどな。前々からこういうことやると思ってたよ。

<ビストフは立ち上がって一行は歩き去る。ビストフは含み笑いする。ラナンはテーブルに留まり、一行が去ると大声で泣き始める。>

<記録終了>

その後、エージェント・ビストフ、デイビッズ研究員、プラム上級研究員は脅迫行為のため懲戒処分を受けた、ラナン研究員は、この調査が完了するまで自室に留まり同僚と一切の接触を避けるよう命じられた。

調査のこの時点で、ラナン研究員が水風船に異物を混入させたとする証拠は発見されていなかった。現場の尿の検査では、これが複数種の動物由来であることが判明した。しかし、インシデントに直接関与した者も含む複数名の目撃者が突如名乗りを上げ、ラナン研究員が風船に手を加えているのを見たと主張した。介入しなかった理由を訊ねられると、全目撃者は当時はそれほど重大に考えておらず、介入の必要性を感じなかったということで一致した。これについて訊ねられると、エージェント・ビストフは攻撃的になり、直ちにインタビューは終了された。懲戒処分は不要と見做された。

物的証拠は不足していたものの、目撃者の数は調査継続に十分な証拠と見做され、これらの目撃証言の検証に新たに焦点が当てられた。

調査の焦点が移る中、ラナン研究員はエージェント・ビストフに関する非公式の報告を行った。これは、彼が使い捨てアカウントでラナンに脅迫メールを送ったと疑念を呈するものだった。エージェント・ビストフに繋がる証拠の不足のため、彼に対する措置は取られていない。メールは以下の通り。

To: tni.pcs|49nannal.g#tni.pcs|49nannal.g
From: moc.liamtoh|yragdiduoytahwwonki#moc.liamtoh|yragdiduoytahwwonki
件名: 気違いが。


ゲイリー、お前が何をしたかみんな知ってる。好きなだけ部屋に隠れてるがいい。知ってるぞ。

そしてこれはジェスが理由だってことも知ってる。彼女はお前を選ばなかった。それで諦めときゃよかったんだ。だがそうしなかった。お前はこんなことしでかしやがった。だって哀れだから。お前は哀れな変態野郎だから。お前は哀れで器の小さい変態野郎で、思い通りに行かないと癇癪を起こすんだ。

もう部屋から出れないなぁ? でも俺はその部屋に入るクリアランスを持ってる。

さっさと吐けよ。

ゲロキモ野郎。

調査の焦点が移ってから2日後、ラナン研究員は自室で意識不明の状態で発見された。彼はサイトの医療棟に移送され、治療を受けて容態は安定した。彼の部屋で以下のメモが発見された。

同僚の皆さんへ。

このようなことが起きてしまい申し訳ありません。私がやったのではありませんが、それでも起きてしまったことは申し訳なく思います。皆さん全員に言っておきますが、この決断はあなたたちのせいではありません。この件で誰かを責める気はありません。

私は風船に手を加えてなどいません。誰が、あるいは何がやったのかはわかりませんが、私ではありません。考えるだけで吐き気がします。私は変態ではありません。私は変質者ではありません。でも今や、自分がそうであるように感じてしまいます。何時間もシャワーを浴びても、まだ汚れているように感じます。あの風船に小便をしたのは私ではありません。あなたたちの誰かだとも思いません。

誰も信じてくれないとはわかっていますが、それでも私はやっていません。何故、どのように起きたのかはわかりませんが、私ではありません。

でももう、そんなことは関係ありません。途方に暮れています。みんなが私を嫌います。私の処遇を決めるまで、この部屋に閉じ込められています。せめて、あなたたちの手間を省こうと考えました。

さようなら。


バイアスを防ぐため、人事委員会にこのインシデントについて伝えないことが決定された。

上記の情報全てを考慮した後、人事部門は追加証拠がないことから調査を終了した。目撃証言及び反証となる証拠の欠如のため、本インシデントは懲戒処分に相当すると判断された。

ラナン研究員は自身の行動に対する責任を受け入れる気が明確になく、被害者意識を強めている。このため、直ちに彼の契約を解除し、記憶処理を施すことが必要と判断された。これはサイトの医療棟からの退院後、直ちに実施される。

更新: 2013/6/26
本年の夏季水風船大会では、3名が一切のチームに所属していませんでした。本イベント中、3名の水風船に突然尿が出現しました。異常との関連のため、イベントは無期限に中止されました。

インシデントからの経過期間及び告発が為された周囲の状況のため、ラナン研究員の調査に関与した職員の処罰は不要と判断されました。

ラナン研究員の復職に向けた調査は失敗に終わり、彼の功績を称え名誉博士号が授与されました。ヴェール保護のため、ラナン研究員にこの情報は伝えられていません。

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