SCP-7777
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アクセス制限情報

以下の文書には、RAISA/4クリアランス機密の補遺が1個含まれます。機密の補遺に含まれたどの情報も外部人員に伝達することは禁じられています。この情報にアクセスすることで、あなたは得た情報を秘密にし、さもなくば降格および/または雇用の終了のリスクがあることに同意することになります。

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SCP-7777に影響を受けた最初のRNGの出力の一部。ホバーして拡大。

アイテム番号: SCP-7777

オブジェクト分類: Keter

特別収容プロトコル: 補遺3に概説されているイベント以降、このファイルは4+/ETHICSもしくは4+/RAISAクリアランスを有する人物のみがアクセス可能です。それ以外の財団におけるSCP-7777のスロットを占めるファイルには、このファイルに存在する補遺および画像が含まれません。さらに、それに含まれるアノマリーそのものや真の収容プロトコルに関する情報は最小限に留めなければなりません。


説明: SCP-7777は、SCP財団が利用する乱数生成器random number generator(RNG)に影響を与える異常現象です。SCP-7777は出力を継続的に生成するRNGにもそうでないRNGにも出現可能であり、出現する際は知的存在によって直接監視されています。1

RNGがSCP-7777の影響下に入った場合、RNGは即座に大量の7を一見ランダムな間隔でちりばめられた0とともに生成するようになります。これは不特定の期間継続し、突然停止します。SCP-7777イベントが終了したのち、RNGは検出可能な差異なしに通常通り出力を継続します。

現在まで、SCP-7777に隠された意味は、存在する場合不明です。 下記を参照してください。


補遺1 — 発見


SCP-7777は、2018年1月28日にCKクラスシナリオ検出器CK-Class Scenario Detector(CSD)の機能不全と思われるものに続き、初めて発見されました。この装置の内部疑似RNGpseudo-RNGは同期したCSDから著しく逸脱し、CKクラスシナリオの発生の可能性を示しました。デイビス・シルバースタイン技師(当時付近にいた人物)がCSDのpRNG出力を検査し、完全に7と0で構成された異常なパターンを発見して同僚の[削除済]博士に報告しました。

[削除済]博士は速やかにサイト-17に駐在する自身の研究チームの他メンバーに知らせました。そのメンバーには解析部門上級研究員のメンバーである[削除済]も含まれており、その人物は[削除済]博士にpRNGの出力のコピーを受け取るよう要請しました。デイビスの助力により、その人物は異常に生成された数を分離ドライブにコピーすることができ、情報を解析部門に転送しました。この現象は暫定的にEE-770707に分類・目録化されました。

解析部門は多数の緊急任務に直面していたため、EE-770707を低優先度に降格しました。結果として、この現象はその後3週間研究されず、[削除済]博士が追跡調査を要請しました。[削除済]上級研究員がサイトを離れていたため、任務は[削除済]下級研究員に与えられました。

データに対してさまざまな解析手法を試み、[削除済]は最終的にそれぞれの0の間にある7の数量は255個を決して越えないパターンで存在していると断定しました。この数量がバイトの値を参照しているという仮定のもと、値はASCII文字に変換されました。以下は結果的に生成されたメッセージです。

フランクリン・ガーネット サイト管理官は、2003年3月11日にテレサ・ブース博士の医薬品を化合物Y-909で置換し記憶処理剤のオーバードーズと偽造することで、彼女を殺害した。

このメッセージを復号し、[削除済]はパニックを起こして解析部門倫理委員会リエゾンのフローラ・マリノスにメールを送りました。数時間後、マリノス リエゾンはメールを読んですぐに倫理委員会本部に発見を報告しました。テレサ・ブース博士は実際に2003年3月11日にクラスC記憶処理剤の重度のオーバードーズによって死亡したと確認されたため、倫理委員会はフランクリン・ガーネット サイト-85管理官の調査を開始しました。記録・情報保安管理局(RAISA)はこの報告の正確な起源を特定する任務に就きました。

当時、ブース博士の公式な死の要因は、1か月前の兄弟の喪失がトラウマになり、クラスC記憶処理剤を使用した兄弟の死因の記憶の消去が失敗したことでした。しかし、アーカイブされた監視カメラの映像の再調査により、さまざまなテープ — ブース博士の宿舎のすぐ外の廊下を含む — から彼女の死の前日のおよそ3分間の映像が除去されていることが判明しました。

この情報によって、倫理委員会は調査を続ける間ガーネット管理官のクリアランスを一時的に凍結しました。しかし、直後にガーネット管理官はその変化に気づきサイトから逃走を始めたため、失敗しました。彼は後日拘束され、ブース博士による彼の着服容疑の倫理委員会への告発を阻止するために、実際にブース博士を殺害したことを認めました。この自白を踏まえ、全給料はフランクリン・ガーネットの財団口座から差し引かれ、彼は記憶処理されて永久に財団から除名されました。

このイベント以降、37件以上の新たなSCP-7777実例が財団RNGに出現しています。


補遺2 — SCP-7777実例の要約ログ


以下はアノマリーの最初の発見以来倫理委員会が記録したSCP-7777実例の要約したリストです。

実例ID番号: 7777-2

日付: 2018年2月3日

発見: 実例7777-2は、SCP-12142と標準的なRNGとの間の差異を判断するため解析部門が行った試験の際に、SCP-1214と並んで実行されていたpRNGに発生した。コードは変換され、マリノス リエゾンに送信された。続いてマリノスは変換されたコードを倫理委員会本部に転送した。

変換された文章:

ジャクソン・ベル上級研究員はサイト-18の2016年クリスマスパーティーの際に女性研究員に性的暴行を加えた。

その後の行動: 倫理委員会は、記述された事件は実際に公然と発生したが、上級研究員の地位のため誰もこの事件を当局に報告しなかったと断定した。ベルは、記録映像が露見した後でもこの事件の発生を否認した。これ以降彼は財団のコミュニティーイベントから永久追放され、長期の矯正セラピーを受け減給されている。被害者は同定され、補償された。

実例ID番号: 7777-3

日付: 2018年2月26日

発見: 実例7777-3は7777-1と類似する方法でCSD内に発生した。3デイビス・シルバースタイン技師が居合わせており、装置を傍受して復号し、マリノス リエゾンを通して倫理委員会に送信した。

変換された文章:

ソフィア・ロサリオ収容スペシャリストは自身の資格証明を偽造し同僚からデザインを剽窃盗用した。

その後の行動: 当初、ロサリオは収容を専門とするのに十分知識があり能力があることを証拠は示しており、またロサリオの以前の同僚はデザインを盗用されたと主張しておらず、SCP-7777実例は事実上正確ではなかったことを示唆した。しかし、マリノス リエゾンの主張によってさらなる調査が行われ、ロサリオの身分証明文書内にさまざまな小規模の不一致が存在することが判明し、文書が偽造されたことを示唆した。

ロサリオは3月2日に尋問された。最初の質問の際に、彼女は過換気を起こし体が震え始め、自発的に倒れ込んだ。医師が到着できる前に、ロサリオの死亡が確認された。解剖により、彼女はシアン化物錠剤を服用していたことが判明した。彼女の真の正体はいまだに確証されていない。彼女の死後、3名の収容スペシャリストが名乗り出て、ロサリオが彼らからデザインを盗用して彼女自身のものだと偽造したことを裏付けた。

[O5評議会の命令によりエントリー削除済]

実例ID番号: 7777-6

日付: 2018年3月12日

発見: 実例はSCP-𝕐4の消費用の数の生成の際に発生した。

変換された文章:

グレゴリー・キャプリン会計士は、重要なプロジェクトの簿記を怠ったことによりさまざまな財政的犯罪の発生を許した。

その後の行動: キャプリンは職務怠慢を認め、悪意はなく単に「より高優先度のもの」があったと主張した。いくらかの議論を経て、キャプリンは自身の全ての連絡および財政記録を倫理委員会に転送し、現在の任務を他の会計職員に移すことに同意した。しかし、キャプリンが別の仕事に転任する前に、O5-8がキャプリンを自身のもとに転属することを要求し、承認された。

備考: キャプリンの現在の財団における所在および仕事は不明である。

実例ID番号: 7777-13

日付: 2018年10月8日

発見: [削除済]博士は実例7777-13をマリノス リエゾンに転送した。[削除済]は、自身の個人用ラップトップ上でSCP-7777実例が発生するまで3か月以上継続的にRNGを実行していたと主張した。

変換された文章:

トーマス・グレアム サイト管理官はSCP-4051の収容チャンバーを「知恵遅れのクソアノマリーが」と言いながら破壊し、意図的に枯れを刺激し収容違反させた。

その後の行動: SCP-40515の収容チャンバーの監視カメラの映像により、SCP-7777実例に記述された事件が実際に発生したことが判明した。しかし、調査していた倫理委員会職員は、調査の過程でSCP-4051に対するグレアムの命令のもと行われた非倫理的で故意に残忍な実験が少なくとも2ダースほどあることを偶然発見した。徹底的な調査により、この虐待行為はSCP-4051に留まらず、他のさまざまなアノマリーや研究員にも同様に行われていたことが判明した。

グレアムがサイト-17の責任者であったここ8年間のさらなる分析により、彼は、殺人、暴力、着服、贈収賄、恐喝、言葉による虐待、身体的虐待、偽証、記憶処理剤の明白な濫用、陰謀、他の財団行動準則の違反を含む、財団に背く犯罪を多数行っていたことが示された。グレアムは、これらの容疑に直面したとき全てを否認し、「O5評議会の介入」を要求したが、即座に拒否された。その後グレアムは配置された警備員に暴行を試みたが、警備員は速やかに彼を拘束した。

グレアムはそれ以降その職を解かれ、恒久的なDクラスの地位に割り当てられた。加えて、サイト-17は倫理委員会直轄で運営され、影響を受けた全てのアノマリーおよび研究員は補償がなされてサイト内の超心理学的カウンセリングの任意の自由な利用が認められた。

備考: グレアムの犯罪には全て十分な証拠書類があるにもかかわらず、サイト内の職員はグレアムのサイト管理官の任期の最初4年間以降から、降格されてからも訴状を提出していなかった。SCP-7777がこの特定の犯罪を取り立てた理由は不明である。

実例ID番号: 7777-17

日付: 2019年1月1日

発見: サイト-42の新年パーティーの際に、さまざまな景品のためのくじ引き券システムによる富くじが開催された。パーティーの間で、全ての富くじのコードが7と0のみで構成されていることに複数の参加者が気づいた。出席していた倫理委員会リエゾンがこれを発見し、くじ引き券(そもそも使用できない)の配布をとめて発見できたくじ引き券全てを倫理委員会本部に送った。いくつかのくじ引き券は発見できなかったものの、文脈によってASCIIに変換されるときに欠損した数値を外挿することが可能だった。

変換された文章:

セロン・シャーマン博士は、2018年9月12日にサイト-42の休憩室でロジャー・ラドクリフ下級研究員を攻撃した。

その後の行動: ロジャー・ラドクリフは、質問された際にこの主張を実際に裏付けた。しかし、物理的な記録と文書記録の両方は、シャーマン博士は仮定された攻撃が発生した際にサイト-42にはいなかったことを示していた。結果としてさらなる行動は取られなかったものの、ラドクリフは抗議した。

備考: さらなる文脈のため実例7777-18を参照せよ。

実例ID番号: 7777-18

日付: 2019年1月4日

発見: 実例7777-18はCSDに発生し、カルミ・アヴラーム・ウォーターズ下級技師が発見した。6

変換された文章:

ロジャー・ラドクリフ下級研究員は、偽造したSCP-7777実例を用いてセロン・シャーマン博士を陥れようとした。

その後の行動: ラドクリフは容疑を否認したものの、調査によってこの下級研究員が経営スペースに入りくじ引き券を自身のものに置き換えたと断定された。ラドクリフは3か月間休暇にされている。

備考: これはSCP-7777が告発において自身に言及した初めての実例である。SCP-7777の収容プロトコルは更新された。

[O5評議会の命令によりエントリー削除済]

実例ID番号: 7777-26

日付: 2019年12月13日

発見: 天文学部門は、プレアデス星団の光度の異常な変動を発見した。元々はSCP-7777と関係していなかったものの、関連する研究員による現象の分析により、2020年3月1日に結果としてできた実例のメッセージを偶然発見した。部門は直後にこの発見を倫理委員会に転送した。

変換された文章:

ディアナ・リベイロ奇跡術師は、複数の戦術神学部門研究員が死亡する際にアブラハム的地獄に落とすため奇跡術的呪文をかけた。

その後の行動: マリノス倫理委員会リエゾンがこの主張の信憑性をリベイロに尋問し、彼女は実際に同僚のDoTTメンバーが最終的に死亡した際にアブラハム的地獄に落とすため呪文をかけたことを認めた。

徹底的な検討ののち、これらの呪文の成功は確証できないと断定され、また倫理委員会ガイドラインには身体的・精神的危害を与えない呪文を明白に禁ずるものは存在しないと断定された。従って、リベイロはどの違反でも罪に問われず、戦術神学部門で勤務し続けることが認められた。

備考: プレアデス星団に焦点を当てていた他の展望台は、光度の異常な変動は発見されなかった。

[O5評議会の命令によりエントリー削除済]

実例ID番号: 7777-32

日付: 2020年7月11日

発見: 実例7777-32はCSDに発生した。デイビス・シルバースタイン技師が発見し、マリノス リエゾンを通して実例を倫理委員会に報告した。

変換された文章:

カルヴィン・ボールド管理官は生後6か月の幼児を壁に蹴り飛ばして殺害した。

その後の行動: 問題の子どもはアノマリーのSCP-6469-D7であり、カルヴィン・ボールド管理官によって解体された。この子どもは財団およびヴェールの存在に対する脅威であったため、ボールド管理官の行動はその状況に適切であったとみなされ、続いて容疑は解消された。

実例ID番号: 7777-33

日付: 2020年8月9日

発見: 実例7777-33はCSDに発生した。デイビス・シルバースタイン技師が発見し、マリノス リエゾンを通して実例を倫理委員会に報告した。

変換された文章:

倫理委員会メンバーのジェレミア・シメリアンは、カルヴィン・ボールド管理官を保護するためSCP-6469を意図的にアノマリーに捏造した。

その後の行動: ジェレミア・シメリアンはこの事例から外され、倫理委員会の調査に応じた。質問ののち、シメリアンはボールド管理官が同僚の研究員の子どもをアノマリーに誤解したために意図せず殺害したことでの降格を防ぐため、実際にSCP-6469をアノマリーに捏造したことを明らかにした。彼は、ボールドが殺害後にパニック状態で自身にメッセージを送ったことで、この事件を認識した。

また、シメリアンは資金を着服してその子どもの父親に支払い、その過程で金は「賄賂ではな」く、「そう望むなら告発してもいい」と父親に伝えた。研究員は、実例7777-33以前も、倫理委員会本部がそれを望むか尋ねた後も倫理委員会にさらなる告発をしなかった。

シメリアンは調査ののちに倫理委員会から追放されたが、財団の雇用からは除名されなかった。

備考: 2020年11月5日現在、シメリアンの所在は特定できていない。発見の試みは成果を挙げられていない。8

[O5評議会の命令によりエントリー削除済]

実例ID番号: 7777-37

日付: 2021年5月16日

発見: 実例7777-37は最初はCSDに出現したと考えられている。デイビス・シルバースタイン技師は別の実例をマリノス リエゾンに報告していたが、補遺3に記述されているイベントのため実例をリエゾンに送ることができなかった。

変換された文章:

不明

その後の行動: なし。補遺3を参照せよ。


補遺3 — サイト侵入


2021年5月16日、サイト-14はカオス・インサージェンシーと考えられている敵対的な要注意団体の攻撃を受けました。サイトの保安は速やかに制圧されましたが、そのエリアに機動任務部隊が予期せず存在していたため、サイトは比較的速やかに奪還されました。

サイトの奪還の際に、以下の事件が発生しました。

時刻: 現地時間15:30ごろ、5月16日、2021年

場所: サイト-14、従業員休憩室A4


[ログ開始]


[00:00]: 休憩室はロックダウンされている。標準訓練に基づき、全ての研究員は机や椅子といった物体の下に避難している。警報は聞こえるほど鳴り響き、部屋は視認性を下げるため暗くされている。

[00:34]: 大きな破裂音が休憩室にある扉のうちの1つの外側から聞こえる。音量は大きくなり、扉は揺れ始める。部屋内の職員はパニックを強めながらささやき始める。

[01:26]: 扉が押し開けられ、MP7A1火器を装備したカオス・インサージェンシーのエージェントが部屋に進入する。1名の研究員が悲鳴を上げ始めると、エージェントは火器を持ち上げてその職員に向け、彼らに家具の下の位置から離れ部屋の後壁に並ぶことを要求する。職員全員がそれに応じる。

[03:02]: エージェントは職員のメンバーの1人目である黄百フアン・バイ研究員に近づき、フルネームを尋ねる。研究員はそれに応じ、エージェントは一列になっている次の人物に移動してその要求を繰り返す。

[04:55]: およそ2分間このプロセスを繰り返し、エージェントはデイビス・シルバースタイン技師に至り、彼は名前をエージェントに伝える。エージェントは即座に武器を取り出して繰り返しシルバースタインに発射する。他の職員は逃走する。エージェントは彼らを無視し、シルバースタインの死体に打ち込み続け、弾倉が完全に尽きる。

[06:22]: エージェントは立ち去ろうとするが、MTFメンバーのハリス・スタヴロスが部屋に進入したときに妨害される。スタヴロスは、シルバースタインの死体を見るとエージェントに攻撃して逮捕する。

[08:43]: スタヴロスは、他の任務部隊との戦術通信の際にエージェントが過換気を起こし体が震え始めたことに気づいた。スタヴロスは所有していた標準アノマリー輸送部隊から速やかにSCP-4279を引き出し、エージェントに用いて体調を安定化させる。


[ログ終了]


付記: エージェントはシアン化物錠剤によって自殺を試みたが、それを妨害されたことが判明した。エージェント・スタヴロスは、任務部隊が介入に呼ばれたときSCP-427をサイト-12に輸送していた。

ほぼ全てのカオス・インサージェンシーの人員はサイトから逃走したか作戦中死亡しました。前述のエージェントは強制的に長期医療が行われ、さらなる自殺の試みを防ぐため厳しく拘束されました。

2021年6月15日、倫理委員会はこのカオス・インサージェンシーのエージェントを取得しました。10 その後3週間、倫理委員会はエージェントに正体や襲撃中の行動について尋問しましたが、有益な情報を引き出すことはできませんでした。

しかし、エージェントの遺伝情報が倫理委員会財団従業員データベースとの一致を返したことがブレイクスルーとなりました。エージェントは、今も財団雇用下のMTF アルファ-1エージェントのジャスティン・ビュルとほぼ完全に一致しました。アーカイブされたカオス・インサージェンシーのエージェントの遺伝データをさらに検査し、MTF アルファ-1の現または元メンバーとの一致が判明しました。11

この期間、RAISAは[データ削除済]およびSCP-7777実例37が入った個人用ラップトップを含む、シルバースタイン技師の所有物を取得していました。メッセージを復号すると、文章は以下のように読まれました。

O5-6はデイビス・シルバースタイン技師の殺害を企てている。

アルファ-1の関与の発見、SCP-7777-37実例、以前のSCP-7777の文書化における干渉のため、RAISAは質問のために次回のサイト-1におけるO5評議会会議を妨害して監督者を拘束するため、倫理委員会と共謀しました。2021年7月17日、機動任務部隊オメガ-1がサイト-1に侵入して13名の監督者の拘束を試み、7名を捕縛しました。尋問により、O5評議会はレッド・ライト・ハンドを利用してSCPを自身らの個人的な利益のため捕獲していたことが判明しました。この行為は倫理委員会が禁止するものでした。残りの6名の監督者の所在は不明です。

2021年7月21日以降、SCP財団になされた損害の完全な範囲が査定されて修復できるようになるまで、倫理委員会がSCP財団を直轄しています。SCP-7777の収容プロトコルは更新されました。




補遺RAISA-4 — 内的メモ


…そしてその後、それはそのままになっています。

以上のファイルは矛盾する編集、ミスリーディングを誘う情報、バージョンごとの不一致でゴチャゴチャになっています。このような問題を解決し、将来の研究員の新人研修のために一枚岩の合理的な文書を提供することを試みるのはRAISAの一般的な使命です。さらに、我々は適切な関係者が関連情報に精通することを確実にし、秘密保持違反が対処され解決されることを確実にします。

このファイルは我々の使命の恒久的な例外として残されます。

我々が最初にこのアノマリーを調査し始めてから、私は多くのことに実に納得していません。なぜいくらかの職員は一貫して実例の発見に関与しているのでしょうか? なぜO5-6は普通の下っ端技師を暗殺しようとしたのでしょうか? なぜアノマリーが知らせるまで誰も犯罪を報告しなかったのでしょうか? なぜ知らされた後でさえも多くの人は話すのを遠慮しているのでしょうか?

しかし、我々がラップトップを押収したことで全てのつじつまが合いました。

証拠を検査したのち、私が達した唯一の妥当な結論があります。SCP-7777は存在しません。

SCP-7777は、シルバースタイン、マリノス、他複数の職員のメンバー(名前は勝手ながら削除させていただきました)の間の、財団の腐敗を内部告発するプラットフォームを作る組織的な試みを表しています。さまざまな戦法を用いて、彼らは何とか財団のリーダーシップの大半 — 一時期は倫理委員会や我々すら含まれていました — を騙してSCP-7777は制御できない実在する異常現象だと信じこませることに成功したのです。最近になってようやく我々のいくらかは理解しました。理解した人には逃走中のO5-6も含まれ、彼はその計画を根源から撲滅しようとしました — 彼の計画はすでに漏洩していて、自身の破滅の引き金に使われていたことに全く気づいていませんでしたが。

とはいえ、倫理委員会はSCP-7777の真の性質を全く知らされていません。私は意図的にそのままにしています。彼らの意図は、我々に信じさせたいものほど純粋ではないのではないか、と疑う理由があります。発生したものに関する我々のデータの多くは彼らの報告を通したものであり、彼らは倫理委員会が腐敗したO5評議会を打倒するという優れた光景を都合よく描いているのです。

しかし、もし倫理委員会が本当に腐敗と戦っていたのならば、内部告発のサービスを始める必要はなかったでしょう。

我々がいま全容を把握しているとは私は思いません。行方不明の職員や、SCP-427の偶然の所有、そしてあの本当に目立つデータベースへの潜入は、倫理委員会は今やO5が排除された中で自身のゲームを行っているという事実を見せつけるものに思えます。私には彼らが唯一の執行権として財団で何をするのか手掛かりはありませんが、我々がまとめられたピースを見るに、全くいいものではないと疑っています。

幸運にも、SCP-7777は偏った7面ダイスを我々に与えてくれました。私はRAISAが集められる限りの力をもってそれを活用するつもりです。倫理委員会が自身の陰謀を企んでいる間、我々も自分の陰謀を企んでいました。そして、今こそ腐敗した束から腐ったリンゴを我々が取り除くべきときだと私は考えます。

準備ができたら私に連絡してください。我々にはこれからの日々について多くの議論すべきことがあります。

—マリア・ジョーンズ
記録・情報保安管理局管理官

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