アイテム番号: SCP-781
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-781は周囲に25m×25m以上の緩衝地帯を確保した強化型セルに収容してください。セルにはベッド、浴室、許可された娯楽用品が配置されます。対象は通常20:00頃に就寝し、その時セル内にいるすべての職員は速やかに退室してください。いかなる職員も20:00から07:00の間はSCP-781収容室に対し妨害行為を行ってはなりません。これはSCP-781からの救援要請があった場合でも同様です。[補遺781-05を参照してください]
毎朝07:00に、SCP-781はグラス博士のインタビューを受けます。SCP-781を夢に見た職員は調査のためグラス博士に報告しなければなりません。
なんらかの事件によってSCP-781の死がもたらされた場合、SCP-781の残骸を回収したのち収容室の中央に置く必要があります。
説明: SCP-781は地中海出身の人間男性と思しき外見をしており、10/█/█時点でおよそ[編集済み]歳のように見えます。しかしながら97/█/█に初めて回収した時点では、彼はおよそ[編集済み]歳のようでした。剖検により、対象は平均的な人間と身体的に同一であることがわかりました。老化速度低下を含むSCP-781の異常性の原因は不明です。
SCP-781は自身が眠っている間、夢の内容に物理的実体を与えて出現させると考えられています。これらの「実体」はほとんどが敵対的で非常に危険であり、SCP-781は平均して週に3回殺害されます。Dクラス職員を用いたテストにより、これらの実体はSCP-781を他の人間より優先して襲うものの、妨害を受けた場合は反撃を行います。
実体が出現するにはSCP-781が眠っている必要がありますが、SCP-781が目を覚ましても実体は消失しません。幸いなことにこれら実体は創造主から完全に独立しているわけではなく、SCP-781から最大9mまでの範囲に留まっていなければなりません。実体の一部分でもこの範囲から外に出ると、その全体が速やかに消失します。SCP-781の肉体的死の後でも、実体はで最大5分間残留します。
最後に重要なこととして、SCP-781は自動蘇生が可能であるようです。対象は負傷や死に対し通常の人間以上に抗うすべを持ちませんが、肉体的な”死後”12時間で対象の死体の残骸すべてが消失します。そのさらに12時間後、完全に健康なSCP-781が前回死亡した場所から10m以内の範囲に出現します。
詳細メモ: SCP-781は自身の夢を制御できないようですが、付近で眠っている人物の夢を知覚及び操作する能力があることが実験により示されました。この能力はSCP-781が生成する実体の発生源を決定する上で役立ちました。
文書781-01: SCP-781が睡眠中に生み出す実体は大半がSCP-781に対し敵対的であり、彼に対し即座に攻撃を加えます。多くの実体は一度きりで再び現れることはありませんが、中にはかつて出現した実体が再登場する場合もあります。下記は2回以上出現した実体のリストです。:
- 床から溢れ出す汚水とおそらく無数のネズミの群れ。即座にSCP-781に群がって生きたまま貪り食い、骨とわずかな肉片を残してすべてを消費。2回出現。
- 地面から伸びたホースをSCP-781の喉に力ずくで押し込む大きな女性。ホースからはどろどろした白色の液体が排出され、女性はこれを用いてSCP-781を溺れさせる。2回出現。
- およそ4.57m(15フィート)の高さの、透明な強酸性物質で構成された大型ヒューマノイド。2回出現し、いずれもグラス博士以外の職員とのインタビュー後に出現。SCP-781を腕に抱え込んで取っ組み合い、対象を酸による火傷または窒息で死亡させることを好む。
- 宙に浮く巨大な塊。先端が針状のトゲになった巻きひげを持ち、それをSCP-781に突き刺す。SCP-781は失血により2時間後に死亡。1ヶ月の間に3回出現するも、それ以降確認されず。
- 肉が腐敗している老女。歯と爪でSCP-781を襲う。SCP-781にも概して反撃が可能だが、職員による安楽死が必要な必要な重傷を毎回負う。3回出現。
- 外科手術用マスクを装着した男性。SCP-781をベッドに拘束して開腹し、いくつかの内臓を除去しようとする。3回出現し、いずれもSCP-781に対する剖検が行われた後だった。
- [データ削除]に似た石像。SCP-781に対する物理的攻撃は確認されていないが対象に対し非常に強いストレスを与え、SCP-781はしばしばこの実体を見るだけで過呼吸により失神する。SCP-781が[データ削除]に曝露して以降に4回出現。
補遺781-01: 詳細な心理評価および実験については評価ログ781を参照してください。
補遺781-02: SCP-452と接触させたところ、SCP-781とSCP-452はともに同様と苦痛の兆候を示しました。問いかけると、SCP-781は単に蜘蛛を見て不安になっただけだと述べました。SCP-781の夢を無くすためSCP-452の巣に触れさせましたが、[データ削除]により12人の職員が死傷した以外効果は見られませんでした。SCP-781とSCP-452の相互実験は中止され、SCP-452の巣とSCP-781の物理的接触はいかなる場合も回避されます。
補遺781-03: SCP-781を対象に用いたSCP-███実験は、きわめて特異な結果をもたらしました。:数回の試行ののちSCP-781は煙の状態を完全に操れるようになりましたが、これには時間と思いやりのある1集中を要しました。SCP-781が望んだとおりのものを作り出せるようになることは明らかに防がれねばならないことであるため、これ以上のSCP-███実験は禁止されました。
補遺781-04: O5-█指令により、00/█/█以降は職員によるSCP-781への夜間の攻撃を妨害しないこととします。実体への攻撃は攻撃性と不安定性を高めるだけであるとともにSCP-781の不死性が完全に確かめられているため、これ以上の職員と資源の浪費はもはや認められません。
補遺781-06: SCP-781はSCP-122のコントロールに成功しました。SCP-122を制御して用いることができるという事実は財団にとって大きなアドバンテージであり[データ削除]
補遺781-07: 事件記録122-1/781xを参照してください。