アイテム番号: SCP-794
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-794の周囲半径10キロメートルは飛行禁止区域として設定されており、エリアに無許可で進入しようとする者は拘留し尋問を行います。無許可でSCP-794周囲の空域に進入しようとする航空機にはただちに退去するよう連絡し、指示に従わなかった場合は捕獲してサイト794アルファに連行します。
SCP-794の「危険区域」の内部1400メートル以内への進入には少なくとも2名のレベル4職員の事前の許可が必要で、また1度の進入で30分以上滞在することは禁止されています。人員の中で吐き気を催したり異常なもしくは精神病性の行動を見せた者がいた場合はただちに退去させ、心理的および身体的検査による評価を受けなければなりません。
説明: SCP-794-01はサハラ砂漠の[編集済み]の近く、おおよそ+██° ██' ██.██", +██° ██' ██.██"の座標に位置する、遺棄された外洋船舶の残骸です。キリル文字によるマーキングによれば、この船舶は19██年に[編集済み]の街の████で建造された[編集済み]という名の船です。これは参照可能な記録とは一致しないもので、この名前を持つ船舶が建造された記録は存在しません。船舶の荒廃した状態からすれば、少なくとも██年以上は放置され晒されていたと思われますが、SCP-794-01がもっとも近い水面から███キロメートル離れたこの場所にどのように運んでこられたのかは現在もわかっていません。
SCP-794-02はSCP-794-01に搭載された貨物と融合している巨大な神経繊維生命体で、現在の重量はおよそ167キログラムと推定されています。実験では明らかな神経活動が認められていますが、現在のところSCP-794-02の機能および生存方法はわかっていません。
生きた人間がSCP-794から1400メートル以内に進入すると、船舶に近付き進入したいという衝動が徐々に強まるように感じ、曝露時間がおよそ60分を越えると衝動がピークに達します。この時点で、影響された被験者はいかなる手段をもってしても船に進入しようとするので、SCP-794への接近の試みを防ぐため終了されなければなりません。船内に進入すると、影響された被験者は船の貨物室に入り、その瞬間に被験者は倒れてすべての生命反応が消失します。
SCP-794は██/██/█、定期的な衛星監視行程の中で発見されました。船体はその後まもなく財団のエージェントによって位置を特定されましたが、現在の収容手順が確立されるまでに初期調査チームの█名が失われました。
補遺794-01: 回収された遺体の分析
遠隔操縦ロボット車両を使った限定的な試行が行われ、██████-█████ (██) の遺体がSCP-794-01から回収されました。これらのうち、█体は財団の初期調査チームのものであり、██体は19██年に行方不明になったと報告されている███████軍の人員で、█体は身元不明の民間の探索者と思われ、残りは識別できないほどに損傷していました。解剖によれば、遺体は脳や脊髄を含む神経繊維が完全に欠落しており、またすべての筋肉と感覚神経も存在していませんでした。この間、SCP-794-02は推定3.4パーセントの成長を見ています。
さらなる調査が進行中ですが、SCP-794固有の危険な性質とそこに直接到達する手段がないことが困難をもたらしています。SCP-794の強迫作用を鎮静もしくは抑制する方法を探るべく、Dクラス人員を確保してあります。
█████ █████████博士