アイテム番号: SCP-795
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-795は施錠された扉を含む透明なアクリル樹脂の壁で以下のように分割され、安全を確保された75m×5mの空間内に収容されています。
(a) 部屋の終端から5メートル地点に壁およびドア。 SCP-795はこうして作成された5m×5mの空間で生活しています。
(b) 35メートル地点に壁およびドア。 これはSCP-795がエリア(a) 内に収容された場合における能力の有効範囲限界として定義されています。
(c) 65メートル地点に壁およびドア。 エリア(c)では、SCP-795がエリア(a)内に収容されている間安全に観察することができます。しかし、能力の相互作用がエリア(b)内に及んでいる場合は退避しなければなりません。
(d) 75メートル地点に通常の収容扉。 これでSCP-795がエリア(B)内に脱走した場合でも安全に観察可能な10m×5mの空間を作成します。
2名のレベル1警備員をエリア(c)に配置します。SCP-795が実験のためエリア(b)内にいる場合、警備員はエリア(d)に移動しなければなりません。 負傷の恐れがあることから、非Dクラス職員とSCP-795との直接的な交流は認められません。 SCP-795との不要な接触を制限するため、自動給餌器および自動給水器、および自動猫トイレ交換器がエリア(a) 内に設置されています。
SCP-795の安全な取り扱いのために必要であれば、遠距離から沈静化を行います。
SCP-795に曝露させる追加の猫は、3時間以内はSCP-795と同一の手順で取り扱わなければなりません。
説明: SCP-795は品種不明の大柄な(8.2 kg)黒い長毛種の家猫( ネコ属イエネコ )で、主に2つの特異な能力を発揮します。
• SCP-795は30メートルの範囲内に存在する、目視可能なあらゆる生き物の物理的形状を変化させることができます。
• SCP-795は上記の能力有効範囲内において、人間にテレパシーで提案ができます。
SCP-795は、能力有効範囲内において他の猫へ能力を転移できますが、この効果は他の猫にとって一時的なものであり、SCP-795から引き離した後3時間以内に消失します。
SCP-795はその他に特に異常な身体的または精神的な能力を発揮することはありません。 一般的に、SCP-795は自身が友好的だと判断したあらゆる生物を(一緒に遊ぶために)猫に変身させます。 非友好的または危険であると判断したものは、獲物の動物に変身させた後、殺して食べてしまいます。
[SCP-795を反抗的なDクラス職員の処理に使用することを許可する。 - O5-4]
テレパシーによる提案は、典型的な猫の欲求-より多い/より美味しい餌、柔らかい寝具、おもちゃ、部屋の外に出る-から成り立っています。[スタッフは、SCP-795のために適切なアイテムを自費で購入できます。 -██████博士]
SCP-795による変化は、SCP-795から引き離されて1時間後には元に戻ります。 SCP-795は無生物や自身からは見ることができない生物、および自分自身を変化させられないことが証明されています。
補遺: SCP-795は本来、前の飼い主が死亡したため親戚の女性の手で20██年█月█日、██の████████にある█████動物管理センターに持ち込まれました。 そこで発見された記録によると、SCP-795の名前は "ジュニア"で収容時約2歳でした。
[██████博士によるメモ:親戚の女性がどうやって猫カゴにジュニアを入れ███████まで行けたのか、我々には見当もつかない。]
動物管理センターでは数多くの異常が発見されました:
(a) 犬たちはすべて安楽死させられていた。
(b) 猫たちは施設内を自由にうろついていた。
(c) センターでは、猫の世話や物資のために██████ドル以上の予算を費やしていた。
(d) センターのスタッフ3人が行方不明となっており、おそらくSCP-795の犠牲になったものと思われます。
猫たちは鎮静化ガスを使用して収容されました。
当初、センターにいたすべての猫がSCP-795と同様の能力を示しましたが、SCP-795から引き離して収容した後、異常な力は3時間以内に消失しました。