SCP-7962
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アイテム番号: SCP-7962

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-7962はクリップ留めされた状態で、サイト-37の標準的なAnomalousアイテムロッカーに保管されています。

説明: SCP-7962は297体 296体の知性あるペパリッジファーム社製ゴールドフィッシュ・クラッカーを収めた袋です。これらのクラッカーはSCP-7962-Aに指定されています。

SCP-7962-A個体群は発声と移動が可能です。十分に発達した声帯を持たずに音を送出する原理は判明しておらず、泳ぐような動きを通して毎秒約0.2mの速度で空中浮遊する形式で移動します。全ての個体は“昇天”したいという単一かつ共通の願望を持ち、天然の水源1に身を沈めることでそれを達成できると一様に信じています。

補遺-1: 事案7962-1

2017年8月8日、キネスマン研究員がSCP-7962を普通のゴールドフィッシュ・クラッカーの袋と間違えて開封した結果、17体のSCP-7962-A個体が収容違反しました。大部分は即座に再収容されましたが、4体がサイト-37の通気孔に逃げ込み、最終的にサイトからの脱出に成功しました。

約6分後、この4体は現地の溜め池のほとりに向かってゆっくり移動しているのを、キネスマンによって発見されました。彼はこのうち3体を手中に捕獲することに成功しましたが、4体目は水中に身を沈めました。

SCP-7962-A: 聞け、同胞たちよ! 私が天空の涙に浸り、海原の光輝を浴びるのを見よ! これは新時代の、新たなる始まりの黎明である。私は昇天し、汝ら全てが享楽と至福を分かち合うための洪水をもたらすであろう! 私は自由であるがゆえに!

<当該個体は溜め池に自ら水没する。>

SCP-7962-A: 私は感じるぞ、兄弟たち。啓示を。真実を。それは私を洗い流し、我が罪を運び去り、悠久の美の中に私を新たに産み落とすのだ。私は水と一つであり、水は私と一つである。これ以上の歓びは無い!

捕獲された3体はキネスマンの手中でもがき続けましたが、やがて水没個体は突然苦痛の声を上げ始めました。水没個体の声量は次第に増していったものの、5分後に唐突に沈黙し、水中で完全に溶解しました。残った3体は従順になり、それ以来SCP-7962-A個体群はSCP-7962からの脱走を試みていません。

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