SCP-8200
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SCP-8200
By: WitheriteWitherite
Published on 19 Feb 2024 08:07

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SCP-8200

アイテム番号:SCP-8200 レベル4/8200
収容クラス:keter extrasolar

撹乱クラス: amida

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SCP-8200

特別収容プロトコル: SCP-8200の融合速度を阻害するため、地球低軌道に140基の高級幻象消散アレイが設置されました。さらなる収容策は現在霊障部門によって研究されています。

地球の全領域は恒久的に1件以上のED-Kレテ・イベント.ED-Kレテ・イベント: 特定の地域で1つ以上の概念の全知識が抹消されるイベント。影響を受けた人物は、その地域を脱した後でもその概念とかかわることができない。の影響下にあるため、このアノマリーの調査は無人調査ドローンによって行われなければなりません。

説明: SCP-8200は地球の海洋です。人類がこの惑星からの大量エグゾダスを行ってから1世紀の間に、SCP-8200のおよそ45-70%が霊的物質.霊的物質: 現象の出現に関する深妙物質の総称。(エクトプラズム、うなる油、幻像の内臓など) に変質しました。この進行中の変化の原因はまだ決定的に判断されていません。

調査ログ


[ログ開始]

[00:00] - [03:01] 無人調査ドローンのHERMES-44が雲を通り抜けて地球の下層大気を下降する。

[03:02] SCP-8200が視界に入る。特異に発光し、月光がないにもかかわらず夜でもはっきりと見える。

[03:02] - [06:11] HERMES-44は下降し続け、より強く発光する領域に移動する。

[06:12] HERMES-44はアノマリーの1.5 m上方で下降を止める。

[06:12] - [11:05] HERMES-44はその場でホバリングする。SCP-8200は不自然に凪いでいる。多数の半透明のヒト型肉体が水面下で部分的に見える。肉体はさまざまな箇所で接合されて一塊に絡みついている。それらは身もだえする。

[11:06] HERMES-44はアノマリーにより接近するよう指令を受け取る。

[11:06] - [11:12] HERMES-44はSCP-8200の0.6 m上方まで下降する。

[11:12] - [11:17] HERMES-44はホバリングを続ける。

[11:18] - [11:21] 震動が肉体の塊を伝わっていくように見える。

[11:22] - [11:35] SCP-8200内部から1本の手が押し上がり始める。水面を破りはしないものの、SCP-8200を柔軟性のある固体かのようにわずかに上に膨らませる。

[11:35] - [12:09] 追加の手がSCP-8200水面を押し上げ始め、さらに変形させる。

[12:10] 水面が破られる。

[ログ終了]

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地球生物圏におけるSCP-8200の影響の実例。

私の祖母は亡くなる年にアルツハイマー病を患った。急速に進行し、あまりに早く精神をむしばんだから、彼女が何が起きているか気づいていたかもわからない──それが慈悲だったのかもしれないが。

霊障部門で働く中でたくさんの魂を見てきた。血まみれのポルターガイストや家に住む地縛霊と戦ってきた。宇宙遊泳する虚空の亡霊に息を呑み、無数の死者がこの世からあの世へと溶けていくのを見てきた。だが、祖母が亡くなった日ほど真に迫った恐怖を感じたことはない。

彼女の霊は生きるとは何たるか思い出せず──理解すらできなかった。霊とは記憶であり、記憶とは霊である──ゆえに片方がほとんどなければ、もう片方もまるで完全ではなくなる。大きな亀裂が胴体、四肢、頭に走り、奇妙な方向にねじられていた。それは女性というよりも、不在だった。光の中に引きだされた、空間に空いた穴。餓鬼。

最近はますます、彼女について考えている。彼女を壊した忘却について。こう思うのだ──惑星にいる霊を取り残したとき何が起きる? 全ての記憶がその場に解き放たれたとき、それにとり憑いたものに何が起きる? 発狂するのか? 貪婪になるのか? 肉体が持つ安楽を求めるのか? 共食いの怒りに争い、もう一瞬完全な感覚を取り戻すためだけに仲間を貪り食うのか?

そしてたった1つの魂──星々を食らうほどに飢えた惑星級の死霊──が残ったとき、何が起きる?

それを目の当たりにしようとしているのが恐ろしい。

—サルヴァドール・ノヴィク管理官

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