クレジット
タイトル: SCP-8226 - 羊の皮を被った
翻訳責任者: Tetsu1
翻訳年: 2025
著作権者: Guaire
原題: In sheep's clothing
作成年: 2025
初訳時参照リビジョン: 13
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-8226
アイテム番号: SCP-8226
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 健全な状態であったにも拘らず家畜が異常に大量死したという報告は、徹底的に調査されます。SCP-8226実例が発見された場合、研究のため捕獲されます。
説明: SCP-8226は、世界中に分布し、他の生命体をほぼ完璧に模倣することが可能な、イヌ科動物から高度に派生した個体群です。SCP-8226は、ウシ、シカ、ヒツジ、ラクダ、ウマ(野生化個体のみ)、ウサギ、他のイヌ科(家庭犬)、ボノボ、及びヒト等多種多様な群生動物に擬態することができ、捕食します。
SCP-8226はこれを異常現象によってではなく、理論上は自然な適応によって達成しています。しかしながら、これらの特徴の一つでもイヌ科の進化における既知の時間枠内で進化した可能性は非常に低く、ましてその全てが存在する可能性は著しく希薄です。
- 消化器系の異常
SCP-8226実例は肉食性と草食性、両方の歯を有します。各義歯は列をなしており、頭蓋骨に固定されていません。代わりに、都合に応じて伸縮する軟骨によって身体に結合されています。1
胃の酸性度はpH1と測定されており、骨や深刻に腐敗した死体を健康に害を及ぼさず消費することが可能です。
更に、SCP-8226の腸はイヌ科動物の平均の2倍の長さを有します。その体積が腹部に収まらないため、腸は様々な臓器に巻き付いています。
- 呼吸器系の異常
SCP-8226実例は、従来の呼吸法及び皮膚呼吸が可能です。肺は鼻、口、耳に繋がっており、素早く空気で満たすことが可能です。
更に、身体には多数の気嚢があり、完全にまたは部分的に膨張させることで、体躯を大型化したり体型を変化させることが可能です。これらの気嚢は主に胴体と頭部に存在し、酸素を長時間貯蔵するという副次機能も備えています。
声帯は高度に発達しており、それゆえSCP-8226実例は多種多様な自然音や人工音を模倣することが可能です。2
- 構造的異常
SCP-8226実例の中で実際の骨で構成されているのは脊椎と頭蓋骨のみです。「骨格」の残りの部分は軟骨化合物であり、外部刺激に応じて硬化・軟化します。ほとんどの場合、摂食時に胸腔を拡大する役割を果たします。3
他に過剰に軟骨が存在する部位は顔であり、自身でこねることで容易に変形し、後に硬化させることが可能ですが、適切な体肢を持たないために結果は平らでなくなります。4
筋肉の成長は非典型的です。均一に発達するのではなく、擬態に必要でない筋肉は大きく萎縮し、それ以外の筋肉は過剰に発達し、他のイヌ科動物に見られない動作の幅を可能とします。これにより、二足歩行が可能となることがあります。
爪は1日に1 cm成長します。放置した場合、融合して単一の蹄状構造を形成しますが、削ることで様々な形状にすることが可能です。
- その他の解剖学的異常
SCP-8226実例の皮膚はコラーゲンの過剰生産の結果、平均的な哺乳類よりも遥かに弾力性を持っています。
SCP-8226実例は毛の量を非常に大きく変化させます。通常は密集しており、擬態する種に応じて色を変化させることが可能です。畜産の結果、最も一般的な伸長パターンは羊毛状です。SCP-8226実例が擬態する種を変更したい場合は、毛は抜け落ちて新たなものが伸長します。
更に、SCP-8226実例には自然臭がありません。実例本来の汗や尿は無臭かつ無色です。
- 行動
SCP-8226の知性については多くの面が不明です。群れでは数体以上のSCP-8226実例を養えないため、実例は単独で行動します。他の生命体を生理学的及び心理学的に模倣できる程度の知性は有していると思われますが、依然として動物的です。
SCP-8226実例は観察から潜入プロセスを開始します。SCP-8226実例は、選択した犠牲となる群れの外見だけでなく行動も学習します。成功した場合、SCP-8226は獲物の匂いを身体に擦りつけて加わろうとします。潜入に成功した後、擬態に費やしたエネルギーを補うために多量のカロリー摂取を必要とします。5日間で最大、体重の2倍を消費する必要があります。
犠牲者は若年、老年、病気個体が好まれます。顎を拡張して同サイズの動物を丸呑みし、救難声を発することを不可能にします。特に老年の実例は、一般的な形状ではなく獲物となる動物の特定の個体を模倣する場合があります。その後、毎晩のアプローチを容易にするため、直接関連する個体を消費することに尽力します。5
最初の狂乱的な摂食行動が終わると、SCP-8226は時折しか狩りを行わなくなり、ほとんどの日は新たな群れと同じ食物を消費します。変化した消化器系により、最大3ヶ月、植物のみを消費して生きることが可能です。SCP-8226は何年もの間、現在の群れに留まります。放棄する理由は不明ですが、繁殖のためと考えられています。SCP-8226の幼獣は観察されていません。
人間に対する捕食行為は正常性への脅威とはみなされていません。活動が影響するのは、主に失踪事件が多発し、世間の監視がほとんどない地域です。狩猟活動が死者数を著しく増加させることはなく、したがって世界的な収容にこれ以上のリソースは投じられません。



