SCP-8231-J
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ぼくのラボ!恐竜もロボザウルスも、何だって作るんだ。

オブジェクト番号: SCP-8231-J

オブジェクトクラス: Keter SUPER APOLLYON

特別収容プロトコル: SCP-8231-Jはぼくのオモチャといっしょにぼくのラボにとじこめられるよ。 ぼくだけがこの子とあそべて、この子はもうぼくの友だちなんだ!

説明: SCP-8231-JはスゴくカッコいいT-REXだ。うでには羽がついていて、はんざいとたたかって強くふみつけるのが好きなんだ。  この子はぼくがすごくかしこくしたから、話をしたり考えたりできるんだ。

たまにこの子はぼくをおんぶしてくれる。

ジェームズけんきゅういん(10才)

補遺: 映像記録 8231-J-1 から -3

ジェームズ博士: 起きて、起きて、T-REXさん!

SCP-8231-J: 何だって?俺はどこにいるんだ? お前、は……何てこった、俺に何が起きたんだ。

ジェームズ研究員: ぼくがきみを作った!

SCP-8231-J: 俺の妻はどこなんだ?ああ、何て、何てこと <嘔吐する> 俺は何なんだ?

ジェームズ博士: 恐竜はケッコンしないよ、ばかなんだね。 たとえ人が中に入っていてもね。ふつうのトカゲだってそうだ! 去年学校の外で見つけた。

SCP-8213-J: こんな事は有り得ない。 どれだけの時間が経ったんだ……あいつの顔が思い出せない。 ああ、何てこった、俺を助けてくれ!

ジェームズ博士: 恐竜は10おく年前に絶めつしたよ。

SCP-8213-J: 俺の腕に何が起きている? 何だこれは。翼か!?

ジェームズ博士: そうだ!きみは今、空とぶT-REXなのだ!

SCP-8231-J: 俺が……何だって?でも俺は飛び方を知らない! 恐竜にはなりたくない!

ジェームズ博士: そして、きみは他のモンスターと戦うことになるのだ!

SCP-8231-J: 俺は誰とも戦いたくない! もういい、俺を殺せ! 俺は生きているべきじゃないんだ!俺は—

ジェームズ博士: ほら、このモンスタートラックと戦って! (格納庫のゲートが開き、ブリーン博士が運転する大型モンスタートラックが走ってくる。)

SCP-8231-J: どうやってモンスタートラックと戦えばいいんだよ!?

ジェームズ博士: 3……2……1……GO!

SCP-8231-J: ああ……なんてデカイんだ! 戦える訳ない。頼む。 頼むからやめてくれ。

ジェームズ博士: かわせ、T-REXさん!

SCP-8231-J: この翼が無ければそうしただろうよ! (SCP-8231-Jはトラックに轢かれ、意識を失う。)

ジェームズ博士: T-REXさん、お外に遊びに行く前にブラシをかけなきゃね。

SCP-8231-J: 長い間、本物の太陽の光を見たことがないんだ。俺たちの誰もが。 安らかに眠らせてくれ。

ジェームズ博士: ぬわああああああ! ジェラルドは先週に本当に太陽の近くまで行ったんだ!

SCP-8231-J: 亜鉛メッキの釘を詰めた哀れな猿の話か? あいつはそれに値しない。 <SCP-8231-Jは歯ブラシを再び落とす。> クソが。

ジェームズ博士: ウェットウィリーも不きげんじゃないよ。

SCP-8231-J: ジャムの瓶に……ジャムが入っていない? 俺はソレがお前に何かを伝えようとしてるとは思わない。 <SCP-8231-Jは歯ブラシを再び落とす> アイツが羨ましいよ。

ジェームズ博士: たいくつだよ。 眠っちゃいそう。 おんぶして行ってくれる?

SCP-8231-J: 嫌だね。 何故か分かるか? 俺にはクソッタレの腕が無いからだ!

ジェームズ博士: 今日はとぶよ、T-REXさん!

SCP-8231-J: 分かった、第一、俺は飛び方を知らない! 第二に、 お前は白衣を着た10歳の子供のような怪物だ。お前のせいでクソみたいになったのを見過ごすことは出来ないからな!

ジェームズ博士: わるぐちを言うな、T-REXさん!

SCP-8231-J: 更に酷いことをしてやる。 暴露してやるぞ!助けて!誰か! このガキは死に満ちた研究所を─ (ジェームズ博士はSCP-8231-Jのショックカラーを起動する)

ジェームズ博士: よし、T-REXさん、飛んで、今日は人間の食べ物を食べてもいいんだよ!

SCP-8231-J: でも……でも…… (恐らく欲求不満の、大きな鳴き声)

ジェームズ博士: ただはばたくだけだよ! ぼくはきみを信じてるよ!

SCP-8231-J: オーケー……オーケイ。 (大きなスナップ音) あああああ、神よ! 何てこった! ああ、ヤバい、両腕折れたかも [簡略化の為編集済]

ジェームズ博士: もう一個ばんそうこうあげようか?

ジェームズ博士: おんぶしていい?

SCP-8231-J: 俺から離れろ。

ジェームズ博士: またいじわるするの。

SCP-8231-J: 意地悪?意地悪だって!? お前は俺を忌々しい姿に変え、腕には翼を与えたがそれさえも機能していない! 自分の人生でなかったかもしれない記憶に苛まれる。何もできないのは、このバカげた翼のせいで何もかもがつまづくからだ。地下牢に閉じこめられて行く宛てもない。お前は本当に子供か?どうして俺は話せるんだ? どうして俺は存在しているんだ?

ジェームズ博士:  じゃあ……おんぶしてくれないの?

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