アイテム番号: SCP-824
オブジェクトクラス: Euclid-alterier
特別収容プロトコル: 18本のSCP-824の標本と2本のSCP-824-1の標本はサイト41にある専用の温室に収容します。その他植物はこの温室に植え付けてはいけません。50kgの死亡した植物がそれぞれの標本に毎週提供されます。
居住者とSCP-824-1との関係及び全般的な島の文化と歴史を研究するために研究サイト824が日本国████████████島に確立されました。財団は島からSCP-824-1を全面的に除去する代わりに地方自治に対する偽情報と防諜活動に専念します。これは島の一般人に対する財団の影響を最小限に抑えることを目的とします。
説明: SCP-824は重大な機動性と草食性が特徴の木の種類です。SCP-824の標本は表面上イチョウ科に類似していますが、SCP-824は既存の植物の種と完全に異なります。
各SCP-824標本はその長さに沿っていかなる地点でも毎時360°まで、平均毎時30°で幹、根、枝を曲げることができます。動いている間もSCP-824の部位は堅さを維持し、標本は一般的な木と同様に曲げるのが困難です。
SCP-824の枝は生きているまたは最近死亡した植物に接触するまで無作為に動きます(主に地上で)。これが発生すると、SCP-824の近くの枝と根はその植物の周りにきつく巻きつき、本体が剥げるか植物が完全に引き抜けるようにSCP-824は約毎時0.5mの割合で縮みます。この行程において、SCP-824は必要に応じて本体から植物の一部分を剥ぎ取ります。
SCP-824の根は直径3cm未満の無数の根を含んだ深さ3mの窪みをSCP-824の下に維持します。可能な限り、これらの根は石や様々な大きさの同様の物体を掴んで集めます。適当な石がない場合、SCP-824は植物から十分な栄養を得ることが出来ず、石が手に入るまで食事を中断します。
枝によって捕まえた植物は、この地域まで降ろされます。根は植物を挽いて粉にする為に石を利用し、それから根は栄養、水分、鉱物得ることができます。SCP-824はこの行動で糧を得ますが、最終的なカロリー増加は通常光合成よりSCP-824の食事の方が僅かに多いだけです。SCP-824の周囲の地域から植物を排除する手段としてこれらの性質が主に進化したと推測されます。
補遺: 顕著な生物学的特徴。更なる詳細は文書824-Cを参照。
SCP-824はその表面的な特徴から財団の自然科学者は初め単純な異常特性を示すイチョウ科の一種であると特定しました;しかし、SCP-824の遺伝子分析は他の木と僅かに関連しているだけであるという事を示しました。彼らの類似した外観は類似した土地による収斂進化の結果であると推測されますが、これは未確認です。
SCP-824は新しい種類の木部組織を含み、異なる部位の伸縮速度に応じて急速に水を輸送することができます;これはSCP-824の特徴的な急速移動に応用できます。複数の今まで知られていなかったオーキシンがSCP-824のこの効果を援助している可能性が考えられています;しかし、それらの正確な機能は現時点で完全には解明されていません。
より大きな運動を可能とするために、SCP-824は鋭利に物体で簡単に傷つけることができる薄い、靭やかな樹皮を持っています。この事と病原体に対する防衛力の欠如から、SCP-824は感染と汚染に対して非常に影響を受けやすいです。
回収: 1972年、SCP-824は別次元で、中国南部から出入りできる自給自足的な地域のSCP-████の中で発見されました。発見時、SCP-824を含む8種の特異性動植物の宿主でした。SCP-████の特性により、SCP-824は外部地域へ拡散しませんでしたが、SCP-████より移動させた標本は生存を維持しました。SCP-824はSCP-████の中で自然的に進化したと考えられています。
SCP-████の殆どの地形が葛(Pueraria lobata)で覆われていましたが、SCP-824標本には蔓が無いままで、その能力で植物を幹から除去し食べていることが明らかでした。SCP-824はSCP-████内で発見された他の非異常性のGinkgoに対して比較的優位性を持ち、その殆どはこの環境下の中で奮闘していました。SCP-████から回収された全実体は病原体と昆虫の影響を受けていませんでした。
補遺: 2011年、複数の収容外のSCP-824の標本が日本国████████████島で発見されました。これら標本の行動はSCP-824の亜種として分類されました(以下SCP-824-1)。1
全てのSCP-824-1標本は████████████島の4箇所の林檎園で発見されました。そこではSCP-824-1は手に届く範囲の全植物を食べる代わりに専ら雑草と死んだ植物を餌とし、生きた林檎の木には全く手を付けませんでした。熟した林檎に遭遇すると、SCP-824-1は優しく林檎を掴んで枝から取り外し、地上から約1.5mにある枝で取り外されるまで林檎を保持します。SCP-824-1は病気に罹っている、腐食している、人間が食すには不適当な林檎を食べます。SCP-824-1の林檎が食べられるか否か正確に判断する為の手段は判明していません。
████████████島の居住者は財団職員に対して非協力的で、通常SCP-824-1への質問及び研究に対して疑いの反応を示します。SCP-824-1と住居者の更なる研究は是認されています。