SCP-826
評価: +40+x

アイテム番号: SCP-826

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-826は25cm x 25cmのテンキーパッド付き金庫に保管されています。鍵の配列はレベル2のクリアランスを持つ者に与えられ、そして毎週変更されます。

説明: SCP-826は20cm x 15cmのペアのブックスタンドで、2つの外向きの竜頭の形状に成形されています。SCP-826の表面から採取した剥離物は99%のスズ、0.5%の銅、0.3%のアンチモンおよび0.2%の鉛で構成されており、高品質のピューターと成分が一致しました。しかしながら、SCP-826自体がピューターで構成されているのか、ピューターは単にメッキに過ぎず内部の未知の素材がSCPに特性を与えているのかは不明のままです。

被験者が一冊の本をSCP-826の間に挟み、その両端に触れた後部屋から出ようとすると、SCP-826は瞬間的なプロセスで、現在位置する部屋(進入不可エリアとして途絶された部屋)の内部のすべてを挟まれた本の舞台へ変換します。部屋へのあらゆる入り口は本の物語内のランダムな場所に開きます。この変換プロセスの間、SCP-826は挟まれた本と共に、自らの位置を本の舞台の中の別の場所へと移します。この際、通常本をよく見かける場所(図書館、研究室など)に対する好みを示します。SCP-826の影響を元に戻すには、被験者はSCP-826から本を取り除き、次に発見した部屋がどのような所でもそこから脱出しなくてはいけません。そうすれば被験者は自分がSCP-826を設置した最初の部屋の外にいる事に気付きます。一方でSCP-826の設置された部屋は元通りの状態に復元されているはずです。

被験者はSCP-826に挟んでいる本の最初から終わり近くまで、つまりは物語のランダムな時間軸に自らの姿を見かけます。もし被験者が本の終わり、『完』を迎える前に物語の世界からSCP-826を見つけられなければ、SCP-826は舞台を「リセット」して本の物語を最初からスタートします。被験者はその後、SCP-826を使用する以前の人生のすべての記憶を失い、本の世界に背景の人物として 「組み込まれて」しまいます。

SCP-826を研究する研究者は、実験記録826へ結果を入力する事をお勧めします。

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