SCP-835-JP-J
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アイテム番号: SCP-835-JP-J
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SCP-835-JP-Jと近い生物の画像

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-835-JP-Jは北極に位置する特設サイトに収容されています。このサイトではSCP-835-JP-Jのみを収容し、担当する職員も全て男性職員で構成してください。SCP-835-JP-Jを中心とした半径5km圏内への人間女性の侵入は禁止されます。

SCP-835-JP-Jの大型人型収容室には最低限の生活用品とAV機器が設置されます。収容室自体の内壁には3層の特殊合金、外壁には厚さ60cmの特殊硬化コンクリートで構成された隔壁が利用されます。内部には赤外線カメラ、通常の監視カメラ、熱感知装置、圧力感知装置を設置しかつ完全密封状態で厳重に監視してください。対象オブジェクトに対する実験は一切行われず、セキュリティクリアランス4以下の職員による接触も禁止されています。もし収容違反が発生した場合は3つの専属機動部隊が出動し目標を攻撃してください。これには対象オブジェクトの破壊も含まれます。

20██年よりプロトコル835-JP-J-FANを発動しています。プロトコルに則り太田研究助手は1ヶ月に1回SCP-835-JP-Jと面談し、自身で制作した物品または財団広報部から支給された物品をSCP-835-JP-Jに提供してください。

プロトコル835-JP-J-FANに関する詳しい資料や経過などを閲覧する場合は太田研究助手に要請してください。

説明: SCP-835-JP-Jは全長2m37cm、ハエ目(双翅目)ニクバエ科(Sarcophagidae)の特徴を有する実体です。通常個体と異なる特徴として計13本の付属肢、腹部にある人間の口内と類似した組織が内包されている縦向きの裂け目、未知の素材で製造された防弾性と防火性に優れたマントを着用している点などが挙げられます。また、SCP-835-JP-Jは背面から発生していると思われる不可視の触手群を有しており、それを用いることで見た目上は常に浮遊している状態を維持しています。現在これらの総数は把握できていません。SCP-835-JP-Jは人間と同等の知能を有し世界各国の言語を使用した会話を可能としています。しかし、対象オブジェクトは人類に対して非情に敵対的であり、特に人間の男性に対しては常に攻撃対象として認識しているため特定の人物以外でのコミュニケーションは非常に困難です。

SCP-835-JP-Jの異常性は対象の半径5km圏内に人間の女性がいた場合に発生し、異常圏内にいる女性の選択などが行われます。

人間の女性が異常圏内にいた場合、女性は視覚外であろうとも即座にSCP-835-JP-Jの存在を認識するようになり、その後自主的にSCP-835-JP-Jの下へと移動しSCP-835-JP-Jとの性交を開始します。この性交にはSCP-835-JP-Jの不可視の触手が主に女性の全身を拘束する目的で使用され、自身の生殖器を女性の性器へと挿入させることでこれを達成します。

性交のプロセスが完了した場合、女性の身体的特徴に変化が発生しSCP-835-JP-Jと同様の付属肢や羽、触角、複眼などが発生します(以下、変異した女性をSCP-835-JP-J-Aと呼称)。この変異に伴いSCP-835-JP-J-Aには知能レベルの著しい低下や他生物に対する殺傷能力の飛躍的な向上、SCP-835-JP-Jの命令に従う様子などが確認されるようになります。その後、SCP-835-JP-J-Aの腹部が急激に膨張し、通常の出産プロセスを経て新生児ほどの大きさのニクバエの幼虫を出産します。現在、これらの個体の成長した個体が現在のSCP-835-JP-Jであると予想されておあり、SCP-835-JP-Jの増殖を考慮した全個体の殺処分が完了しています。

現在、SCP-835-JP-J-Aの攻撃面に対する高い評価からO5はこれらの増殖が最終的にはXK-クラス:世界終焉シナリオに起因すると結論付けており、重警戒態勢下での監視命令が財団日本支部には通達されています。

SCP-835-JP-Jはこれらの異常性以外にも任意で様々な超常的現象を発生させる事が可能であり、洗脳、不可視な障壁の発生、突如生物を発火させる、大量の小型のニクバエへと分裂するといった能力により機動部隊の撃退や損害を発生させます。

SCP-835-JP-Jは自身を「悪魔界の王である」と主張しており、過去に複数の世界線や惑星を滅亡させてきたとも証言しています。現在、これらの証言の信憑性は明確化されていませんが、SCP-835-JP-Jの能力や危険性などから対象の迅速な収容は急務であり、非常時には目標の破壊も検討されています。

補遺1: SCP-835-JP-Jは20██/██/██に突如、財団日本支部に属する北極特設地下サイト-███に出現しました。これらの現象が発生した原因は未だ判明していませんが、SCP-835-JP-Jの証言からSCP-835-JP-Jの能力の1つを行使することでその地点に出現したと思われます。現在、SCP-835-JP-Jによる死傷者は機動部隊、Dクラス職員、研究員を含めおよそ████人以上であると推測されており、サイト内にいた女性職員3名のSCP-835-JP-J-Aへの変異や機動部隊との衝突により甚大な被害を発生させました。この報告を受け、財団は急遽SCP-835-JP-Jを最重要オブジェクトであると指定。サイト-███の自爆、16日に及ぶ戦闘により全SCP-835-JP-J-Aの殺害と一時的なSCP-835-JP-Jの無力化と収容に成功しました。

過去にSCP-835-JP-Jが引き起こした被害
・サイト-███を破壊した事による10体に及ぶオブジェクトの収容違反。
・SCP-835-JP-Jと対峙した4つの機動部隊を壊滅。(戦闘時間はおよそ1時間)
・特殊防壁および厚さ50cmのコンクリートの障壁を破壊し脱走。
・分裂による攻撃回避およびDクラス職員への寄生、洗脳。(この後、██名の研究員の殺害に関与)
・人体発火による███人の機動部隊、Dクラス職員、研究員の殺害。
・不可視の障壁を利用したDクラス職員の圧殺。(死体損壊のため正確な被害人数は不明)
・女性職員に対し能力を発揮し3体のSCP-835-JP-J-Aを生成。(当時収容していたサイト-███は機能不全に陥り、結果10トンのTNT火薬を使用した自爆により事態を収拾しました。これによりサイト-███で収容していた全てのオブジェクトが破棄されました。)
・金属を使用した装備を遠距離から腐食させる。

現在、確認されているSCP-835-JP-Jの能力に関する研究、調査が継続されています。

補遺2: 以下はプロトコル835-JP-J-FANの発端となった事案835-JP-J-002の記録とプロトコル835-JP-J-FANの概要です。

追記: 以下はプロトコル835-JP-J-FANで行われたインタビュー記録の一部抜粋です。

現在もプロトコル835-JP-J-FANによりSCP-835-JP-Jの自主的な収容は継続しています。なお、プロトコル・アイドル-835担当職員の協力の下、今後の展開として消照闇子のコミカライズ化やフィギア化、ゲーム化などが検討されています。

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