SCP-8355の実証例
アイテム番号: SCP-8355
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 財団のソーシャルメディアAICはインターネット上で偽情報活動を継続し、当該の異常効果は完全にありふれた想像上のものだという一般社会の確信を維持します。
説明: SCP-8355は文化、メディア、及び歴史や過去の出来事に対する人類共通の理解に遡及的な影響を及ぼす異常効果です。SCP-8355は人口の無作為な一部に、提示される証拠に関係なく、代替タイムラインにおける特定の事実がベースライン現実のそれと一致しているという強固な確信を抱かせます。
SCP-8355は広く知られているアノマリーですが、単に個々人が特定の事柄を不正確に記憶しているというのが一般社会全体の総意であり、概ね非異常な現象と見做されています。財団がSCP-8355を異常な効果であると認知したのは、当該効果の名称を巡る財団内部の論議がきっかけでした。
“ダンバラ効果”の名称でも知られるSCP-8355は、1988年の映画“チャイルド・プレイ”の世界観に関するオンライン・ソーシャルメディアでの論争によって一般に知られるようになりました。具体的には、ベースライン現実における“ダンバラ”はこの映画の背景設定として1987年に創作された架空の神格ですが、多くの人々は“ダンバラ”が数世紀にわたって多数のアフリカ系伝統宗教の創世神話に登場しており、ハイチ伝承に実在する精霊ロアであると確信しています。
圧倒的な反証にも拘らず、人口の一部はダンバラを架空の神格と見做すことができません - 結果として、この種の文化的な不協和は、被影響者が“ダンバラれた”、もしくは“ダンバラ効果”の被害を受けているという俗語で言及されるようになりました。
現在、SCP-8355の影響を無力化する既知の手段はありません。
補遺1: 財団内での特筆すべき事例
SCP-8355の効果が広範囲に及ぶため、財団はSCP-8355に影響された内部文書を収集し、この問題の規模を強調すると共に、全ての研究者に対して、研究結果をベースライン現実と照らし合わせて検証するよう注意喚起しています。
| 対象 | 声明A | 声明B |
|---|---|---|
| 交差試験 | アノマリーの交差試験はO5評議会によって厳重に禁止されている。 | アノマリーの交差試験は最善の調査手段であり、あらゆるSCPオブジェクトの研究において第2段階として考慮されるべきである。 |
| SCP-682 | SCP-682は破壊不可能であり、これ以上の無力化試行はリソースの浪費である。 | SCP-682は“非常に破壊困難”なだけであり、破壊は実現可能である。 |
| ワンダーテインメント博士 | ワンダーテインメント博士のロゴには、“Dr. Wondertainment”の頭文字である“DW”が記されている。 | ワンダーテインメント博士のロゴには“W”のみが記されている。 |
| D.C. アル・フィーネ | D.C. アル・フィーネは1980年代に獄死した。 | D.C. アル・フィーネは現在存命である。 |
| ウマ (Equus ferus caballus) | ウマは異常性を持たないありふれた有蹄動物である。 | ウマは存在論的に邪悪な実体であり、人間にウマを憎悪させる異常な強制力を帯びている。 |
| サーキシズム | 実践者を指す正式な名称は“サーキック教徒/サーカイト” (Sarkites) である。 | 実践者を指す正式な名称は“ナルカ教徒/ナルカン” (Nälkän) である。 |
| エヴァレット・マン博士 | エヴァレット・マン博士はこれまで一貫して医療分野か、それに準ずる職種にのみ携わってきた。 | エヴァレット・マン博士は1965年の映画 “サウンド・オブ・ミュージック” でクリストファー・プラマーが演じた登場人物、“フォン・トラップ大佐”の歌唱を担当した。 |
| カオス・インサージェンシー | カオス・インサージェンシーは財団と無関係の敵対勢力である。 | カオス・インサージェンシーは現在、財団の支部である。 |
| 反ミーム部門 | “反ミーム部門”は存在しない。 | “反ミーム部門”は存在する。 |
| 財団の文書 | SCPファイルは臨床的な表現を維持するか、もしくは意図的なパロディであることを明確に示すべきである。 | SCPファイルは関連する主題次第では喜劇的な表現になることもある。 |



