SCP-836
評価: -6+x

アイテム番号: SCP-836

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-836の活性サンプルは湿度5%未満の空気で満たされた2層のCFRPケースの中にあるガラス上に保存しなければなりません。内部ケースは定期的に極端な薄化および損傷の兆候がないか検査し、必要ならばパネルを交換してください。損傷したパネルは摂氏950℃を超える熱で5分以上熱して除染され、その後は一般廃棄物とされるか基材として使用されます。

内部ケースが破られた場合、外部ケース並びに保管室全体が同様の熱処理を受ける緊急対象となります。SCP-836サンプルの保管ユニットは、他SCPユニットの構造やインフラ網との接続が禁じられています。

未収容のSCP-836が発生した場合、地域のインフラ網は遮断され、感染した建物の最低200メートル圏内の地域は避難が命じられ、処置28-スルトの対象となります(推奨される偽装:軍事衛星の落下予測点)。SCP-836発生の2キロメートル圏内の地域は14ヶ月間、更なる発生を監視されることになっています。

SCP-836発生の危険性が指摘された地域の建築規則は、築70年以上の構造物の計画的な建て替えが確実に行われるよう編集されなければなりません。

説明: SCP-836は粘土やレンガ、コンクリートに発生するある状態を指定したものです。ただし二次増殖の影響は今までに知られている建築材料のほとんどに及ぶ可能性があります。発生要因は現在の研究課題となっていますが、築███年以上の建築物でSCP-836の出現が急激に増加することは知られています。

SCP-836の初期状態は材料が1日平均███グラム成長します。質量の増加は周辺材料の密度低下と一致するように見えます。変形は吸湿性です。さらに、初期段階の成長を刺激すると思われる[データ削除済]。SCP-836の解析により、内部は固体層と多孔質層が交互に並んだ構造となっていることが示されています。この段階において、構造の脆弱部の安全性が失われることを除きSCP-836にほとんど危険性はありません。

稼働中の配線と接触したSCP-836は成長状態に入り、まず金属メッシュが変形面から成長し配線と接続されます(しかし、実験ではこれは実際には上層を通じて成長しており、別々のループであることが示されました。)。これはSCP-836の成長率を███倍に増加させます。この時点において変形は表面上は周囲環境を模倣し、構造特徴が外部と類似します。この段階のSCP-836は、周辺材料の均一的な密度低下とともに、周辺区画全体を作り変えることでも成長することができます。この段階において水源に接触していない場合、SCP-836の成長速度は低下し、環境湿度の大規模な低下が引き起こされます。

正確な必要条件は不明ですが、最低██キログラムに成長したSCP-836が配管などの流水と接触すると、増殖状態に入る傾向にあります。この時点で変形した外層は崩れて流水へと入ります。ほとんどの固体との最初の接触で初期段階と似た成長が発生します。この方法によってSCP-836は急速に拡散することが可能で、観測された1例では██日で█平方キロメートル拡大しました。

殆どの非金属サンプルでは、SCP-836実体は950℃以上で4分間熱することで無力化されることが示されています。金属サンプルでは熱した硝酸の塗布が効果的だと示されました。

回収記録: 199█/██/██、スロバキア共和国██████にて、あるアパートの水と電力使用が2ヶ月で4倍になったことで、地元警察がインディカ系大麻 (Cannabis indica) 栽培の疑いで調査した後に、財団はSCP-836と最初に遭遇しました。

警官からの報告を受けて、エージェント・ドレジャールに率いられた急襲チームによる調査が執行されました。現場に到着すると、建物の屋根の一部が陥没していることが分かりました。これは明らかに、瓦礫の中から発見された幅およそ1メートルに成長した金属によるものです。壁には夥しい数の窓と扉があり、そのほとんどは原始的な機構しか備えていませんでした。

1人の警官の死体(明らかに所持していた武器により自殺)が、扉を塞ぐように変異して成長した壁により封鎖されたJ████ N████のアパートの浴室から回収されました。広大な成長により、構造物の地下は探索されませんでした。199█/██/██、処置28-スルトの実験は構造および周囲環境に対して成功しました。20██/██/██まで地域は監視されました。

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