アイテム番号: SCP-843
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 収容された3つのSCP-843-1個体は、すべて元の包装に入ったまま、気密性容器に保管されます。万が一異常な音が容器から聞こえてきた場合は、火炎放射器を装備したDクラス職員がエリアに入り消毒することになっています。SCP-843-2は柵で囲まれた状態で保たれ、Dクラス職員が12時間おきに穀物と水を補給します。野生のSCP-843-1およびSCP-843-2は報告された後、破壊されます。
説明: SCP-843-1はライマメ(Phaseolus lunatus)に似た形の、ホルスタイン牛のような白地に黒い斑点模様で彩られた種子です。SCP-843-1の元々の包装は5つのこの種子と、内容物が'牛の種'であるということを記した紙を含んでいました。SCP-843-1そのものに害はありませんが、植えられると5日以内にSCP-843-2が出現します。
SCP-843-2は典型的なホルスタイン牛に似た形の、正体不明の植物体で構成された生物です。当初、SCP-843-2は幼い子牛に似た姿をし、発芽した地面に根を張ります。しかし、5日から10日経過すると、子牛は自力で抜根し、通常の子牛の█倍に匹敵する速さで成長し始めます。抜根後、SCP-843-2はより活発に成長しつづけます。現在SCP-843-2は1個体のみが収容されていますが、SCP-843-2がどのような方法で繁殖するのか、そもそも繁殖するのか、あるいはどのようにしてSCP-843-1が発生するのかは判明していません。現在のところ、[データ削除済]ということが理論づけられています。
SCP-843は████年██月██日にエージェント█████の手によって███████████の田舎町にて購入されました。2つの種子が彼女の庭に植えられ、すぐに発芽し、SCP-843-2が出現しました。█████によって報告され、1体のSCP-843-2の収容に成功しましたが、もう1体は███████████の田舎に逃亡しました。
補遺: エージェント█████は、品物を購入した商店には明らかに'品物で満たされたディスプレイケース2つ'があったことと、沢山の人がそれに興味を持っていたことを報告しました。█████の報告した場所に回収チームが派遣されましたが、商店は電気系統の不良から来る火災で焼け落ちた後でした。すべての売買記録が入手不能であることが明らかになりました(商店は現金のみ扱っており、売買の記録をするコンピューターの類はありませんでした)。そのため、機動部隊Upsilon-2("カウボーイ")が組織され、SCP-843-2の捜索と収容が行われることになりました。