SCP-8475

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SCP-8475-1実例

アイテム番号: SCP-8475

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-8475の症状を呈する子供がいないか、地元の診療所及び薬局の医療記録を2週間ごとに精査します。SCP-8475の症状を示す子供は、消失まで隔離・監視されます。保管庫の保全のため、サイト-██には10体を超えるSCP-8475実例を収容してはいけません。その他の実例は全て焼却されます。

説明: SCP-8475は日本の北海道空知郡で、4~13歳の子供に発生する失踪現象です。SCP-8475イベントは合計で3週間継続し、週ごとに症状が異なります。

第1週 第2週 第3週
症状 夜驚症。 夜驚症の内容はサーカスに関連するようになる。 睡眠麻痺と鮮明な幻覚。週の終わりまでに消失する。

対象の消失後に残る唯一の痕跡は、対象のベッドに実体化するアンティークのピエロ人形(SCP-8475-1に指定)です。これらの実例は全て質、形状、大きさが異なります。全てのSCP-8475-1実例は消失した子供と類似点が発見されています。目を不規則に左右に激しく動かすことが記録されています。子供の部屋でSCP-8475-1を発見した親の多くは、直ちにそれを処分します。発見後、親は逆行性健忘と同様に自身の子供への記憶を失い始め、子供の失踪にそれ以上関心を持たなくなります。親の感情的反応が否定的なものであることは滅多にありません。

SCP-8475イベント及びそれによる親の記憶喪失を防ぐ試みは失敗しています。

補遺8475.1: 以下のインタビューログは、SCP-8475の影響下にある両親に実施されたものです。

インタビュー対象: 小間おま夫妻

インタビュアー: 白堀しらほり.K.博士

前記: インタビューは警察の尋問を装って実施された。

< 記録開始 >

白堀博士: ログ番号8475-I1。2009年9月19日。おはようございます、お二人とも。息子さんの失踪についての尋問で連れてこられたことはお分かりですね?

(二人は忍び笑いを始め、落ち着きを取り戻そうと口を覆う。)

小間氏(夫): はじめ? プッ— その子が何ですか? 世界のどこにいようが大丈夫だと思いますよ。カリブ海で人身売買でもされてたりして!

小間氏(妻): はは! 何馬鹿なこと言ってんのよ。この人が何言ってるのかさっぱりわからないんだけど! この人……

(二人は止まって互いに見つめ合い、吹き出して笑う。白堀博士はゆっくりとペンをとり、それを弄り始める。)

白堀博士: 何がそんなに面白いのか説明してもらえますか? せめて落ち着いてもらえますか?

夫: おっ— うーん、いや…… 何でもないです、確実に、はい。失礼しました。何の話でしたっけ?

白堀博士: 行方不明のお子さんの話です。

妻: あぁ! あの子! ははは! プーッ…… あら、ほんとに、あなた…… お人好しすぎるんですね!

夫: お前、そんなこと考えんなって!

(二人は再度見つめ合い、静止してから笑い出す。白堀博士は小間夫妻が捨てたSCP-8475-1実例を提示する。彼はそれを置く。人形の目は激しく動き始める。)

白堀博士: 笑わないで、こっち見てください。この人形は家宅捜索に同意された際にゴミ箱から見つかりました。これは元くんにとって重要なものではないのですか? 何故あそこにあったのですか?

妻: あぁ! そのブッサイクなの! はは! そんなの気にしなくていいのに、お巡りさん。好きなように保管してください! きっとそっちの方がうちよりも使い道見つけれるはずです。

夫: さっぱりわかりませんね。是非、もう喜んで引き取っちゃってください。ほんと、別に全く気にしてないんで。はは、これ見てくださいよ! 怪我してるっぽいですね。まずはきれいにした方がいいかもしれません!

白堀博士: 捨てる前にこの人形をどこで見つけたのですか?

妻: えっと、確か見つけたのは…… そう、お客さん用の部屋で…… そう! そこで見つけて、捨てました。本来あるべき、汚いゴミ箱に、ええ。朝見たときは笑っちゃいましたよ! その日一日楽しかったですね。

白堀博士: 旦那さんはどうですか?

夫: あぁ! そうそう。ゴミ収集に出す前にって、妻が見せてくれたんですよ! もう、ここ数週間で一番笑いました。あんまりにも哀れ過ぎて。はっきり言いますけど、これほんと—

白堀博士: 元くんが残してくれた最後の証拠かもしれないことは気付いてますよね? 死んでるかもしれないんですよ。もっとひどい目に遭ってるかも。状況の深刻さを分かってますか? 正面を向いてはっきり答えてください。早く。

(二人は無表情になり、呆然と人形を見つめる。)

白堀博士: 答えて!

(二人はしばらく無表情を保ってから、笑顔を浮かべる。二人は笑う。人形の目は小間夫妻に釘付けになり、涙が頬を伝う。)

< 記録終了 >

研究者注: 小間夫妻はインタビューの残りの時間笑い続けた。

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