SCP-8494。
アイテム番号: SCP-8494
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 職員はSCP-8494へと誘う電話を無視してください。SCP-8494一帯の土地はSCP財団が購入し、野生動物の研究拠点が存在するというカバーストーリーの下で境界線を設けています。予定されていたサイト建設は 審査の上で承認が得られ次第再開されます 無期限に延期されました。
説明: SCP-8494はアリゾナ州セドナから約16マイル西方に所在する3階建て家屋です。オブジェクト自体は財団が新サイト建設のために土地とその周辺一帯を購入した後で発見されました。SCP-8494の前方には郵便受けが建てられています。この郵便受けには何らかの文字が塗装されていたように見受けられますが、遥か以前から擦れ、剥離しています。時おり、SCP財団の職員はSCP-8494を訪問するよう誘う電話を受けます。
SCP-8494の内部は完全な暗闇です。これは、可視光がSCP-8494内を通過することができないためです。加えて、レーダーや音響イメージング、赤外線といった非視覚的手段による建物内のマッピングの試みも失敗しており、また無線やセルラーによる通信も不可能であるため、ドローンは機能しません。光は玄関口や窓といったSCP-8494の開口部で完全に停止するようであり、光が直接当たった場合でも、建物内は完全に陰となります。
SCP-8494の全域は家具や物体、瓦礫が散乱しており、そのほとんどが鋭い、もしくは硬いなどの危険性を有しています。SCP-8494に進入した人物は出口を発見できず、一様に建物内の物体と関わる何らかの事故 (致命的ないしは身体を衰弱させるもののいずれか) に遭うことから、ある種の確率的異常が一帯に影響を及ぼしていることが示唆されています。
SCP-8494の主要な異常性は、家屋に進入した者が何らかの重傷を負う直前に短時間停止します。これにより、進入者は自らの死を明瞭に視認し、建物内から短時間の通信信号を送ることができるようになります。
探索報告: アノマリーの収容時、機動部隊イプシロン-6 ("村のアホ") の第3部隊に属する6名がSCP-8494に派遣されました。各メンバーはコンタクトレンズ型カメラを含む標準仕様の用具を装備していました。家屋の進入と同時に通信は途絶しましたが、探索チームの各メンバーは死亡する前に短時間の映像を伝達できました。以下は各部隊員から得られた最後の映像報告です。
名前: エージェント・ヘイズ
映像報告: 1階バスルーム。壁の至る所には大きな斑状にカビが生育している。壁にはカレンダーが掲示されているが、カレンダーの空欄には色の異なる丸いステッカーのみが貼られている。ヘイズが足を滑らせて背後の浴槽に転倒し、蛇口に後頭部を打ち付ける。浴室は満杯であり、ヘイズは意識を失ったか、麻痺した状態で水中に沈む。
名前: エージェント・エリス
映像報告: キッチン。ダイニングテーブルに死体が横たわっているのが確認できる。死体の胸部は切り裂かれており、足にはタグが吊り下げられ、側にはメスと思しき物体が置かれている。床中にガラス製品が散乱している。エリスがつまづき、陶磁器の皿がいくつも入ったガラス扉のキャビネットに倒れ込む。キャビネットが前方に倒れてエリスを上から抑え込み、重度の裂傷と打撲傷を負わせる。
名前: エージェント・ラング
映像報告: 2階廊下、階段の頂上。両側の壁には複数のドアが並んでおり、いずれも空のプラカードが掲示されている。廊下の奥にはエンド・テーブルがあり、その上にカメラが乗っている。ラングの背後から何かが破壊された音が鳴り、振り向いたラングが階段を踏み外して顔面から落下する。階下に衝突すると何かが折れたような大きな音が鳴り、ラングが横になって静止する。恐らくは首を骨折したものと思われる。
名前: エージェント・ポーター
映像報告: リビングルーム。数台の破損したコンピューターなどの電子機器が床に散乱しており、その大半が家屋の他の場所の映像を映しているようで、少数のみコンピューター自体に接続されたカメラの映像を映しているように見受けられる。コーヒーテーブルにはバインダーが置かれており、その付近にはメモがタイプされた数枚の紙がある。ポーターがこれらに気付くも、何らかの物体に躓いてコーヒーテーブルに顔面から倒れ込む。ポーターの目がテーブルの角に直撃し、テーブルの角が眼球を貫通して眼窩に到達する。
名前: エージェント・メルヴィン
映像報告: 地下。壁の一方には古い洗濯機と衣類乾燥機が、もう一方には開いた炉がある。壁の空きスペースは床に置かれたファイリングキャビネットで占められている。天井の隅にはカメラがボルトで固定されており、キャビネットの上にもいくつか仕掛けられている。メルヴィンの視界の端で、カーテンの後ろに人影もしくは物体が立っているのが見える。メルヴィンが顔を上に向けると、天井にいる何百匹ものクモが見え、それに驚いて飛び退いた際に足首を捻挫する。メルヴィンが少しよろめいて炉に倒れ込み、開けていた口が炉の金属製の縁と激突して、露出していた歯のほとんどが粉砕される。
名前: エージェント・エニス
映像報告: 寝室。室内はベッド・ドレッサー・本棚・机・椅子で占められている。それぞれの上にはカメラがドアに向けられた状態で散乱している。壁には複数の掲示板が掛けられており、それらに文書やメモがピンで留められている。その大半は画質の影響で判読が困難ではあるが、ほとんどに家屋の内部の写真が添えられている。エニスが何かを踏み、顔を下に向けると、床には数本の長い釘が貫通した木の板が複数存在し、そのうちの一つがエニスの足を貫通している。エニスが前方によろめき、釘の刺さった板に倒れ込む — エニスが両手を前に出して転倒を阻止しようとするが、両手にも同様に釘が貫通する。映像が途絶する前に、カメラが一瞬空中に持ち上げられる。



