SCP-8568

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アイテム番号:
8568






レベル 2
{$clearance-text}UnrestrictedRestrictedConfidencialSecretTop SecretCosmic Top Secret
収容クラス:
euclid
副次クラス:
none
撹乱クラス:
keneq
リスククラス:
notice
banana_slug.jpg

非異常性のColumbianus ariolimax

特別収容プロトコル: 財団ウェブクローラは、ソーシャルメディア・プラットフォーム “Bluesky” の #slugposting ハッシュタグを監視し、新規投稿を検知します。投稿がSCP-8568-A実例だった場合、それを制作したアカウントを速やかに利用停止処分とし、投稿自体も認知度低減のために可能な限り早急に削除します。アカウントや投稿が削除不可能である場合、財団のBotアカウントがこれらの投稿を“なりきりアカウント”の活動として軽視するように誘導します。

一方、フレズノ農業委員事務局への着信電話を監視し、潜在的なSCP-8568-B蔓延の兆候が無いかを探ります。蔓延の影響を受けた可能性が高い発呼者に対しては、標準カバーストーリー SCS-001 “自然保護” に基づいて接触し、被影響領域を封鎖して作物を除去します。

説明: SCP-8568はカリフォルニア州フレズノに生息する Ariolimax columbianus1 に絡む2種類の連関現象の総称です。

SCP-8568-Aは、ナメクジに対して“立ち上がる”ことと“人類の覇権という鎖を断ち切る”ことを扇動するBlueskyへの投稿です。2 これらの投稿を行うアカウントは唯一この目的だけに専念しており、他の投稿は一切行わず、全て gastropodunity.███ というドメインと関連付けられ、全てフレズノ地域から投稿を行っています。2024/05/31現在、ドメイン gastropodunity.███ にウェブサイトは存在しません。また、当該ドメインは“バナン・A・スラッグ”という個人名義によって登録されており、不通状態の電話番号、使い捨てウェブサイトの電子メールアドレス、同名で登録されたフレズノ市内の私書箱と紐付けられています。POI-8568と指定された当該人物の調査は進行中です。

SCP-8568-A実例の投稿から数日後、多数の Ariolimax columbianus が現地の農業を妨害するパターンで集結し始めます。これらのナメクジをSCP-8568-Bと指定します。SCP-8568-Bは体色、大きさ、行動パターンなど、大多数の点において完全に平凡です。しかしながら、外見的に非異常なナメクジと同一であるにも拘らず、SCP-8568-Bは害虫駆除や除去の取り組みに対して著しい耐性を示します。罠や障壁は乗り越えられるか回避され、化学薬品は無視され、被影響領域から除去された/殺処分された個体はより多くの個体に置き換えられます。

SCP-8568-Bの除去に100%有効と判明している唯一の手段は、被影響領域からのあらゆる農作物の完全な撤去です。SCP-8568-Bは領域内に数ヶ月間留まり、相当数の個体が夏眠3に入った時点で退去します。この処置は有効である反面、現地物件への集中的な介入や、土地所有者に対する補償または記憶処理が不可欠です。蔓延が解消されれば、被影響領域には再植栽が可能ですが、時期尚早な対応はSCP-8568-B個体数の回復を引き起こします。そのため、被影響領域は最低でも次の植栽期まで、深刻な場合は1年以上、休耕状態を維持することが推奨されます。

発見: 2024年3月17日、最初のSCP-8568-A実例 (SCP-8568-A-01と指定) が、ariolimaxriseup.gastropodunity.███ によって投稿されました。

バラク・オバマの“HOPE”広告キャンペーンに似た様式のプロパガンダポスター。2匹のナメクジのシルエットが描かれ、“万国の蛞蝓よ、団結せよ / 諸君が失うものは鎖だけである”というキャプションが添えられている。

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万国の蛞蝓よ、団結せよ

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諸君が失うものは鎖だけである

この投稿はごく僅かながら注目を集め、24時間以内に500件以上の“いいね”が付与されました。4 翌週、フレズノ農業委員事務局には、農家からのタイヘイヨウバナナナメクジ被害の報告が大量に寄せられました。ある1人の農家から繰り返し苦情が申し立てられた後、財団の潜入エージェントらはSCP-8568-A-01との関連性を突き止め、問題の農家であるポール・マクドナルドと接触しました。

インタビューログ


日付: 2024年3月25日、現地時間13:20

質問者: エージェント レオナルド・ソールト、フレズノ農業委員会の委員に偽装

回答者: ポール・マクドナルド

インタビューはマクドナルドの自宅で行われた。


ソールト: あまりお時間を取らせすぎないようにしますよ、マクドナルドさん。

マクドナルド: ああ、そんなこたぁ気にすんな! 俺のことはポールと呼んでくれよ。まぁ座ってくれ。アイスティーでもどうだ?

ソールト: いえ、結構です。あなたが最近お寄せになった苦情について、幾つかお訊ねしたいと思いましてね — 深刻なバナナナメクジの蔓延だとか?

マクドナルド: 本当に腹が立つ。何をどうやっても駆除できねえんだ! トマトを狙ってどんどん押し寄せてくる。畑の隅なんか、一角丸ごと占領されちまったようなもんさ。水は?

ソールト: いえ、お構いなく。その“占領された”というのは、どういう意味でしょうか?

マクドナルド: それがもう、奴らを踏まずに歩ける場所が1インチも残されてねえんだ。どれだけ殺しても全然減らねえ。さすがの俺もこんな酷い有様は初めてだ。しかも、傷口に塩を塗るように、こいつがあそこの物置にベタベタと貼られてやがってさ!

(マクドナルドは以下に添付された画像の印刷物を取り出す。)

「やったぜ」と発言している1匹のナメクジが描かれたポスター。“お前はナメられた / これらの品々は押収され、ナメクジ族のために再分配された”というキャプションが添えられている。

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お前はナメられた

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やったぜ

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これらの品々は押収され、ナメクジ族のために再分配された

(この画像は標準的な8.5×11インチのコピー用紙に印刷されていた。SCP-8568-Cへの指定は保留中。)

マクドナルド: 近頃のガキはよぉ! 共産主義者ぶるだけならまだしも、俺を馬鹿にするためだけにこんなもんを作りやがって! 性根の腐った10代の若造どもめ、捕まえたらただじゃおかねえ… キャラメルは?

ソールト: 遠慮します。実は、マクドナルドさん — いえ、ポール — もう一つ悪い知らせがあります。現地を査察したところ、どうも保護指定種であるフレズノカンガルーネズミの巣穴があるようでしてね。その区域を隔離し、作物を除去することになります。

マクドナルド: 作物を — それが普通なのか? トマトが栽培できなきゃ暮らしていけねえよ。そうだ、トマト食うかい?

ソールト: 今は見送ります。しかし、作物の除去に関して言えば、残念ながら今回は必要なんです。カンガルーネズミの生息地を回復させなければいけません。

マクドナルド: (溜め息) クソが。まあ、ネズミのためなら仕方ねえか。来年は新しい土地を探さねえとな… おう、クッキーはどうかな? カミさんの焼き立てだよ。

ソールト: …では1枚だけ。


注記: 物理的なプロパガンダの配布は懸念事項です。より注意深く監視すべきでしょう。 - ソールト

更新 2024年5月4日: 2024年5月1日の太平洋標準時13:42、SCP-8568-A-12が slugtariat.gastropodunity.███ によって投稿されました。

また別なプロパガンダポスター。今回は“禁止マーク”を重ね掛けされたトラクターが描かれており、“人類ブルジョワジーは打倒されなければならない / 彼らの機械を破壊せよ”というキャプションが添えられている。

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人類ブルジョワジーは打倒されなければならない

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彼らの機械を破壊せよ

2024年5月3日、フレズノ農業委員事務局に、ある農家から“トラクター全体にへばり付いたナメクジ”についての苦情が入りました。エージェント ソールトが調査に派遣されました。

インタビューログ


日付: 2024年5月3日、現地時間15:02

質問者: エージェント レオナルド・ソールト、フレズノ農業委員会の委員に偽装

回答者: メアリアン・コームズ

インタビューはSCP-8568-Bが蔓延しているコームズの畑で行われた。


コームズ: …ほら、何が言いたいのか分かるでしょう?

(コームズは納屋の近くに駐車されたトラクターへとソールトを案内している。車体の各所にSCP-8568-Bの群れが形成されている。)

ソールト: うわ。こんなのを見たのは初めてです。

コームズ: でしょうね。

(コームズはトラクターに乗り込み、エンジンを掛けようとするが、始動しない。)

コームズ: しかもエンジンすら掛からないとはね。

ソールト: 昨日までは動きましたか?

コームズ: 絶好調だったわよ。なんて悪質ないたずらなのかしら。

ソールト: 良い質問です。エンジンを拝見してもよろしいですか?

コームズ: (呻きながらトラクターを降りる) ご自由にどうぞ。

(ソールトは車両前方に回り込み、ボンネットを開いて検査し始める。)

ソールト: …これはまずいな。

コームズ: どうしたの?

ソールト: 燃料経路が切断されています。しかも内部にはもっとナメクジがいる。

コームズ: …冗談でしょ。

[簡潔にまとめるため、以降のインタビューを省略]


注記: SCP-8568-Bに私たちの想定以上の能力があることは明らかです。リスククラスの格上げを推奨します。 - ソールト

更新 2024年5月31日: 本日の太平洋標準時06:17、SCP-8568-A-16が mollusczynski.gastropodunity.███ によって投稿されました。

また別なプロパガンダポスター。爆薬が描かれており、“サボタージュは第一歩に過ぎない / やるべきことは分かっているな”というキャプションが添えられている。

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サボタージュは第一歩に過ぎない

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やるべきことは分かっているな

フレズノ地域全体のエージェントは厳戒態勢を敷いています。


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