クレジット
タイトル: SCP-8649 - 秘密作戦明かしてはならぬ所業
オリジナル: SCP-8649 - Covert Operations
原著者: ubergoober
翻訳者: DirStarFish
作成年: 2024年
参照リビジョン: rev.8
活性状態でのSCP-8649。
アイテム番号: SCP-8649
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-8649はサイト-99の保管ロッカー内に収容されます。最低でも2名のレベル4職員もしくは1名のレベル5職員からの許可証を得ていない職員は、SCP-8649への接触を一切許可されません。
インシデント8649-770を受けて、SCP-8649に割り当てられた職員は月に一度の厳密な心理検査を受けなければならず、ミルグラム忠誠度試験で最低でも72点以上を獲得しなければなりません。加えて、SCP-8649に割り当てられた職員は配属以前の財団及び財団指令に対する背任の前科が無いかスクリーニング検査を受けさせられます。
オペレーション8649-OTCについての情報はO5評議会だけが閲覧可能です。
説明: SCP-8649は一般的なコンパス特有の、針と印を備えた1台の小型方位磁針です。非活性時、SCP-8649の動作は普通の製品版コンパスと完全に同等です。標準状態では、SCP-8649は地球の北磁極1を指します。
SCP-8649の異常性質は選択対象者(“SCP-8649-1”と指定)の所在が割り出された時に発現します。SCP-8649の真上にSCP-8649-1の情報を記した媒体が載せられ、SCP-8649-1の実名と写真がSCP-8649に提示されると、SCP-8649は活性状態に入ります。SCP-8649の針は磁力で対象に引き寄せられているかのように、SCP-8649-1のいる方角を指します。SCP-8649-1が今いる場所を離れたり、移動した場合、SCP-8649の針が動いて、最新の状況を反映した方角を指すようになります。2
SCP-8649がSCP-8649-1の1m圏内に持ち込まれると、SCP-8649-1は常に臓器不全を体験します。よくある事例には、急性くも膜下出血や心不全が挙げられます。死亡したSCP-8649-1実例に行われた検死からは、常に対象が自然死を遂げたように見え、のみならず死体からは異常性質の痕跡が一切見つからないことが分かっています。この結果ゆえに、SCP-8649-1実例において誘発された死のプロセスは殆ど理解されていません。
SCP-8649は活性状態から約72時間後であるか、SCP-8649-1が死亡した後に非活性状態に入り、再び通常の挙動を示すようになります。
補遺8649.1: 発見
SCP-8649は1990年にニューヨーク州ニューヨークにて財団及び他の主要要注意団体の関係者として知られる人物達の間で起きていた、唐突かつ不可解な連続くも膜下出血死の報告を受けて発見されました。地元当局は当初、犯罪が絡んでいると睨み、犯罪捜査には財団が関わるようになりました。この時点でSCP-8649は財団によって押収され、異常物品としての機密指定を受け、目下の収容場所であるサイト-99へと輸送されました。
補遺8649.2: 実験記録
被験者:トンプソン博士。 レベル4上席研究員。直近のサイト司令部との理事会中、収容ポリシーに関する強い異議を唱える。男性。32歳。
手順: SCP-8649に写真とトンプソン博士の名前を伝え、即座にトンプソン博士の100cm圏内に引き合わせる。
結果: 成功。トンプソン博士はSCP-8649に引き合わされた2.3秒後に死亡した。死因は心不全と確認された。これはSCP-8649の効果と一致している。
被験者: エドガー・ローレンス。蛇の手上級構成員にして、財団のアノマリー収容に関する取り組みについての著名な批評家。男性。年齢不詳。
手順: 居場所特定のためにSCP-8649の運用を許可された財団特殊部隊が出動し、エドガー・ローレンスを終了する。
結果: 成功。ローレンスはマニトバにある自宅を特定された。彼は特殊部隊に遭遇し、部隊が1m圏内に入った直後、脳卒中で死亡した。これはSCP-8649の効果と一致している。
SCP-8649の実験はO5司令部の監視下で継続される予定です。
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以下の文書は監督者評議会員、並びにレベル5/8649クリアランスを付与された機動部隊ナル-1隊員のみに制限されています。









