SCP-866
評価: -3+x

アイテム番号: SCP-866

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-866は████████, ██████に位置する████████大学の高性能計算機センター内において現地で収容されます。SCP-866を収容している██階は恒久的に封鎖されており、許可されたSCP職員しか立ち入ることが出来ません。少なくとも2名のSCP職員が常にディーゼルバックアップ発電機を監視すべきです。これは、完全な電源供給停止により予測不能な数の職員損失や民間人犠牲者、予測不能な数の機材損失や獲得した実験データの完全損失、最悪の場合には[削除済]を発生させる可能性があるためです。入力端末へのアクセスはレベル4認証を持つスタッフのみに許されています。少なくとも2名の警備員がSCP-866のある部屋に在中し、いかなる個人も入力端末を超えてSCP-866へ進入することを防ぐべきです。許可の無いアクセスは記録されるべきですが、収容場所を考慮し可能ならば極端な手段は避けるべきです。

説明: SCP-866は20██年に構築された████シリーズのスーパーコンピュータです。その異常性質は、システムが物理的に利用可能なプロセッサの数よりも多くの計算ジョブを実行可能であることにより発見されました。この挙動の理由を突き止めるその後の試みは失敗に終わり、大学職員█名の消失を引き起こしました。詳細は補遺1.1aを参照して下さい。財団調査員はシステムの計算ノードのラックトポロジーが非ユークリッド幾何的であり、おそらくn次元超立方体構造であると断定しました。しかし、このことはそのスーパーコンピュータの処理速度の理由にはなりますが、その異常な計算の理由とはなりません。SCP-866への電源供給を停止する試みは即座に[削除済]を引き起こし、回収チームの全員を含む██名の転移及び消失という結果となりました。追加情報は[編集済]を参照して下さい。SCP-866をその場で管理することが考案されました。

補遺1: 財団スタッフによる大規模なシミュレーションや計算にSCP-866を利用することが成功しています。現時点において、SCP-866の性能限界は(存在するとしても)不明です。マシンには████████大学のシステムにおいて学生またはスタッフのアカウントを所持しているものならば誰でもリモートで接続することが可能です。[編集済]を付加することで財団関係者以外のアクセスは防止されています。

補遺1.1a: 現在までに█名の大学職員が発見されています。████教授は建物の地階で清掃スタッフにより発見されました。遺体の解析により、教授の死はSCP-866から電源を取り外す試みが行われた時と概ね一致していることが示されています。教授は部屋の壁に埋め[削除済]発見されました。死体の位置は████教授が始めは地下室で生きていたことを示しており、「丸め誤差により [解読不可][解読不可] 死亡」という言葉が教授の血によって書かれていました。建物のコンクリート壁のレーダースキャンが進行中ですが、他に注目すべきものは発見されていません。研究助手の████博士は、関係のない[編集済]に関する観測中にL3ラグランジュ点で発見されました。

補遺2: 現在実行中のジョブの解析によると、財団関係者によるタスクは5%未満であることが示されています。この値はサブミットジョブを増やしても増加させることが出来ず、ジョブサイズとマシンリソースが非線形関係にあることを示唆しています。現在までに、財団以外の他のジョブの起源を特定する試みは成功していません。現在までに観測された最も大きなジョブは“ao000002”によりサブミットされた“TSTWRLD1”から“TSTWRLD4”シリーズで、未だに実行中でありそれぞれがマシン全体のリソースの20%を使用しています。さらなる解析が求められます。

補遺3: 電源供給の停止が失敗した後に復旧されたログ

sysstat@███>プログラムはシグナル SIGSEGV, セグメンテーションフォルト を受信
sysstat@███>0x1c0005c2 in Kernel02 () at TSTWRLD2.c:34525
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>チェックポイントから再起動します
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>プログラムの再起動に成功
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>チェックポイントデータをロード中.................
sysstat@███>......................................................
sysstat@███>......................................................
sysstat@███>チェックポイントデータのロードに成功
sysstat@███>CRC チェックを実行中
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>CRC 完了
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>889 YB のデータが破損しています
sysstat@███>...
sysstat@███>エラー訂正を実施中..............................
sysstat@███>.....................................................
sysstat@███>.....................................................
sysstat@███>.....................................................
sysstat@███>456 YB のデータが復旧されました
sysstat@███>... 
sysstat@███>復旧不能データを削除します
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>...
sysstat@███>シミュレーションを継続します
sysstat@███>_

補遺4: TSTWRLD2 プログラムの調査ログ

█████博士の報告ログ
01.10.20██ TSTWRLD2 アプリケーションのプロファイルに失敗
03.11.20██ TSTWRLD2 により使用されているリソースへのアクセスに失敗
15.11.20██ TSTWRLD2 の並列通信の解析に成功
16.11.20██ コミュニケーションパターンの保存は外部ストレージ容量の不足により失敗
21.11.20██ 通信のサンプルを取ることに成功
05.01.20██ メッセージペイロード間の大きな相互依存性により複雑化しているサンプルの解析を実行
13.10.20██ サンプルの解析を行なう指数的解法としてスーパーコンピュータのリソースを使用することに成功
24.11.20██ 通信仮説を証明することに失敗。不十分なフィードバック
25.11.20██ 仮説をテストするために内部アプリケーションメッセージを傍受し、変更する権限を要請
実験ではシミュレーションで[編集済]市が格納されている配列インデックスを1要素分変更します
25.11.20██ 権限を受理。実験は完了しました。結果を解析します
26.11.20██ 調査は指示または[編集済]により中断されました。追って通知のあるまで実験は許可されません
衛星は、[編集済]市を含み軌道から離脱しつつある、10^^12^^立方メートルの体積を持つ立方体と特定される巨大な構造を検出しました。
28.11.20██ 調査の結果は█████博士のプログラミングにおいて丸め誤差エラーが発生した可能性を示しています

更新
アクティビティログに以下の出力が記録されていました。

TSTWRLD1 シミュレーション完了
TSTWRLD2 STEP 1 048 523 /1 048 576
TSTWRLD3 STEP 1 048 543 /1 048 576
TSTWRLD4 STEP 1 048 543 /1 048 576

さらなる調査が求められます。優先度 [編集済]

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