クレジット
翻訳責任者: Tetsu1
翻訳年: 2025
著作権者: MackIntoAction
原題: The Car Full of Peanut Butter
作成年: 2024
初訳時参照リビジョン: 21
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-8662
回収前のSCP-8662、SCP-8662-1の大部分が除去されている。SCP-8662がサイト-65に到着した際、トランクは満杯になっていた。
特別収容プロトコル: SCP-8662は収容室α12に指定される冷蔵・乾燥収容室に保管されます。配属されたレベル1職員は一日あたり少なくとも4 8 16 32 kg できる限り多くのSCP-8662-1を除去しなければなりません。SCP-8662のリアトランクは、収容室を退出する際に必ず閉じなければなりません。SCP-8662-1が除去され次第速やかに収容室の扉を閉めなければなりません。
説明: SCP-8662は、トランクが滑らかなピーナッツバター(SCP-8662-1)で完全に満たされた2003年モデルの赤いホンダ・シビックです。SCP-8662はサスカチュワン州プリンスアルバートにて、所定の交通違反取締において所有者が地元警察に呼び止められた際に発見されました。王立カナダ騎馬警察内の財団エージェントは民間の車両押収場から、SCP-8662-1が増殖しているようだと押収場の所有者が報告した後にSCP-8662を回収し、収容のためサイト-65に移送しました。
SCP-8662からSCP-8662-1が容量によらず除去されると、残されたSCP-8662-1は複製プロセスを開始し、これはSCP-8662のトランク 収容室α12サイト-65西棟を満たすまで継続します。除去したSCP-8662-1を再補充しても複製プロセスは停止しません。このプロセスの発生速度は除去されたSCP-8662-1の量に比例しており、最大値は不明です。
SCP-8662-1はSCP-8662のトランク 収容室α12サイト-65西棟の容量に達すると、別のエリアへのアクセスがない限りは複製を停止します。"アクセス"は必ず開いた扉、窓、その他固定された開口部を通して行われます。実験により、SCP-8662-1は施設の別の場所に移動する前に収容室α12を満たそうとすることが示されており、定期的な除去により収容可能です。
初期試験において、除去されたSCP-8662-1は複製に必要な性質を有しておらず、人間が消費しても安全だと示されました。身体スキャンでは、摂食後は通常の範囲をわずかに上回るドーパミン産生の軽微な増加がみられたことを除き、異常効果は確認されませんでした。サイトスタッフは個人的な使用のためにSCP-8662-1を合理的な任意の量要求することを許可されています推奨されています。余分なSCP-8662-1は焼却処分されねばなりません焼却炉が修理されるまでサイト保管庫に保存しなければなりません。
補遺:
メール 2015/12/21
やあクラレンス。
君から連絡があってとても嬉しいよ!メールをくれて良かった、予想だにしないサプライズだ。奥さんと子供たちは元気かな?この時期はそっちかなり寒いらしいね。それはそうと、残念ながらサイト-65への追加資金の要求は地域管理部に却下された。でも君は要領がいいだろ!きっと、予算に必要なものは全部直せるくらいの使える余地を見つけられるだろう。なんたって、そっちのサイトは何年も同じアノマリーを収容してるんだろ。きっとどうにかできる。
SCP-8662が何か面白いものだと判明したら連絡して。そうじゃなかったら、雪解け後に訪問するよ!1
かしこ
メール 2016/01/04
やあクラレンス。
ほう、そっちのスタッフは確かになかなかのもんだな。でもアイデアがある。ダブスをなだめるために新しい役職か何か与えてやったらどうだ?確かに彼はSCP-8662の保管のために冷蔵倉庫を諦めなきゃならなくなったけど、もっと重要だと思わせられるように「栄養監督官」とかなんとか呼んでみたりしたらどうだろう?2でも君は要領が良くて解決策を思いつくって俺は言ったからな。かしこ
メモ 2016/01/07
サイト管理官デスクより通達
2016/01/07
全職員へ覚書:
SCP-8662とSCP-8662-1の初期試験は完了した。SCP-8662-1は摂食しても安全だと考えられ、サイトスタッフは個人的な使用のためにSCP-8662-1の一部を要求することができる。サイトスタッフは責任をもって慎重にSCP-8662-1を使用することを求められ、またSCP-8662-1が依然として収容下にあることを思い出さねばならず、サイト-65から除去されてはならない。SCP-8662-1はダブスカフェテリアマネージャー栄養監督官から請求され、収容室α12(元カフェテリア冷蔵倉庫)から回収される。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
インシデント8662-A
2016/01/07、レジナルド・ダブスカフェテリアマネージャー栄養監督官はSCP-8662-1を毎日のサイトランチメニューに加えることを選択しました。ダブスカフェテリアマネージャー栄養監督官はSCP-8662-1の追加や潜在的なアレルギーリスクについての言及を怠りました。重度のピーナッツアレルギーを持つサミラ・パカン博士がチョコレートバナナスムージーを半分ほど飲んでいた際に、ダブスカフェテリアマネージャー栄養監督官はアレルギーのことを思い出しました。パカン博士はエピネフリン注射のため医療ステーションに急行されましたが、そこへ向かう途中でアレルギー反応の症状は見られませんでした。サイトの医療スタッフは、ピーナッツバターと生物学的に同一であるにも拘らず、パカン博士はSCP-8662-1に対してアレルギー症状を示さないと判断しました。
メモ 2016/01/08
サイト管理官デスクより通達
01/08/16
全職員へ覚書:
財団食品提供ガイドラインに従い、カフェテリアで提供されるあらゆる食品にアレルゲンのラベルを貼付する必要がある。SCP-8662-1はピーナッツバターと多くの類似性があるため、これはSCP-8662-1を含む。ダブスカフェテリアマネージャー栄養監督官は昨日の昼食にSCP-8662-1が含まれていたことをパカン博士に正式に謝罪し、サイトの医療スタッフはパカン博士のピーナッツアレルギーはSCP-8662-1には適用されないと判断した。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
インシデント8662-B
2016/01/10、SCP-8662-1の調達要求を完了した後、レジナルド・ダブスカフェテリアマネージャー 栄養監督官 カフェテリアマネージャーはSCP-8662の収容室を施錠したものの、SCP-8662のトランクを閉め忘れていました。結果として収容違反が発生し、SCP-8662-1が施錠された扉から収容室へと、そしてサイト-65のカフェテリアへと押し出されました。サイトクルーは追加のSCP-8662-1の清掃・焼却に成功しました。しかし、この除去によりSCP-8662-1の再生成速度が劇的に増加し、SCP-8662内に収容することが不可能になりました。SCP-8662-1の生産速度の驚異的な速さのため、一日あたりの新たな最小除去量の試験が開始される予定です。
メモ 2016/01/12
サイト管理官デスクより通達
2016/01/12
全職員へ覚書:
昨日のSCP-8662-1とパカン博士のオフィスを巻き込んだインシデントを受け、サイトスタッフは財団の性質上、適切なセキュリティクリアランスを持ちかつ訓練を受けた有能な清掃スタッフを獲得することが極めて困難だと改めて思い知らされた。これはパカン博士がSCP-8662-1にアレルギー反応を示さない限界をテストする適切な方法ではない。パカン博士のオフィスの壁からSCP-8662-1を除去する手伝いを望むサイトスタッフには残業を承認した。今後このような「悪ふざけ」をした職員は懲戒処分となることを伝えておく。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
メモ 2016/01/16
サイト管理官デスクより通達
2016/01/16
全職員へ覚書:
要求したSCP-8662-1は責任ある方法で使用しなければならないことをスタッフは思い出す必要がある。よって、非公式のSCP-8662-1早食い競争は中止された。非公式のSCP-8662-1アノマリー彫刻コンテストもまた中止された。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
メモ 2016/01/17
サイト管理官デスクより通達
2016/01/17
全職員へ覚書:
SCP-8662-1で私の頭部の像を作って「興覚まし屋」とラベルを付けた者は懲戒処分とする。サイトセキュリティは許可されていない方法でSCP-8662-1を使用するスタッフを監視するものとする。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
メモ 2016/01/19
サイト管理官デスクより通達
2016/01/19
全職員へ覚書:
財団には報告書の作成と提出についての既存のプロトコルがあり、SCP-8662-1は報告書の編集目的に使用してはならないことを思い出させておく。加えて、「レベルピーナッツバター」クリアランスなどというものはないし、もしあるとすれば私は必ずそれを持っているはずだ。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
メモ 2016/01/21
サイト管理官デスクより通達
2016/01/21
全職員へ覚書:
私が中にいないときは、私のオフィスは厳格に立ち入り禁止だ。また、昼食を盗むことは倫理規定違反であり、なくなった昼食をSCP-8662-1と交換することもまたしかりである。私の昼食を盗んだ者がいれば、それを返すかSCP-8662-1を含まないものと交換してもらえれば幸いだ。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
メモ 2016/01/23
サイト管理官デスクより通達
2016/01/23
全職員へ覚書:
サイトセキュリティスタッフはSCP-8662-1は「非致死性兵器」ではないことを思い出さねばならないし、SCP-8662-1で「サイト要塞」を建設するのを止めなければならない。非公式のSCP-8662-1フードファイトは中止された。これ以上SCP-8662-1関連の活動はお控え願いたい。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
メモ 2016/01/24
サイト管理官デスクより通達
2016/01/24
全職員へ覚書:
私の車のトランクをSCP-8662-1で満たすのはまず間違いなく倫理規定違反だろう。どうやってあんな量のSCP-8662-1をあそこに持っていったのか見当もつかない。とことん掃除してもらわねばならないが、当然民間の洗車場に持っていくわけにはいかない。廃棄以外の理由でSCP-8662-1を収容下から除去することは今後一切禁止とする。丁寧に求めたんだが、明らかに無視されていた。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
メモ 2016/01/25
サイト管理官デスクより通達
2016/01/25
全職員へ覚書:
まあ面白いのはわかるが、等身大の像を作って白衣を着せてIDバッジをつけて、私を怖がらせる行為は良くない。パカン博士のオフィスにあの馬鹿な像を置いて、またオフィス全体をSCP-8662-1で覆いつくした。私は皆が良い職場環境を作ってくれるよう働きかけていて、ピーナッツバター像はその中でも一番要らないものだ。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
メモ 2016/01/26
サイト管理官デスクより通達
2016/01/26
全職員へ覚書:
いいからやめてくれ。やめろ。もううんざりだ。今日来たら、私のオフィスの全部がSCP-8662-1製の1:1スケールモデルに交換されていた。もう私は充分苦しんだじゃないか。冷蔵倉庫に鍵をかけて、その鍵を捨てることにする。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
インシデント8662-C
2016/01/26、サイト管理官ジョンソンはSCP-8662のトランクの外にある全てのSCP-8662-1の焼却を命じました。サイトスタッフによる最善の努力にも拘らず、SCP-8662-1の再生成速度は除去の試みを上回りました。除去された莫大な量のSCP-8662-1はサイトの焼却炉に恒久的な損傷を引き起こし、破損状態にしました。SCP-8662-1は収容室に収容され、除去されたSCP-8662-1は保管庫に置かれました。このインシデントの後、サイト管理官ジョンソンは4日間の休暇を申請しました。
インシデント8662-D
2016/01/28、サイトスタッフの重大な怠慢により、SCP-8662-1が収容室から拡張しサイト-65のカフェテリアを埋め尽くす収容違反が発生しました。その後廊下まで拡大し、西棟全体を埋め尽くしました。収容違反に関与した職員は不明ですが、誰かがサイト管理官以上のクリアランスを偽装して収容室を開けたものと考えられています。調査は進行中です。
インタビュー: インシデント8662-D
インタビュー対象: レジナルド・ダブス、サイト-65カフェテリアマネージャー
インタビュアー: クラレンス・ジョンソン、サイト-65管理官
同席者: アレクサンドラ・デュ・フレイ隊長、サイト-65セキュリティ主任
前記: このインタビューはサイト管理官ジョンソンによって開始され、彼はダブスカフェテリアマネージャーがインシデント8662-Dに関連するインシデントの背景にいるものと考えていた。
<記録開始、2016/01/31 10:15>
ジョンソン博士: よしダブス、これが貴様のせいだとはわかってるぞ。白状しろ。貴様が収容室α12の扉を開けっぱなしにして、SCP-8662-1の収容違反を引き起こしたんだ。
ダブスカフェテリアマネージャーは返答しない。
ジョンソン博士: 丸一日あるからな。貴様が自分から吐かないってのなら、こっちは[デュ・フレイ隊長に]とことん殴らせるまでだ。
ダブスカフェテリアマネージャーは返答しない。
ジョンソン管理官が椅子から立ち上がりダブスカフェテリアマネージャーに近付くと、何かが動く音が聞こえる。
ジョンソン博士: うわ何じゃこりゃあ!
ジョンソン管理官は慌てて部屋を出る。扉がバタンと閉まり、ピーナッツバターがカーペットの床に落ちる音がする。
<記録終了、2016/01/31 19:17>
結: テープが切れた時点で記録は終了した。退出後、ジョンソン管理官はオフィスに戻り、数時間にわたって閉じこもった。デュ・フレイ隊長は彼女もダブスカフェテリアマネージャーも部屋にいなかったと報告し、ジョンソン管理官はSCP-8662-1でできた等身大の像と会話していた。この像の作成者は不明。
メモ 2016/01/31
サイト管理官デスクより通達
2016/01/31
全職員へ覚書:
本当か? 本当か? よし。わかった。数日の休みを終えて、SCP-8662-1のない普通のいい日を期待してたのに、どういうわけかサイト-65の西棟全体がSCP-8662-1で埋め尽くされていた。西棟。全体。が。お前たちの誰かが犯人だ、必ず見つけ出す。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官
メモ 2016/02/01
サイト管理官デスクより通達
2016/02/01
全職員へ覚書:
SCP-8662-1彫像コンテストはサイト管理官により承認されました。
— クラレンス・ジョンソン博士、サイト-65管理官




