SCP-871
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SCP-871の一例

アイテム番号: SCP-871

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: それぞれの生成されたSCP-871は、別々の施錠されたコンクリートの部屋において、移動できない木製のテーブルの表面に固定された金属製の皿の上に保持する必要があります。生成されたSCP-871を収容するそれぞれの部屋は、有線のカメラを経由して24時間体制で監視し、各映像は15分ごとにチェックします。

SCP-871の置き換えが発生した時には、警備員が3名のクラスD職員をその部屋まで護送し、そこに閉じ込めてSCP-871を食べ尽くすように促してください。この作業に1時間以上はかかりません。もし更なる動機付けが必要な場合は、そのSCP-871に割り当てられたクラスD職員一名の解雇が認められます。生成物の消費が済んだ後は、クラスD職員およびその部屋を徹底的に調査します。生成物が一片も残されていないことが確認できるまで退出は許可されません。その後、次の生成物が現れる準備として大皿とテーブル、部屋を清掃します。

SCP-871の消費に協力的であることを示したクラスD職員は、更なる消費に志願することが許可されます。非常に有用であると見受けられた職員は毎月の解雇が延期される可能性があります。そのような職員はいかなる状況であってもSCP-871以外のSCPとの接触は許可されません。

いかなる種類のデザートも、生成されたSCP-871を収容する全ての施設において提供してはいけません。

説明: SCP-871は237個のケーキのコレクションです。個々のSCP-871は見た目や大きさが多種多様であり、人間によって「ケーキ」と記述される全範囲の食べ物を含みます。これまでに観測されたケーキのなかで最も小さいSCP-871は15gのミニチュアカップケーキです。最も大きなものは22kgのバウムクーヘンで長さが2メートルあります。

どのSCP-871も、人間や、その集団によって消費されると、およそ24時間後に類似したケーキに置き換わります。このケーキは以前に食べられた場所の近くの平らな面に出現します。人間以外の動物に食べられることを含む、人間によって食べられる以外の方法で十分な損傷を負ったケーキは瞬時に新しく入れ替わります。この方法で再生されたケーキは置き替えまでの残り時間を元のケーキから受け継ぎます。SCP-871が置き換わる原理は、現時点では不明です。

個々のSCP-871の置換されたケーキは、時間をかけて "変異"することが観察されています。置き換えにより様々な小さな特徴の変化が起こり、置き換えのおよそ5%で大きめの変化が起こります。大量のケーキを食べることによって起こる例外を除き、多数のケーキを消費した場合であっても、SCP-871を消費することによった有害な影響は観測されていません。

SCP-871の危険性は食べられなかったケーキから生じます。消費されなかったどのSCP-871からも、24時間後に新たなケーキがその付近に生成されます。これは通常の"置き換え"の動作と似ていますが、元のケーキは24時間毎に置き換わる同様の特性を示し続けます。この動作は生成物の10%以上の部分が消費されないままであった全てのケースにおいて観測されました。SCP-871の生成を停止する手段が存在しないため、どの管理されていないケーキも指数関数的に増加し、直ちに収拾不可能になる可能性があります。現在、20,000個以上のSCP-871のケーキを管理して維持するための方法はまだ編み出されていません。一つのSCP-871によって起きる歯止めのきかないケーキの大発生によって、80日以内に地球が居住不可能になると見積もられています。

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