SCP-8714

評価: +5+x

アイテム番号: SCP-8714

オブジェクトクラス: Eparch1/Safe

特別収容プロトコル: SCP-8714-A, B, Cの各オブジェクトは個別に標準的なSafeクラス収容コンテナに入れて保管されます。これ以上のプロトコルは必要ありません。

SCP-8714-Dは非異常な放射性物質の保管を安全にするための、追加のプロトコルが指定されています。

SCP-8714は、英国ノーサンバーランド州の故アレクサンダー・ブラントⅢ世卿2の邸宅から回収された物品のコレクションです。SCP-8714コレクションは、邸宅が火災で消失し、ブラント卿が逝去された後に、邸宅の地下室の隠し扉の奥に存在していた小部屋から発見されました。

SCP-8714-Aは『コルヴィナのサガ』(Corvina Saga) と題された、古ノルド語、新フサルク文字で記された中世の写本です。SCP-8714-Aに異常な性質は確認されていません。

写本の最初の部分は、「ノルウェーから来たキリスト教徒の王」が異教徒の戦士の拠点との戦争に備える様子を描いています。「神 (God) が彼に味方」しているにも関わらす、王は敵の伝説的な力を依然として恐れていました。「首長」(The Chief)3と呼ばれる人物が王への奉仕を誓い、「神からの武器」を提供することを申し出ています。

戦いを描写した部分は損傷しており、判読不能です。続く部分では、武器が成功を収めたにも関わらず、王が罪悪感に苛まれている様子が描かれています。王は「首長」との契約を遵守し、「金と肉体」(gold and in flesh) で報酬を支払う一方で、「神聖な」(divine) 武器の全てを破壊するよう命じます。該当箇所が部分的に破損しているため、取引の正確な内容は不明ですが、「首長」が報酬の一部として、敗北した異教徒の死体を要求したと推測できます。

写本の最後の部分には、原始的な銃器と思われる設計を詳述した、一連の図面と指示が含まれています。この銃器の設計には異常な部品は見当たらず、また少なくとも理論上は機能するように見えます。

SCP-8714-Bは2つの石棺の組で、それぞれに古ノルド語の碑文が刻まれています。1つ目の棺には、大まかに言って「死産・無駄・失敗」と訳されるラベルが刻まれ、10世紀の様々な国の金貨、宝石、その他の貴重品が敷き詰められています。金貨の中に埋もれて人間の骸骨があり、10世紀のデンマークの鎧を身にまとっています。その他の特徴として、ヘルメットには未確認ながら弾丸によると思われる衝撃痕があります。骸骨の胸部、およそ心臓の位置には、鳥類の頭蓋骨と脊椎があり、これらはワタリガラス (Corvus corax) の胚の残骸と特定されています。

もう1つの棺には、金液、ヒトおよびカラス科由来の有機物、およびビス(2-クロロエチル)スルフィド4からなる有毒な水性混合物が内部に存在しています。有機組織の痕跡は、癌の増殖に類似した急速な細胞複製と、壊死の特徴を呈しています。この棺には「強化・効果的・成功」のラベルが刻まれています。

SCP-8714-Cはホルムアルデヒドで満たされた3つのガラス瓶の組です。第一の瓶には「バラクラヴァから回収された標本」(Specimen retrieved from Balaclava) とラベルが貼られており、ワタリガラスの結合双生児の標本が収められています。第二の瓶には「スピオン・コップから回収された標本」とラベルが貼られ、四枚の翼を持つワタリガラスが収められています。第三の瓶には、食べかけのような状態の人間の心臓が収められており、その内部にはワタリガラスの胎児が存在しています。ラベルには「ソンムから回収された標本」と記されています。心臓にはビス(2-クロロエチル)スルフィドの痕跡が発見されました。

SCP-8714-Dは構造的な完全性を損なうことなくサイト-██へ移設されました。SCP-8714-Dは中世スカンディナヴィア、ゴシック・カトリック、ロシア正教の伝統的な建築要素が融合した小さな木造の礼拝室です。内部には木製の長椅子が3台あり、第一次世界大戦時代の戦闘服を着た7体のミイラ化した死体がベンチに座っています。全ての死体には内側から突き破られたような胸部の傷跡が見られ、また心臓が欠損しています。法医学的分析の結果、死因はビス(2-クロロエチル)スルフィド中毒である可能性が高いことが示されています。

内陣には金色の祭壇があり、『ヨハネの黙示録』、『巫女の予言』、『ギュルヴィたぶらかし』から参照された、キリスト教およびノルド人たちの信仰における終末論的モチーフが装飾として描かれています。おそらくニーズヘッグと黙示録の獣が融合したものと思われる、人間の頭蓋骨および骨から出来た7つの頭を持つドラゴンが、繰り返し登場するモチーフとして現れています。

祭壇の上部には、飛行機のブループリントと思われるものが描かれた木製のレリーフがあります。レリーフのデザインにラベルや説明書きなどはありませんが、ボーイングB-29スーパーフォートレス爆撃機のものと非常に類似しています。頭、手、足、腕、およびその他の、切断された複数のミイラ化した人体部品が、飛行機の描写の「翼」部分に釘で打ち付けられています。法医学的分析により、少なくとも49体の遺体が存在することが明らかとなっています。

祭壇には7つの壁龕へきがんがあり、そのうち4つは空で、残りの3つにはワタリガラスのミイラ標本となった遺体が安置されています。これらの標本は、異常に大きいこと、余分な眼や手足を有しているなどの、いくつかの身体的逸脱を示しています。それぞれが金の冠をかぶり、現代英語で「最高情報責任者」、「最高技術責任者」、「最高執行責任者」と刻まれています。

祭壇の足元には鉛で裏打ちされた2つの櫃があり、どちらにも「Telum ex deo」5という銘が刻まれています。片方の櫃の中には、濃縮されたウラン235でできた9個の輪が収められています。もう片方の中には、同じ素材でできた6個の、やや小さめな輪が収められています。SCP-8714-D内に存在する濃縮されたウラン-235の量は64kgです。

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