SCP-8796。
アイテム番号: SCP-8796
オブジェクトクラス: Zeno
特別収容プロトコル: SCP-8796施設はフロント企業を通じて取得されました。アトラクションが活性状態にある間、民間人の立ち入りは制限されます。活性状態のSCP-8796を通過したことが判明した人物は、活性期間が終了するまで低警備拘留下に置きます。
説明: SCP-8796はケンタッキー州スタンフォードにあるお化け屋敷アトラクションです。1982年に建設され、地元の小売業者であったベンソン食料雑貨店が、当時陥っていた経営難にも拘らず協賛していました。アトラクションは曲がりくねった一本道の暗い廊下から成っており、来場者は徒歩で進むことが期待されています。下記要素が存在する時、アトラクションは活性状態にあると見做されます。
- ベンソン食料雑貨店の顧客サービス従業員用のエプロン及び制服を着ている、擬人化された野菜のアニマトロニクス3体1。2分おきに、これらのアニマトロニクスは強力な逆光で照らされ、近くのスピーカーからは調理器具の短いコマーシャルが著しく劣悪な音質で流される。アニマトロニクスとしての機能にも拘らず、これらのオブジェクトは動かない。
- 布地と針金で構成された巨大な人間の頭部のレプリカ2個、男性及び女性。これらは、近くの床に設置された重量センサーが作動すると、ロープに吊るされた状態で天井から落下し、首吊りに似た様相を呈する。どちらの頭部からもかすかにホルムアルデヒドの匂いがすると指摘されている。
- 白いベッドシーツを被り、インスタントカメラを所持したスタッフ1名。この人物は定期的に来場者に近付き、記念写真の撮影サービスと引き換えに金銭を要求する。アトラクション内が暗く、カメラのフラッシュ機能が無効になっているため、写真には何も写らない。
- 角縁眼鏡を掛けた鮮やかな色の擬人化された鳥の着ぐるみを着用したスタッフ1名。この人物は来場者と交流しないが、暗い場所に常時待機し続ける。質問を受けた場合、自分はライスクリスピー・シリアルのマスコットであるという不正確な自己紹介でのみ応じる。
- アトラクション内に均等に配置され、辛うじて聞き取れる程度の音量でクリスマス・キャロルのポップカバー曲を再生している隠しスピーカー5個。
- 出口付近の照明の無いガラスケース内に直立状態で展示されている、防腐処理・断頭されたフレデリック及びリア・ベンソンの死体。フレデリック・ベンソンの死体は頭部だけでなく、左腕も欠落している - これは1977年に彼の死因となった交通事故によるものである。
スタッフ役は、必要な衣装を着用し、役割を一定の精度で遂行できるならば誰でも担うことが可能です。上記要素が存在する状態のSCP-8796を完全に通過した来場者は、次のような即時の影響を受けます。
- SCP-8796内で経験した出来事に関する明確な記憶の欠如。
- SCP-8796に対する概ね中立的ないし肯定的な意見。来場者の約60%は、友人や家族にも当該アトラクションを薦めたいと述べた。
- 上記の意見にも拘らず、自らがSCP-8796に再び入場することへの完全な拒否反応。
- 首や肩の軽い強張り。
- 様々な地域密着型及び全国規模の小売店における、過去25年間のパン及び牛乳の価格変動についての詳細な知識。
- かつて有していた口笛及びジャグリングの能力の完全な喪失。
- 信頼できる強壮な友人または家族が最低2人同伴していない限り、大手チェーンの食料品店に入店することへの拒否反応。
上記に加えて、活性状態のSCP-8796を通過した人物らは例外なく、その後2年以内に以下のいずれかの活動を組織するか、参加するか、あるいは何らかの形での貢献を試みるようになります。
- バルデスまたはコンスタンティニディス系列のスーパーマーケット・シンジケートに対する業務妨害。
- デメトレ・コンスタンティニディスの暗殺。
- フェリペ・バルデスの暗殺 (既に関連性無し、補遺を参照) 。
超常的な効果は1984年、リア・ベンソンの死後に発現したようです。彼女はベンソン食料雑貨店の破産申請から1週間後、同店の青果コーナーで縊死体として発見されました。
これまでのところ、SCP-8796を改造して代替ターゲットを選択させることが可能かは確認されていません。アトラクションのレイアウトや内容に対する大規模な改変は、いずれもその効果を完全に無効化するだけです。この分野についての研究は現在進行中です。
補遺: 1997年3月24日、バルデス・コーポレーションのCEO フェリペ・バルデスの断頭された死体が、本宅のガレージに駐車された車内で発見されました。バルデスの専属運転手 ジョイス・マッキンリーは、約6週間前にSCP-8796を訪れていたことが判明し、第一容疑者となりました。サイト・ブラックでの超法規的尋問を通して自白が得られました。
共犯者、関連する第三者、フェリペ・バルデスの切断された頭部の所在に関する情報は、強化尋問によっても一切得られませんでした。容疑者は主な犯行動機を“復讐”だと述べましたが、具体的な説明を行いませんでした。


