SCP-882
評価: +95+x
Gears2.jpg

SCP-882

アイテム番号: SCP-882

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-882は海水濃度40%以上の液体環境内に常に保持されていなくてはなりません。対象は金属を使わない手段によって停止した状態を保持されます。現時点では毎日交換される綿のロープが使用されています。対象の錆の剥離具合は毎日チェックしてください。SCP-882のいずれかの部分が錆でコーティングされていないと判断された場合、すぐに海水濃度100%の液体に浸漬させる必要があります。水は海から直接取得してください。対象が再び錆でコーティングされた事が確認できるまで、海水濃度を低減させてはなりません。

SCP-882の保護領域内に金属を置いてはいけません。有機材料のみ持ち込むことができます。対象に直接触れる場合は厚い綿の手袋を使用してください。対象と接触した金属は熱切断し、溶かし、別のエリアに移送した後、100%の海水に浸漬させてください。

スタッフの聴覚に問題が報告された場合は直ちに確認し、影響を受けた担当者は十分な心理検査を受け、その結果に応じて別の施設へ移送されるか[削除済]において恒久的に隔離されます。

説明: SCP-882は歯車、ケーブル、滑車、ねじ、及びベルトなどがランダムに組み合わさった構造物であり、それら全ては様々な金属による合金で作られています。発見時のサイズは約87m3でしたが、現在のサイズは約12m3となっています。SCP-882は海中では極めて早く錆びます。対象に識別可能なエネルギー源は発見されていませんが、全ての部品は錆でコーティングされていない場合、稼働し始めます。SCP-882はどの様な活動状態であっても、常に完全な静寂を保ちます。

対象に金属質の物体が触れると、それが何であれ結合し、数日の期間を経て対象の新たな一部となります。有機物はこの影響を受けません。SCP-882はその組成に統一性が無く、鉄、錫、金、その他未確認の金属を含む合金から作られていますが、航空機用のチタンを上回る抗張力、頑丈さを持ち、さらに優れた弾力性も持っています。また驚くべき事に、主要部品の小さな一部分ですら溶断するために数時間集中して炎を当てる必要がありました。

対象に長期間接近していた被験者は研削と機械音の幻聴を聞くようになります。この幻聴の強さは徐々に激化しますが、これはSCP-882に別の金属を投げ入れることによってのみ弱めることができます。幻聴が最大まで悪化すると被験者は耐えられなくなりSCP-882に身を投げ、ほぼ即死します。多くの場合被験者の死体は損傷が酷く、回収は不可能となります。

SCP-882はバンクス島の北東海岸で回収されました。回収地点から半径1マイル内の金属及び金属の鉱石はすべて失われていました。SCP-882はそのエリアの幾何学的中心で発見されました。その時SCP-882は海水に沈められていました。周囲には数年前に廃棄された小さな町が見つかりました。SCP-882が回収されると、すぐに錆が剥がれはじめ、様々な部品が稼働を開始しました。いくつかの事故の後、ギアーズ博士はSCP-2519をループ再生する事を許可し、これによりオブジェクトの動きが効果的に軽減され、安全なアクセスが可能となりました。その後SCP-882は切削され、現地で収容されました。

注意: SCP-882の保管エリア内にSCP-271及びSCP-217の汚染実験体を近づけないでください。

追記: 詳細についてはインタビュー882-1を確認してください。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。