SCP-8905
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アイテム番号: SCP-8905

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-8905はサイト-393の低リスク高価値棟に収容されています。

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稼働中のジェットタービンの前に配置された後のSCP-8905の拡大写真。

説明: SCP-8905はアメリカ合衆国の郵便南京錠であり、現在は塗装された金属製の箱を施錠しています。SCP-8905は解錠の試みに強い抵抗を示します。従来のピッキング、物理的損壊、異常な手段による回避は成功の兆候を見せていません。SCP-8905の取り付けられている箱には、極めて高価値な異常物品が入っていると考えられています。

発見: SCP-8905は、マーシャル・カーター&ダーク社倉庫への襲撃時に発見されました。この襲撃は同社による最近の複製ダスト1及び聖人スポンジ2の出荷を妨害するためのものでした。倉庫の奥の部屋を探索中、エージェントは仮設オフィスとして再利用された保管室を発見し、その中央にSCP-8905が置かれていました。部屋には箱を開ける計画が次第に詳細に書かれている数個のホワイトボードが存在しました。多数の道具や種々雑多なオブジェクトが床に散らばっており、異常な機能を有するものもありました。

MC&Dの従業員は既に箱の中身を知っていたものと考えられます。それゆえ、回収された文書の中に、中身が何であるか明示的に述べられたものはありませんでした。しかしボード上のいくつかのメモにはその中身について、具体的にはそれを使用することでどのような製品が作成できる可能性があるかを曖昧に示唆しているものがありました。製品には、サーキックのウォーターパーク、あの世への帰還休暇、「ロッキー・プルガトリオ・オイスター、デミウルゴスの睾丸揚げ」が含まれます。

実験: SCP-8905で閉じ込められたオブジェクトの価値の高さと、財団の使命における優先度の低さから、箱の中身を突破する実験はレベル3研究員メルビン・ロード博士の監督下に置かれました。3

実験 #1
場所: サイト-393

実験: SCP-005を使用する。

結果: N/A

実験は却下された。SCP-005の高価値性とSCP-8905の低優先度性のため、クロステストは許可されなかった。

付記: 試してみる価値はあった。 - ロード博士


実験 #2
場所: サイト-393

実験: 内視鏡を鍵穴に挿入し、解錠に必要な鍵の種類を特定する。

予算: $61.23 -[サイト管理官により承認]

結果: 内視鏡は鍵穴に挿入された。内視鏡の先端はすぐに鍵穴の反対側から出てきた。様々な位置に複数回挿入された後、実験は失敗と判定された。


実験 #3
場所: サイト-393

実験: 大型ドリルを使用して箱の一面に穴をあけ、中身を容易に取り出せるようにする。

予算: $110.09 -[サイト管理官により承認]

結果: 箱の内部は完全に詰まっていた。それにも拘らず、容器を振ると内部が空であるかのように中身が動いた。


実験 #6-19
場所: サイト-393

実験: 錠を破壊するために様々な異常・非異常な方法を実行する。

予算: $280.00 -[サイト管理官により承認]

結果: SCP-8905は以下に耐性を示した。

  • 大槌による鈍力
  • ブロートーチ、高圧水、浸炭工具、レーザーによる切断
  • 液圧プレス
  • 酸分解
  • アルカリ分解
  • 真空曝露による急速な加減圧
  • 放射線崩壊

更に、AO-77554が使用された。SCP-8905を打つと、錠は打たれた方向と反対方向に重力をシフトし、塵や微粒子を表面から放出して彗星の尾を形成した。宇宙空間のように見える視覚異常が部屋の中をSCP-8905の反対側へと移動した。それが通過すると、SCP-8905は異常な振る舞いを停止して標準状態に戻った。財団の天文学者は空に新しい彗星を観測しなかった。


実験 #26
場所: サイト-393

実験: 標準的及び奇跡論的なピッキングの高度な技術を有する財団エージェントで構成される機動部隊オミクロン-4("ピンタンブラーの魔術師")がSCP-8905をピッキングするよう指示された。彼らは、現場作業時に通常割り振られるあらゆるリソースを与えられた。

予算: $2,169.95 -[サイト管理官により承認]

結果: 機動部隊オミクロン-4の隊員5名はSCP-8905のピッキングを開始した。SCP-8905を開けることができずに2時間半が経過した後、エージェントらは作業を中断し別の選択肢について議論した。SCP-8905が開くまで中止せずに実験を継続することが決定された。18時間後、機動部隊オミクロン-4の全隊員が疲労により無力化したため実験は中止された。


実験 #37
場所: サイト-393

実験: エージェント・スモールズは、体格に合わせた標準的な探査用具と記録機器を装備してSCP-8905の鍵穴に挿入される。

予算: $2,532.32 -[サイト管理官への繰り返しの要請により承認]

結果: エージェントは、多数の行き止まり、落とし戸、秘密の通路がある広大な金属の迷宮を記録した。約5時間後、エージェント・スモールズの通信装置との接続が失われた。この無線沈黙が4日間続いた後、エージェントは明らかに身体を洗っておらず髭の乱れた状態で鍵穴から出てきた。スモールズは不確定な期間迷子になり、敵対的なホコリダニ、クマムシ、「あの緑の芽みたいなの」を食べて生き延びなければならなかったと報告した。


実験 #63
場所: サイト-393

実験: 存在論結合システム(O.L.S.)を使用し、「アンロック」の概念とSCP-8905の概念的具現化を結びつける。

予算: $5,218.75 -[地域管理官により承認]

結果: 「アンロック」の概念はSCP-8905で反射し、近接する別の概念に埋め込まれた。研究チームは当初これに気付いておらず、O.L.S.にエラーが生じたものと考えて操作を繰り返した。その結果、

  • 靴紐がほどけ、
  • 背後の研究員らの困難が解決し、
  • 武器庫の銃は過剰な銃弾を入れながらも弾倉が空になり、
  • スコットランドの多数のビーバーダムが崩壊し、
  • サイト職員数名が虐待的関係から抜け出し、
  • 実験室の床の分子の結合が切れた。

O.L.S.が複合的なスラリーに沈んだため実験は中止された。


実験 #97
場所: アメリカ合衆国オクラホマ州、太陽系外大使降下地点B

実験: 要注意種族-9235の連絡係に接触し、このような性質を持つアノマリーにどのように対処しているか知見を求める。連絡係とは銀河間アインシュタイン=ローゼン通信中継器を使用して接触する。

予算: $10,985.01 -[部分的に監督司令部により承認、部分的に自己資金]

結果: 連絡係は部屋にテレポートしてSCP-8905を見ると、笑って研究チームを指さし去っていった。


実験 #166
場所: サイト-███

実験: ロード博士はSCP-738へのアクセスを許可され、SCP-8905の開け方を実体に訊ねる。

予算: $31.00 -[自己資金]

結果: ロード博士と実体の会話内容は以下に転写されている。

実体: ごきげんよう博士! 汚れ仕事のためにモルモットを代わりに送るのではなく、お前たち白衣が直接会話に来てくれるというのは毎回大変喜ばしいものだ。

ロード博士: 白衣は着ていない。6雑談はよそう。

実体: 比喩表現だよ。もちろん私の仕事では細部にわたるまで悪魔が潜む。人生はギブアンドテイク、あるいは勝ち負けの連続だ。食物連鎖、資本主義、毎日の小さな約束や嘘、その全てがこの法則に従う。だが可能性の泉が無限にあるとしたら、どのような犠牲でも大きすぎることはあるだろうか? さて。今日はどのような傲慢を犯したい? 知識、力、あるいは…… もっと個人的な何か

ロード博士: SCP-8905を開けたい。

実体: すまない、できない。

[記録上に沈黙。]

ロード博士: い- 今のは何かのフリか?

実体: いや、本当に無理だ。すまない。

ロード博士: ……それで終わり? 我々では十分な対価を支払えないなどという大袈裟な話はいらない。純粋に無理なのか?

実体: 何といったらいいか。それは私の力の範疇にない。

[ロード博士はため息をつき、指で鼻の頭を押さえる。]

ロード博士: わかった、じゃあSCP-8905を開けられるものが欲しい。

実体: それにはサピエンス・サピエンス、サピエンス・シー、サピエンス・トゥムリ、サピエンス・ディセンサス、サピエンス・ダエーワ、ギガントロピテクス・サピエンス、サピエンス・イグノトゥス含む、お前自身以外の全てのHomo sapiens個体の死が必要となる。

[実体が話す間、ロード博士は椅子から立ち上がって部屋を出ようとする。]

実体: 本当に昇進したいなら私にそう頼めばいいからな。

[ロード博士は実体に注意を払っていないように、出口へと歩き続ける。]

ロード博士: 当然それが役に立たないことは知ってるだろ。当然あれがお前に打ち勝ってくる別の方法を見つけてくることは知ってるだろ。当然あのクソ錠が聖書のクソ悪魔よりも死ぬほど強力だってのは知ってるだろ。

実体: もしもし? しわくちゃのシャツの男? 私を無視する気か?

ロード博士: これは何か月ぶりかの$5000未満で実行した実験だ。結局得られたのは悪魔さんの「んなもん知ってるわけねぇだろ」って言葉だけか!

[ロード博士は部屋を出て、大きく音を立てて後ろ手に扉を閉める。]

実体: うーん、私は嘘の王子ではあるが、少なくとも礼儀正しくはあるがね。


実験 #167
場所: 聖遺物エリア-27

実験: 錠前と鍵の概念を司る神格実体を創造し、SCP-8905を開けるよう指示する。

予算: $22,777.00 -[自己資金]

結果: 応用神力学方程式の使用により、望んだ特徴を有する神格実体が創造された。実体は「鍵師」を自称し、指の代わりに様々なサイズとモデルの鍵を有する男性人型実体の姿をとっていた。鍵師はSCP-8905を開けるという実験担当者の指示に従った。実体はすぐに使命の困難さに目に見えて苛立ったが、継続した。試行を始めてから15分後、鍵師は「錠前の神ならどんな錠も開けられるはずだが。待てよ-」と独り言を述べ、黒煙の中に姿を消した。消失後、実験室内のセンサーは周囲のアキヴァ放射が0.73にまで低下し、その後通常のレベルに戻ったことを記録した。

消失後に鍵師を発見することはできなかった。現在の所在地と存在状態は不明。


2022/12/13、度重なる実験の失敗とプロジェクト費用の増大を理由に、SCP-8905を解錠するためのSCP-005の使用をプロジェクトのレベル4監督者に優先的に要求しました。検討の結果005実験は承認されましたが、実験結果に関わらず一週間以内に返却するという条件が付随しました。

執筆時点で、SCP-005はサイト-393へ移送中です。実験は現在、メルビン・ロード博士の主導下で2022/12/23に予定されています。


実験 #168
場所: サイト-393

実験: SCP-005を使用する。

結果: SCP-005はSCP-8905内で引っかかって抜けなくなった。

ロード博士はレベル4職員にSCP-8905プロジェクトの現状を伝えないよう研究スタッフに要求しています。

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